2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
観測記録方法のサンプル集として価値ある一冊
2023-10-29 Sun 00:00
2310212.jpg『天体観測記録集』 橋本秋恵著 誠文堂新光社
                 2021年 2400円

1年がめぐり年会費の振込用紙が同封された東亜天文学会『天界』10月号が届く時期がやってきた。2023年2月の変光星の観測報告数の表を見ながら、自分の記録は正しくは4夜1星4目測と書かれるべきではないだろうかなどと思いながらページをめくっていると、新刊紹介のコーナーの本書に目が止まった。
著者の年齢は私より5歳年上のようだが、星を見始めたのは1968年年末なので私とほぼ同じ時期になる。そのため、住んでいる場所は違うが、体験はほぼ共通している。だが、同じ体験をしても決定的に違うのは、観測データを記録し続けられたことだ。
夜の天気集計図、月別平均晴天夜率、晴天夜率の34年間の推移、晴れの特異夜はあるのかなどは、集めたデータを色々な角度で集計したもので、データの精度には雲泥の差があるが、自分も似たようなことをやっているなぁと共感した。
デジタル時代になって、銀塩カメラはデジタルカメラに置き換わったが、眼視データの取り方にそう大きな変化はないだろう。様々な対象天体についての観測記録方法のサンプル集として、特に若い世代へ向けて価値ある一冊だと感じた。
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