33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
南部陽一郎『クォーク 第2版』
2009-05-19 Tue 04:40
0901302.jpg『クォーク 第2版』 南部陽一郎著
     講談社ブルーバックス 1998年 1100円

 クォークというタイトルではあるが、内容は素粒子物理学の歴史と到達点、そして将来への展望がスマートに語られている。素粒子物理学の牽引者とも言える南部陽一郎氏の名著ではあるが、さすがに1998年に出版された本書は2009年時点で読むと将来への展望の部分で若干の物足りなさを感じる。未来への広角かつ長焦点の眼差しを持った南部先生にはぜひ第3版を執筆していただきたいものだ。
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この記事のコメント
ご無沙汰しています。

今読んでいる本にこの本の第8章が引用されてました。
この本でしたか、今度買ってみましょう。
対称性が成り立たないということが書かれているようです。
今読んでいる本は少し古い本でファインマンさんの「物理法則はいかにして発見されたか」で1965年の講演を基にしたものです。初心者の私には良い本です。
2009-05-19 Tue 22:56 | URL | Jupi #-[ 内容変更]
かすてん様、おはようございます。
「南部理論」というと有名なのは「自発的対称性の破れ」ですが、『クォーク』ではどのような「たとえ」が用いられていたでしょうか。(いま手元にありませんので...)
 「ロバがエサ籠を選ぶ話」とか「テーブルナプキン」とか「エンピツが倒れる」などのたとえがありますが、専門家には人それぞれに違う好みがあるようです。かすてんさん、皆様はどのたとえが良いと思われますか。

 私はどれも今ひとつ気に入りません。やはりあるエネルギー準位が低い状態が選択されたことが明瞭な、例えばピラミッド(四角錐)の頂点にボールを置いた時に東西南北のどちらの斜面をころがるか、というようなのが良いと思いますが、状況があまり自然に目に浮かばないのが難です。
2009-05-20 Wed 06:44 | URL | S.U #n86D0FW.[ 内容変更]
Jupiさん
 なかなかお気楽観望会へも出席できず、こちらこそご無沙汰です。私もファインマンさんの本は好きで『物理法則はいかにして発見されたか』も持っています。ファインマンさんらしいアイディアに溢れた啓蒙書だと思います。この中に『クォーク』第8章「対称性と保存側」が引用されていたのは忘れていました。対称性が成り立たない話です。ここではまだ書かれませんが小林-益川のノーベル賞へも繋がって行くための序章ですね。

S.Uさん
 「自発的対称性の破れ」はテーブルナプキンの「サラムの比喩」が使われています。私、ロバもエンピツも知りませんでした。いずれにしろ物理が垣間見えないこういう「卑近なたとえ」が良いのでしょう。磁石の極性が揃う例にしろピラミッドの例にしろ物理が見え見えになってしまうと物理に縁遠い人に拒否されやすくなりそうですから。
2009-05-20 Wed 11:14 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
なるほど、ありがとうございました。
「物理見え見え」で引かれてしまっては元も子もありませんなぁ。でも、物理が極力見えないように「自発的対称性の破れ」を説明せよ、というのも相当の無理難題です。
 「エンピツ」のたとえは、これまたNews@KEKに出ていました。そこに書かれていますように、もともとはノーベル財団の授賞理由の解説に出ていたものです。
http://www.kek.jp/newskek/2008/novdec/SSBD.html
2009-05-20 Wed 13:59 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>でも、物理が極力見えないように「自発的対称性の破れ」を説明せよ、というのも相当の無理難題です。
 ですね。
2009-05-20 Wed 20:23 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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