33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
『天体観測の教科書 変光星観測[編]』
2009-05-28 Thu 00:16
090523.jpg ただいま話題騒然の1冊。タイトルのキーワード「アマチュア」「観測」「教科書」に相応しく、変光星の分類に主眼を置いた解説、種々の観測方法、報告の方法について詳しくそして新しい情報が豊富だ。私も報告をし始めて2年ほど経つがまだ闇雲に見ているだけなので、この機会に頭の中を少し整理して観測者にちょっと近づきたいと思った。

 『天体観測の教科書 変光星観測[編]』 日本変光星研究会編
     誠文堂新光社 2009年 2310円

 それにしても執筆陣はいつもメーリングリストやブログなどでお世話になっている方々がほとんど。私のような駆け出しの者が日本を代表する研究者・観測者といっしょに報告をできるなんて場は他にはなかなか無いと思う。そういえば、ugemさんも登場しているけど、観測しながら寝てしまうエピソードは書いて無かったな。
別窓 | 星の本 | コメント:9 | トラックバック:0
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この記事のコメント
かすてん様、おはようございます。
変光星や彗星など、時間的に変化する天体の観測はまさに「一期一会」ですから、長年の専門家の観測も、駆け出しの素人の観測もいっしょに並べてテータとする値打ちがあります。この点では、本当に良い分野ですね。
 他の、たとえば素粒子や物質科学では、原子の質量や電子の電荷は時間とともに変わりませんので、精度の劣る測定は当然のことながらまったく相手にしてもらえません。
2009-05-28 Thu 08:06 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>精度の劣る測定は当然のことながらまったく相手にしてもらえません。
 町の自称実験物理学者が、新しい粒子を発見したと研究所に問い合わせて来るなんてことはあるのでしょうか。自称理論物理学者が新理論の論文を持ち込んで来ることはありそうな気がしますが。
2009-05-28 Thu 12:06 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
こんにちわ、ももで~す。
こういう本が出るというのは、たいへん良いことだと思ってます。星空を眺めるのも自由だし、バリバリの天体写真を撮るのも自由ですが。
天体に興味を持って、観測したいなと思ったときに良い手引書が無かったですよね。
昔はいっぱいありましたが、天文学の進歩とともにアマチュアの出番が無くなり・・・
でも、科学的な手法で天体と向き合うことは、天文学の進歩とはまた違った意味でも大切なことだと思います。
そのためにも、こういう観測をしたいときに役に立つ参考書はあるべきですよね。
天体「観測」する自由もないとね。
あ、掩蔽のほうもよろしく~
2009-05-28 Thu 12:31 | URL | もも #-[ 内容変更]
追伸
観測を報告したら、初心者でもベテランでも観測者ですよね~数字が一人歩きしているわけですから立場は一緒だと思います~
そのデータを扱う研究者が捨てるか使うかはまた別ですけど。
また、その観測した結果がどういう研究なり解明のために役に立つのかを観測者が認識していれば、またその観測手法や精度、観測の質や量に反映されてくることでしょうね。
2009-05-28 Thu 12:42 | URL | もも #-[ 内容変更]
華麗な観測者のイメージを壊すまいと、あまり赤裸々に書く事は遠慮しました。(゜o゜ )☆\(-_- )
2009-05-28 Thu 17:23 | URL | ugem #-[ 内容変更]
ももさん、こんにちは。
 そちらも天気が悪いですか?Kopff彗星は写っているでしょうか?こちらではずっとうす雲がかかっているため、8等の彗星をはっきり写すのは厳しくて、なんちゃって写真ばかりです。
 この前kawashimaさんが恒星社厚生閣の懐かしい天体観測シリーズを紹介していましたが(http://d.hatena.ne.jp/madogiwakanbou/20090523)、私たちの世代はあのシリーズのいくつかにお世話になることが多かったと思います。観測のレベルまで達するかどうかはともかくとして、そういう世界があることを見せてくれる参考書がシリーズで出たことは画期的だと思います。
 そうか、自分には日食の観測なんて関係ないよと思っていましたが、「掩蔽」はあの中に入ってましたね。どんなことをやっているのか知りたかったので今度見てみます。

ugemさん
 それが凶と出るか吉と出るか。
2009-05-28 Thu 17:48 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
かすてん様の物理業界に対するご質問にお答えします。

>町の自称実験物理学者が、新しい粒子を発見したと研究所に

 こういう素粒子の新発見が研究所に持ち込まれたという話は聞いたことがありません。(新興宗教などで新粒子や新波動エネルギー?が主張されることはあるみたいですね)
 なお、すでにご紹介いただいた↓私たちのB-Labというプログラムを使って、新粒子を「再確認」されている方は少なからずいらっしゃいます。
http://kasuten.blog81.fc2.com/blog-entry-412.html

水について新しい物性状態の確認が問題にされた例はあったと思います。

 新粒子は、仮にクレームが来ても、過去の実験データを見るか再現実験をすればよいので対応可能です。相対的に精度の悪い実験は始めから除外してもかまいません。この点では、逆に「一期一会」の天文観測は不利です。

>自称理論物理学者が新理論の論文を持ち込んで来ることは

これはしばしばあります。理論の場合は天才が世に隠れている可能性があるので、一応は検討されていると思いますよ。(結果として、却下されるか誰も理解できずうやむやになる場合がほとんどだと思いますが)

2009-05-28 Thu 18:02 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
こんばんわ、ももで~す。
すみません。
偉そうなこと書いてしまいました。
以前に、星仲間で環境省のスターウォチングでデータの捏造事件?があったのでトラウマになってます・・・
2009-05-28 Thu 22:03 | URL | もも #-[ 内容変更]
ももさん
>環境省のスターウォチングでデータの捏造事件?
 そんなこと、ありましたね。普段から自分の観測はいい加減だと思っていると、捏造に対する罪の意識も低くなるのでしょう。結局は個人の倫理の問題でしょうけど。

S.Uさん
 実験の方で殴り込みをかけるのは至難の業のようですが、理論では門前払いの完全無視ということでもないのですね。おそらくほとんどの場合どこかで論理が破綻しているのだとは思いますが。
2009-05-28 Thu 23:42 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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