2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
『星のふるさと』 -火星の後-
2009-02-28 Sat 00:48
9月30日以来ちょっと間が開いたが、『星のふるさと』-衝撃のデビュー-の続きへ進もう。

0810043.jpg◎観測:『月刊天文ガイド』1972年6月号に火星スケッチが紹介された後の鈴木壽壽子さんはというと、その年の暮れ11月より流星塵の観測報告を始められ、その後1978年12月まで継続された(写真は『続 日本アマチュア天文史』の一部だが、名前に誤植がある)。その間1973年の火星接近の際にも71年と同じ6cm屈折望遠鏡でスケッチをされ、そのうちの1枚が『星のふるさと』に載っている。
◎執筆:1974年から75年にかけて東亜天文学会会報『天界』に数回に渉り[星のふるさと]と題して随想を寄稿されている。これは想像だが、おそらく佐伯恒夫先生からの要請があったのではないだろうか。書籍としての『星のふるさと』は1975年12月に誠文堂新光社から出版されたが、『天界』に掲載されたものは未収録である。
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この記事のコメント
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こんばんわ、ももで~す。
そのアマチュア天文史のどこかにワタシの名前があるはず?その本は買ってないけど・・・
2009-02-28 Sat 01:58 | URL | もも #-[ 内容変更]
かすてん様、おはようございます。
 以前にも議論させていただきましたが、1970年代後半に流星塵観測が広く流行った、あるいは推奨された時期があったように思います。たしか「流星群の出現の数日後に流星塵が増加することを確認する」というのが論点ではなかったかと思います。そういうような事実があったか憶えておられる方は教えていただければありがたいです。鈴木さんが観測された時期もそれとオーバーラップしていますが、さすがにスタートが早いようですね。

私がいつ頃流星塵観測を試みたかは良く憶えていません。観測が推奨されてから始めたように思います。記録(西中筋天文同好会誌)を見てみましたが、FM観測をしたことは何度も載っていますが、流星塵についてはまったく記録がありませんでした。試みただけで収穫がなかったからかもしれません。1977~1980年頃だったと思います。その後、FM観測も流星塵観測も観測環境の悪化やデータ解析の困難からあまり流行らなくなったものと理解しています。
2009-02-28 Sat 07:19 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
ももさん、お久しぶりです。
 『日本アマチュア天文史』『続 日本アマチュア天文史』はそれぞれ1987年、1995年に出ていますが、ももさんが載っているとすると「掩蔽」でしょうか。観測者リストにはたくさんの名前があってどれだかは分かりませんけど。ただいまももさんのところを見失っているためお邪魔できずすみません。きれいな写真を見られないのが残念です。
2009-02-28 Sat 08:06 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
S.Uさん
 家庭でできる、夜間活動しないですむ、空いた時間に測定できるなどなどから天文に興味を持っている家庭の主婦の間に普及したということでしょう。上の条件は学校の天文部などにも受け入れられたようです。
 流星塵観測、現在は歴史の流れの中で衰退しましたがどのような歴史をたどったのか、手もとの書籍などからですがそのうちにご紹介しようとは思っています。
2009-02-28 Sat 08:19 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
かすてん様、私も流星塵の採集・観察を試みてみました。
確かに、2/24の項でご紹介された気泡のようなものが無数にありました。これは、私の推測では、小さいホコリが降ってきてグリセリン中に沈み込む際に空気を取り込むためではないかと思います。昔、ワセリンでやった時はこのようなものは生じませんでした。他に少数ながら直径10μmくらいの明らかに固体の球形もありましたが、いかんせん子ども用の顕微鏡で200倍までしか実用にならぬので、流星塵かどうかの識別はできませんでした。気泡か固体かの区別はつくのですが、表面の色や質感の細かいところが判らず、花粉かもしれません。
 もう一度採集を試してみますが、確実なことをするためには顕微鏡を調達しないといけないと感じました。まずは、30年ぶりに試みた、ということで満足です。
2009-03-01 Sun 08:08 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
天文ガイド3月号に載ったかすてんさんの記事と鈴木さんの写真、とても感動しました。鈴木さんが我々の親の世代の人であること、敬愛する友人に風采が似ていること、そして大変早世であったことなどなど。なんだか長い間かかっていた雲が晴れたような気がしました。
2009-03-01 Sun 08:52 | URL | ほくと #-[ 内容変更]
ほくとさん
 こんなに言ってもらえてうれしいです。私の方こそうるうる感動しました。
2009-03-01 Sun 11:32 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
S.Uさん
 ワセリンやポマードはあまり良くないといったことが書かれていたように思います。硬すぎるからかな?
 顕微鏡の倍率が低いとちょっと判別が難しいと思います。私は只今48時間露出と72時間露出のスライドグラスを曝露しているところです。長時間曝せば視野内に高密度で見られるだろうという期待からです。
 久しぶりに流星塵にご対面されご満足との事ですが、私も鈴木壽壽子に出会わなかったら流星塵を見る機会なんかなかったと思います。
2009-03-01 Sun 17:22 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
かすてん様、ワセリンは硬い上に白い部分が残ったりしたと思います。また、グリセリンのような「沈み込み」現象が起こらず捕獲効率が良くないのかもしれません。両者の比較が出来たのは有意義でした。

 グリセリンの量を減らしてもう一度やってみました。期待通り「気泡?」は減りましたが、識別しきれないホンモノ候補が多少ながら存在するのは似たような状況でした。

2009-03-01 Sun 19:06 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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