33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
北千住駅前の雑踏の中で超新星観測
2009-06-05 Fri 00:00
090604.jpg 夕方、晴れ間が見えました。この分ならば今夜は月が見られそうです。0906042.jpg

 夕食後月が見えました。

ももさんからのコメントにもありましたが、変光星観測で活躍のmeinekoさんは出先の北千住駅前の雑踏の中で米国ニューメキシコ州の望遠鏡を遠隔操作して板垣公一さん発見の超新星の確認観測をされました。「雨天曇天月夜」だからお休みだなんて言ってられないえらい時代になってきました。

『meinekoの日記』2009-06-04
→山岡均氏のVSOLJ ニュース (214)は以下
          VSOLJ ニュース (214)

       遠隔地の望遠鏡で超新星発見を確認

              著者 :山岡均(九大理)
              連絡先:yamaoka@phys.kyushu-u.ac.jp

6月に入って、日本列島はまもなく梅雨の季節。各地で曇り空となり、天体
の発見や確認が思うようにいかない頃です。そんな中、ひじょうに活発に超新
星捜索を続けておられる、山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんは、明け
方の空にあるアンドロメダ座の銀河NGC 846に15.7等の超新星を発見されまし
た。

板垣さんが超新星に気づいたのは、6月1.746日(世界時、以下同様)に撮影し
た画像でした。日本時間でいうと、2日の未明にあたります。超新星の位置は、
赤経 2時12分09.00秒
赤緯 +44度33分55.0秒 (2000年分点)
で、渦巻銀河NGC 846の中心から36秒角西、11秒角南にあたります。

通常、超新星などの新天体は、発見者自身が次の夜に確認するか、別の観測
者によって確認されたのちに公表されます。しかし2日から3日にかけて日本全
国の天気は下り坂で、板垣さん自身や日本国内の天文台では確認観測をするこ
とはできませんでした。そこで、精力的に変光星を観測しておられることでも
知られるつくば市の清田誠一郎(きよたせいいちろう)さんは、アメリカのニュー
メキシコ州に置かれた望遠鏡をインターネット越しに遠隔操作して3.45日にこ
の天体を観測し、超新星が実在することを確認しました。これを受けて新天体
は、超新星2009fuと命名され、公表されることになりました。

天体の発見・確認には、多数の人々がさまざまな手段で尽力されています。
改めてそのご努力に敬意を表したいところです。

参考文献:CBET 1832 (2009 June 3)
                           2009年6月4日

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