2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
沼尻墨僊を学ぶ 小惑星Suzukisuzuko地球最接近
2009-04-08 Wed 00:18
090407.jpg 土浦の市立博物館へ行って沼尻墨僊(ぼくせん)について勉強して来た。墨僊については以下の記事をご参照ください。
   特別展『沼尻墨僊 城下町の教育者』
   『沼尻墨僊』

 墨僊の科学業績(特に天文)について詳しい執筆者の先生や特別展担当の学芸員さんから解説を聞けて、これまでほとんど知らなかった郷土の文人への興味の目が開かれた。0904072.jpg『沼尻墨僊』に書いたように墨僊はかなり熱心に天体観測をしており、それは子の墨潭(ぼくたん)へと引き継がれたらしい(ハーシェル親子みたいだ)。これまでは「墨僊という人物の業績の一つが天文学」と紹介されることが多かったと思うが、天文学史的には墨僊~墨潭と親子二代に渉る業績として調べる価値が大いにありそうだ。
0904073.jpg 墨僊・墨潭について調べたい場合に史料をどのように探せばよいのか尋ねたところ、実は最近公立科学館の学芸員さんで同じことを調べたいという方から同じ問い合わせがあったと言う。さっそくライバル現わる!というか、誰しも考えることは同じということ。今回の展示会をきっかけにして墨僊研究は新たな進展の時代へ入ったと感じられた。
[右写真:華蔵院にある墨僊の墓、左写真:等覚寺のしだれ桜]

0904074.jpg今夜の空:霞と月明かりでとても星見を楽しむ空ではないが、小惑星(8741)Suzukisuzuko地球最接近の夜だ。各地の天気は如何だろうか。17.1等ではあるが、スピカとからす座βの中央辺りへ目を凝らせば、確かに光は網膜へ届いているはず。→astro_calendarさんが作ってくれた位置図へのリンクはこちらの記事から
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この記事のコメント
かすてん様、こんばんは。
今日は満月に近い月がピンク色に見えるような空で、その月の近くのスピカがかろうじて見える程度でしたが、接近中の小惑星Suzukisuzukoに思いをはせてみました。 私の網膜にも光がとどいたかな。

 ここでちょっと心配になって無粋な計算をしてみました。1等星というのは網膜に1秒間に10万個くらいしか光子が入って来ないのです。17等なら30秒に光子1個くらいですから、多少時間をかけて眺めればまあ大丈夫ですね。念のため、オペラグラスでもう一度見ておきました。これで相当時間が短縮できてOKのはずです(実際にはからす座がかろうじて見えただけ)

それから、墨僊の本ですが、私は書道はできませんし見る目もありませんが、彼の書は相当傑出した達筆なのではないかと思っています。まあ芸術などというのはそれを好む人が高く評価すれば、それで十分なのでしょうが、専門家はどのような評価を与えているのでしょうか。
2009-04-08 Wed 23:04 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
今夜は23時過ぎまで仕事の連絡が入るかもしれないと待機していましたが大丈夫でした。さて、これからちょっくら庭へ出ますか。

>17等なら30秒に光子1個くらいですから~
 7mmの瞳を通過する光子ってそんなにちょっとなんですか。じっくり見つめていないと受け取れませんね。

> 彼の書は相当傑出した達筆なのではないかと思っています。~
 私もその方面は分かりませんが、墨僊の義理の従兄弟である修平は江戸で書家として一派を率いていたようですが、彼は墨僊を高く評価していたとのことですからその道でも一流なのだと思います。墨僊はとにかく多才な人で、どの分野でも一流だったと思われます。
2009-04-09 Thu 00:03 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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