2023-09-16 Sat 00:00
![]() タイトルを見ただけだと抽象的でわかりにくそうだが、番組を見始めるとすぐに引き込まれた。特に、差別の定義についての中村寛さんの解説がわかりやすい(1:00:20辺りから)。完璧な文字起こしではないが、メモがわりに記載しておく。 ・日本の中で差別についての議論するときに抜けてしまうのは、全員が等しく満足するとかハッピーになることが差別の解消ではないという点 ・差別にはそもそも定義があって、機会、領域、リソースへのアクセスが排除されるのが差別 ・よく逆差別の議論が起こりやすいが、それは差別の定義を見誤っている ・差別は権力と密接に結びついていて、機会を手にすることができないという排除が差別の根本 ・意識の話とか好みの話ではない ・偏見と差別は全然違うもの ・偏見から差別が生まれるものでも無く、逆であって、差別は制度なので、制度があることによって偏見が助長される、醸成されていく、強化されていくという順番になっている ・それが一番の問題であって、単純明快な人権が迫害されるとか、普通の人ができることができないとか、同性婚の問題もそうだし、トイレの問題もそうだし、基本的な普通に認められるものがなんで認められないのですかという、非常に単純な話 ・そこに、逆差別の話を混ぜてしまって、区分けすること、慣習が壊れて恐怖を抱く人がいるんじゃないかとか、そういう不安の話とかになるが、そういう話では全然ない ・制度の中でそれを認めていくことは緊急を要するので、一刻も早くやった方がいい ・なんの言い訳も必要ない、単純に憲法が保障している人権の範疇の中で全てできること、すぐにやれることなので、やれないこと自体の方に問題がある |
>差別にはそもそも定義
良さそうな定義ですね。 憲法の裏付けが指摘されていますが、私は、差別の有無には、憲法14条1項を参考にしています。 今ちょっと思いついたのですが、憲法の条文をちょっとシンプルにいじって、 「すべての人は、平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、社会的関係において、差別されない。」 とすれば、だいたい要約されているような差別の定義が表現されるのではないでしょうか。いずれも憲法の用語ですが、 「信条」、「門地」によって、「社会的関係」において差別されない。 という言葉の選択は絶妙だと、いつも感心させられます。
2023-09-16 Sat 06:38 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
権力側は統治システムの中に差別を組み込んでいることはよく知られたことですが、偏見があるから差別が始まるのではないという点は目から鱗でした。
2023-09-16 Sat 20:13 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>偏見があるから差別が始まるのではない
昔、関西地区では、「同和教育」というのがあって、そういう趣旨で中高生に教育をしていました。差別というのは、お上に理由があって始めるものだ(江戸時代には、職業や住所を固定化させるとか、自分の身分に疑問や不平を抱かせないとか、世の中自分より下見て暮らせとか、そういう要請があったという、子どもにもわかる説明でした)ということでした。国民の住所や職業は、何でもそれぞれれっきとした肩書きですから、そうすると、偏見は最後についてくることになりますね。関西では、こういう同和教育はかなりの成果を上げたものと思いますが、政治的信条との関係もあって、全国的、世代的には限定的だったかもしれません。
2023-09-17 Sun 05:20 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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