33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
オオヒシクイ観望
2008-11-26 Wed 00:01
最近NHKカルチャーアワー科学と自然「鳥を楽しむ暮らし」を楽しく聞いているが、そういうと、ここ茨城県南、稲敷の地に住まいしながらこれまで有名な江戸崎のオオヒシクイを見た事が無かったのでこれを見に行く事にした。ちなみに「鳥を楽しむ暮らし」講師の日本野鳥の会主席研究員の安西英明氏は高校時代の同期。

081125.jpg 越冬地の稲波(いなみ)干拓地までは距離にして13km。先日の人間ドックでコレステロールが高いのは運動不足と指摘されたので自転車に乗るのにもちょうど良い距離良い機会というわけだ。
 稲波干拓地の小野川沿いに江戸崎雁の郷友の会の観察小屋が置かれている。0811253.jpg初めての事でどこにいるのかも分からないので監視員のおっちゃんに尋ねるとすぐそこに44羽いるよと教えてくれる。堤防上のフィールドスコープを借りて覗くとたしかに間近にいるいる。距離は200mほどだろうか。餌を食べ終わった直後なのか見張りの数羽の他は地べたにぼてっと座っている。0811252.jpgヘリコプターが轟音とともに飛来したときには全員立ち上がって警戒していたが、飛び立ちはしなかった。フィールドスコープにデジカメを当てて即席デジスコ。堤防の上を歩いて正面まで近づいてみた。農作業の人や耕耘機には警戒しないそうだが、私達が近づくとず~っと目で追っていた。0811254.jpgそれにしても稲敷の風景、美しいね~。

今夜の観測:夕べは雨だったがこれから数日も雨や曇りらしい。夕方から雲が出て来ていたがその隙間から少しだけ。ミラ4.5等、P Cyg4.7等、χCyg4.2等。2日振りに見たミラはぐぐっと増光、「28日に4.8等ですれ違う」というかすてん2回目の予想もまたもや虚しく外れ。おまけにχCygはなかなか減光しない。かすてん3回目の予想は「26日に4.3等」ってところか。前日に出す予想じゃなぁ、はぁ~。
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この記事のコメント
かすてん様、
 すみません。ついでに、オオヒシクイが北に帰る日の予想、というのもしていただけませんでしょうか。

V字飛行を月夜に見てみたいものだと思っております。
2008-11-26 Wed 00:06 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
S.Uさん
 霞ヶ浦を離れ繁殖地へ向かうのは3月頃だそうです。毎日観察されている人には予想がつくのでしょうか。やはり渡去の日は「月に雁」のごとく月夜なのでしょうか。私、鳥の事は何にも知りません。 
 ところで、ヒシクイは江戸崎には昔から馴染みの鳥だったようで、戦国時代に江戸崎の殿様が小田原北条氏の家臣へ菱食を献上した記録が残っています。
2008-11-26 Wed 07:55 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
かすてん様、 お調べ下さりありがとうございます。
私も鳥のことはほとんど知らないのですが、ずっと以前、私の故郷で夜中の天頂の空にV字の雁行を見て感動したのを憶えています。月夜ではなく曇り空だったように思います。今思えば琵琶湖からシベリアに帰るオオヒシクイだったかもしれません。今度は、霞ヶ浦から帰る鳥を見てみたいと思っていますので、3月になったら気を付けてみます。
2008-11-26 Wed 20:58 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
かすてんさん、S.Uさん、こんばんは。
私も鳥のV字型編隊飛行を見た事があります。
星空をバックに街明かりに照らされた鳥たちが浮かび上がって見えました。夜で双眼鏡を用意していなかったので、何の鳥かは不明です。今まで数回あります。全て晴れた夜で月明かりはなかったと記憶しています。
夜空を眺めるといったら、たいてい星空ですので曇りの夜にはどうかは分かりません。
2008-11-26 Wed 21:14 | URL | 中井 健二 #7w5mtEUg[ 内容変更]
江戸崎雁の郷友の会HPによると昨日は44羽でしたが今日は50羽になっているそうです。ここ数年の飛来数からすればあと10羽くらいは増えるかもしれません。
渡去は一斉に飛び立つのでしょうかね。家族単位で時間差とか無いのかなぁ。何にも知らないかすてんです。またそのうち調べておきます。
2008-11-26 Wed 23:31 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
かすてん様、中井様、
 私はV字飛行の渡り鳥を見たことが2度ほどあり、その風流さに感動したので、なんという鳥なのか以前に少し調べたことがあります。V字飛行というのは、省エネルギーの飛び方ですから、マガン、ヒシクイ、オオヒシクイ、ハクチョウなどのカモ科に限らず、チュウヒという猛禽類やツルの仲間などもこういう飛行をするらしいです。
 でも、単純に V字飛行=雁 と考えて調べたら、オオヒシクイという鳥が琵琶湖と霞ヶ浦で越冬することがわかりました。でも、私の見た鳥が何だったかは、はっきりとしません。(江戸崎のオオヒシクイの詳しい生態は、かすてんさんの情報に期待です)

 でも、雁の類は西日本の南側にはいないかも... そうするとツルかもしれませんね。ツルなら四国にも九州にもいるそうです。
2008-11-27 Thu 21:36 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
S.Uさん、こんばんは。
雁の類は私の住んでいる広島県南西部にもいますよ。
鳥の事はよく分からずに時たま八幡川河口に鳥を見に行きます。いつも同じような鳥たちですが、時々違った種類のが混じっています。
鶴は近場で見た事がありませんですよ(^^)
我が家の前の木々にも色んな種類の鳥が来ますが、撮影しようとしたら逃げられます(^^ゞ
2008-11-27 Thu 22:22 | URL | 中井 健二 #7w5mtEUg[ 内容変更]
私の住まいする霞ヶ浦周辺は鳥見の方々には羨ましい環境らしいです。ちょうど空は広く開けていて冬の天の川さえ見られるような光害の少ない場所を星見の人びとが羨ましがるみたいな感じかと思われます。そういう意味ではここにいながら鳥を見ないのは乗鞍岳に数週間滞在しながら星を見なかったくらいにもったいない事なのでしょう。
2008-11-28 Fri 07:53 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
中井様、かすてん様、
 確かに、天体観測家の装備と技術を以てすれば鳥を見ることくらい何でもないはずですが、問題は知識と、それから、鳥は人から逃げるということですね。(まあ天体も日周運動で逃げますけど)

 広島にも雁の類はおりますですか。私はかつて広島に住んでいたと言っても街をふらつくばかりで、五日市方面の海岸のほうへは、宮島へ行く時を別にすれば、2,3回しか行ったことありません。牡蠣などの貝が豊富にあったのは憶えていますが、鳥はちょっと記憶にないです。
2008-11-28 Fri 21:37 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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