
『図解 日本音楽史 増補改訂版』 田中謙次著 東京堂出版
2018年 3000円
解説の各項目は、見開きの右側に解説、左側に図解という2頁構成になっている。日本音学のあらまし、雅楽、声明、能楽、琵琶楽・詩吟、尺八楽、箏曲、三味線楽、民謡、楽器、沖縄音楽、近代の音楽という章立てになっているが、三味線楽だけは4つの章が裂かれて特に分量が多い。邦楽の中でも厚みがあるというかカバーする範囲が広いというかそういうことになるのかもしれない。
ここ何年も三味線練習の時間が少なすぎてぜんぜん満足感を感じなかったのだが、これまで弾きたくても弾けなかった曲に挑戦し始めたこともあり、知識としての三味線史も仕入れておこうと思って本書を手に取った。