2009-04-16 Thu 00:10
![]() 19世紀科学界の巨人、ジョン・ハーシェル伝 ギュンダー・ブットマン著 中崎昌雄 角田玉青 日本ハーシェル協会共訳 産業図書 2009年 2500円 伝記本ってあまり読む機会が無くこれまでに読んだことがあるのはリーヴィットの本くらいだが、有名なハーシェルの伝記は読んでおいた方が良いだろう思った次第。というのも、どのハーシェルがどの仕事をやったのかちっとも分かっていないので、これを読めば整理できるだろうという至極幼稚な理由。あ、もう一つは『天文古玩』でいつも不思議な世界を展開してくれる玉青さんのご苦労を拝見しようと言うのも理由(→天文古玩3月13日)。 そうそう、巻末の出版案内を見て以前meinekoさんも紹介していた『ビクトリア時代のアマチュア天文家』も玉青さんと日本ハーシェル協会の共訳だったのを今知った。 本書を読んで一番印象的だったのは、ジョン・ハーシェルって天文学者というよりも物理学者か博物学者といった方がより的を射ているということ。学問が細分化されている現在と違うので、自然科学者と呼べばそれで良いのかもしれない。 ![]() |
お買い上げ&ご紹介ありがとうございます。
ご覧の通り、いかにも地味な内容の本なのですが、でもこういう地味な本が、地味に売れる世の中はまだまだ真っ当という気がします。協会本体もそうですが、何はともあれ「細く長く」をモットーにやっていこうと思います。
2009-04-18 Sat 00:34 | URL | 玉青 #-[ 内容変更]
ジョン・ハーシェルさんって有名人で天文学はもちろん数学物理化学など広い分野で大きな功績があることが良く分かりました。が、その業績の大きさの割には地味な方だと言う印象でもあります。父ハーシェルの方が物語としては面白いのかもしれませんね。
2009-04-18 Sat 14:05 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
こんばんは。
ジョン・ハーシェルさんは大人しくて地味な人だったそうですよ。お父さんとは正反対みたいです。 お父さんのウィリアムは議論好き?で敵も多かったですが、ジョンは大人しい性格故に敵も少なかったかも? でも、自分の名前を勝手に使われて誤った(捏造)記事を書かれても反論しなかった(無視?)そうで誤解されやすい人だったとも言えますでしょうか? やはりそういう方でしたか。科学的な真実の追究そのものに興味があるわけで、それに絡む社会上の駆け引きなどはきっと煩わしかったのでしょうね。そういうところには共感できます。
2009-04-20 Mon 22:08 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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