2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
スコープテック ラプトル50
2008-12-17 Wed 00:01
081216.jpg 職場の若者が「ラプトル50を買いました」と見せにきてくれた。最初は組み立て望遠鏡を買うつもりだったようなので、「1500円でもそれなりに良い組み立て望遠鏡はあるけど、ボーナスも近い事だし8000円くらい出してこちらにしたら」と勧めたのは私。「良い望遠鏡か感想を聞かせて下さい」とファーストライトを頼まれてしまった。
 帰宅時刻になると既に全天に雲がかかる最低な空だったが辛うじて金星、プレアデス、εLyr、M38などを見る事が出来た。色収差はあるものの金星の半月形がしっかり見える。εLyrはもちろん分離できる。さすがにε1とε2のそれぞれを分離するのは無理か。
0812162.jpg 夜半近くになって再び晴れ間が出来たので追加の観望。月齢19の月は実にきれいだった。きれいを越えて迫力すら感じられた。その他、M42とトラペジウムもきっちり分離されている。デジカメで手持ちコリメートによる月の写真を撮ってみた[右写真]。眼で見た像はこの写真よりも格段にシャープだ。
 以上、雲の隙間から大急ぎのファーストライトだったが、第一印象は星像がきわめてシャープなこと。これはこの望遠鏡の最大の売りだと思う。フリーストップの架台の動きもまずまず。軽さは望遠鏡の不安定さの原因にもなるが、大人にはきわめて軽く子供でも十分持ち運び可能な利点を評価すべきだろう。普段、ファインダーを目一杯正確に合わせて高倍率での一発導入をしている自分には、低倍率アイピースをセットしてから照準器で導入するのはまどろこしく感じるがコスト的にいたしかたないと思う。他に木星、土星も見てみたいものだ。
 全体としてすばらしい入門用望遠鏡だと思う。最初にこの望遠鏡に出会えた入門者は幸運だと思う。この望遠鏡で月や土星を見て星に興味を持てなかったとしたらそれはご縁が無かったと思って良いのではないか。よくぞこの価格でこの性能の望遠鏡を作ってくれたとエールを送りたい。

ラプトル50についてはスコープタウン.JPを。

今夜の観測:ラプトル試用のため急いで帰宅したがすでに全天を雲が覆っていた。わずかの隙間からミラだけ。3.6等。追加の観測は、R Lep7.4等、RX Lep5.9等、U Mon6.4等、W Ori6.8等など。
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