33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
国立天文台 再訪
2009-03-24 Tue 00:53
昨夜と打って変わって晴天。ただし、風強し。

090323.jpg お泊まりの武蔵境駅前のホテルへFLUIDさんをお迎えに行き、武蔵境駅発狛江駅行きの小田急バスに乗り国立天文台前で下車。一昨年4月に来たときは雨降る寒い日だったが、本日は爽やかな日の光の下での天文台構内散策となった。

0903232.jpg 今日はここで『ドーム&立体プレイベント2009』の国際シンポジウムが開催されていたようだが、私たちは一般見学エリアを見て回った。右写真奥は65cm赤道儀室(現在は天文台歴史館)

0903233.jpg 1998年まで現役で使われていたその65cm屈折望遠鏡全景。いいフォルムだ。操作方法を解説したビデオが流れているが、観測者が腕力で操作している雰囲気が伝わって来る。ほんの少し前までこうだったのだ。

0903234.jpg 今日の見学は天気に恵まれ良かったのだが、一つだけ心残りは昨夜から続く強風で樹木が倒れ武蔵野の雑木林を通るアインシュタイン塔への見学路が閉鎖されてしまっていたこと。

0903235.jpg ゴーチェ子午環の白いドームが青空に映える。桜もちらほら咲き始め。

0903237.jpg 天文台から南東方向へ2kmほどのところに天台宗の名刹深大寺がある。ここは武蔵野台地の南面崖線中腹に位置しその湧水を利用した蕎麦が昔から有名で門前にはそば屋が軒を連ねている。立ち寄ったのは「湧水」というお店。福井県産そば粉100%という湧水そばも美味しかったが、何よりも店員の感じの良さが印象的だった。

0903238.jpg 深大寺からバスで三鷹駅へ。駅北口脇にある国木田独歩の有名な「山林に自由存す」が刻まれている独歩詩碑へ立ち寄る。小学3年生のときに担任が紹介してくれたその日に同級生の青木君と武蔵境から国電一駅5円の運賃を払い見に来たことのあるとても思い出深い場所(青木君についてはこちら)。
 三鷹駅から桜橋までタクシーで移動。玉川上水に掛かる桜橋の北詰西側には独歩の小説『武蔵野』第6章に出て来る茶店があった。現在その場所にはマンションが建っているが、その向かい、玉川上水の堤に小さな文学碑がある(写真)。

0903239.jpg 小説の重要な題材である恋人佐々城信子と独歩が実際にデートしたときに立ち寄った桜橋南東にあった雑木林は現在市立境山野公園(独歩の森)として保存されている。私が子供の頃はこんな雑木林があちらこちらに点在していたが現在はここくらいにしか残っておらず、武蔵野の面影を残す貴重な遺産といえる。

 雑木林を後にして武蔵境駅へ戻り、本日の天文台~深大寺~独歩を歩く小さな旅を終えた。
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この記事のコメント
こんばんわ、ももで~す。
「プラタナス 枝を透かした 春の陽に 
小路を行けば 見返り美人」
2009-03-24 Tue 18:55 | URL | もも #-[ 内容変更]
国立天文台は公開範囲が広くなったのですね。
わたしは5年前に行ったときは、ゴーチェ子午環までは入れませんでした。

また機会があったら見学してみたいです。
2009-03-24 Tue 21:13 | URL | ふくだ #mQop/nM.[ 内容変更]
>ももさん
 春の歌をありがとうございます。返歌とはいきませんが、
  春塵に 見返り美人の くしゃみ声
>ふくださん
 一昨年から公開エリアが拡張されたようです。ゴーチェのさらに奥にある自動光電子午環周辺も見学できます(現在工事中で子午環そのものは見られません)。
2009-03-24 Tue 21:45 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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