33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
太田聴雨『星を見る女性』 追加情報
2008-11-25 Tue 00:34
0811242.jpg 先日話題にした太田聴雨『星を見る女性』の制作時のことなどについて詳しい方々から情報を頂いたのでここにご紹介します。Nさん、ありがとうございます。

(1)この絵は国立近代美術館にあるはずだが現在は常設展示はされていないようだ。
(2)太田聴雨氏は博物館でスケッチしたり写真を参考にして描いた望遠鏡に女性を組み合わせた様で、実際に和服の美人が来て惑星なり月なりを覗いたわけではないらしい。
081119.jpg(3)そもそもあのド-ムのあの位置に人が5人も入るとスケッチも取りにくいと思われる。
(4)接眼部は天頂プリズムで見ている様になっているが通常はターレットタイプなので、この辺も望遠鏡スケッチ時に見せてもらったのかもしれない。
(5)右の写真は東京科学博物館時代の絵ハガキで、日本光学20センチ望遠鏡納入時の写真を人工着色カラー化したもの。なお、写真の左右に写ってる階段状の観測台は今でも使われている。
さて、この情報によって想像と現実の狭間が埋まる楽しみを感じられたか、はたまた失望されたか、いかがだろうか。
[左写真は独立行政法人国立美術館のページのもの、右の写真はNさんよりお借りしたもの]
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この記事のコメント
こんばんは。
なーんだ。そうだったのか・・・。
と、安心しました(^^)
2008-11-25 Tue 20:10 | URL | 中井 健二 #7w5mtEUg[ 内容変更]
中井さん、こんばんは。
>なーんだ。そうだったのか・・・。
>と、安心しました(^^)
 安心されたのは、想像の美女を重ね合わせるところですか。
 無機質な望遠鏡が置かれているだけの天文台室内にこれらの美女を配置するという空想が私にはいと艶かしく感じられました。昭和11年発表、改めてシュールな絵だと感じられました。
2008-11-25 Tue 21:34 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
鉄のにほい
こんばんわ、ももで~す。
女子高に五藤の15cm屈折がありました。
美女ではないですが、それなりに?
2008-11-25 Tue 21:43 | URL | もも #-[ 内容変更]
いえいえ、真実が分かって謎が解けたので安心です。
乙女たちが望遠鏡を覗いているのではなかったのは、ちょっとガックリですが(^^)
2008-11-25 Tue 22:03 | URL | 中井 健二 #7w5mtEUg[ 内容変更]
「大型望遠鏡と女性」という構図の別ヴァージョンがももさんの目の前にあったわけですね。美女ではないのですか?天文部に娘さんは入っていないのですか?
2008-11-25 Tue 22:24 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>乙女たちが望遠鏡を覗いているのではなかったのは、ちょっとガックリですが(^^)
 乙女たちが現実の存在でなかった部分には私もちょっとがっかりでした。女学校生徒、美術学校学生、などなど想像が膨らみかけてしぼみましたね。
2008-11-25 Tue 22:29 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
こんばんわ、ももで~す。
さすがに天文部ではないですが(笑)
行ってる学校に、天文学関連の学部があります~。
「星のソムリエ」などの言いだしっぺです。
いつか、行ってみたいなと思ってますが・・・
2008-11-25 Tue 22:29 | URL | もも #-[ 内容変更]
>「星のソムリエ」などの言いだしっぺ
 どこだか分かります。ももさんの機動力を持ってすれば目と鼻の先じゃないですか。
2008-11-25 Tue 22:41 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
この絵は想像上の産物ということで異論はありませんが、
いやいや、近くの学校から和服の美女が科学博物館に天体観察に来たことも実際あったはずだ! どうして無いと言えるのか! となぜか食い下がりたくなります。
2008-11-26 Wed 00:02 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
S.Uさん
 幻影が脆くも崩れがっかりされたようで申し訳ありません。赤道儀室での太田聴雨画伯のスケッチ時に和服の美女はいなかったという事だけで、この絵とは別に「近くの学校から和服の美女が科学博物館に天体観察に来たことも実際あったはずだ!」という部分は否定されていませんのでそのまま美しいイメージを持ち続けて下さい。
2008-11-26 Wed 07:40 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
和服の季節
こんにちわ。
随分、以前の話なりますが、この絵が、今回、東京国立近代美術館に展示されていますので、
実際に館に行ってたずねてみました。
音声ガイドに、その解説があるとのことで、それを聞きましたら、「和服の柄は、もみじ・牡丹・菊と、
季節がバラバラ。季節をめぐる女神として描いたのかもしれない」という説明でした。
無理に現実に当てはめることはなさそうですね。
2009-09-06 Sun 13:47 | URL | FishEyeArt #-[ 内容変更]
FishEyeArtさん
お久しぶりです。太田聴雨『星を見る女性』を見に行って、その上音声ガイドまで確認してくださりありがとうございます。和服の柄に牡丹もあったのですか。左右の女性の紅葉と菊、中央の女性のシュッシュとした草も秋の草のように思ったので全体として秋を先取りした季節と考えましたが、牡丹はむしろ春ですね。季節がバラバラだということになれば、これが超現実な絵ということは間違いないですね。
2009-09-07 Mon 21:32 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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