2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
大学はなにをやっているんだ!?
2023-02-11 Sat 00:00
・【完全版】厚労省に対する訴訟記者会見
2023年2月2日、福島雅典京都大学名誉教授が東京地方裁判所に情報開示請求の訴訟を起こした。以下は、その後に行われた記者会見の動画だが、この中で、福島先生は「いったい大学はなにをやっているんだ!?」という怒りの問いを発っしていた。大学がそういわれる存在に成り下がり、社会は混乱の極みに陥っている。こんな本がちょうどあった。

2211094.jpg『「私物化」される国公立大学』 駒込武編 岩波ブックレット
                      2022年 660円

本書を手に取って、目次を見るだけで精一杯の気分になってしまった。本文を読むというのは壊れてしまった日本を確認する作業に等しいようで、それを考えるとあまりに気が重くて先へ進むことができないでいる。
各章のタイトルは以下だ。
 第1章 大学が「私物化」されるとはどういうことかー下関市立大学
 第2章 自由の風が止むときー京都大学
 第3章 政治に従属する大学へー筑波大学
 第4章 歯止めなき介入、変貌する大学ー大分大学
 第5章 放逐される総長ー北海道大学
 第6章 教育界に逆行する教員養成「改革」ー福岡教育大学
 第7章 権威主義化する大学「経営」イデオロギーー東京大学

下記の動画の中にも、大学はなにをやっているんだ!?に関連しそうな部分があった。

・論文解説 Multiple probabilistic analyses suggest non-natural origin of SARS-CoV-2 Omicron variant
 この論文は、オミクロン変異株は明らかに自然起源ではない(研究室で作られた)ことが示唆されるという内容だが、掛谷英紀先生は、動画の最後の方で、学者、特に、生命科学分野の学者を厳しく糾弾している。その部分をメモしておく。「ウイルス学者たちの活動を止めることがパンデミックを終わらせること、とにかくウイルス学者たちの活動を徹底監視し、危険な研究をやらせない、悪意のある研究をやらせないこと。生命科学者はみんな悪魔だということを前提に、性悪説に立って管理をすること。みなさんも学者に対して変な幻想を描くのはやめてください、碌でもない人間の集合です。みなさん政治家とか官僚とかマスコミに関してはそういう人たちだというのが社会的に認知されてきていると思うのですが、学者も一緒ですから。エリート層って同じような学校で同じような進学校のカルチャーの中で育ってきているので、今言った人たちの中で学者が一番悪いと思います。なぜかというと、専門性の壁があるので、嘘を言ってもバレない、誤魔化せるのです。難しい話なので嘘をついてもバレにくい、他の職業に比べるとね。それに味を占めて平気で嘘をつくようになる、というのが学者の特性なので、とにかく学者は悪魔だと思って社会で監視する。学問の自由とかそういう時代は終わりました。学者の自由にさせたら人類を滅ぼしますよ。なので、もう学問の自治、大学の自治、そういう時代は終わりです。社会で学者を監視する、そういう仕組みを作っていくことが、それがないと学者によって人類は滅ぼされます。お願いしたいのは、学者に対して厳しい目を向けていただきたいということ。学者が自立して内部で改革することは一切できません。コロナが研究所起源の可能性が高いということは、一定の生命科学の知識のある人たちはみんなわかっていたはずですよ。それをみんな黙っていたのですよ。多分、それがわかると自分の研究がしにくくなる、規制が強まるから。とにかく、何百万人、何千万人死んでも、自分の研究さえできれば良いという、そういう価値観を持っている人たちですからね。彼らは絶対に監視しなくてはいけません」
 学問の自由や大学の自治の時代は終わったといわれて、それは基本的人権にも関わることなので、ちょっと待ってくれと言いたいが、企業の御用学者だけでなく、大学の学者も、この3年の間に目立ったアクションを起こさなかったのだから、もう答えは出ていると言わざるを得ないのか。大学はなにをやっているんだ!?と問うても、もう手遅れか。
別窓 | コロナ事件 | コメント:3
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この記事のコメント
国立大学に手厳しい指摘ですね。言われて当然と思います。

 私は、これは「学問の自由」というより「大学の自立」の問題だと思います。一般にわかりやすいように憲法にある「学問の自由」と言う言葉が使われますが、国立大学にとって重要なのは、自立ですね。この場合、「自立」と書いても「自律」と書いても同じことですが、要するに研究方針や研究費(給料も)について国や企業に縛られ自立していないので、研究者が自律ができなくなって、カネと名誉のためにできる範囲で利己的な無茶をするということになっていると考えます。後半の論文はそういうことを言っているのでしょう。大学への締め付けは、国の財政当局の悪さが半分、あとの半分は企業ですね。中堅国立大学の卒業生を採用すれば企業は努力しなくても間違いないという安易な学歴主義が、大学のランク付けで、いらぬところに努力を傾注して大事なところは等閑視することになっています。

 さらに、日本人はもう手遅れだと思います。日本人は、学問にまで効率を持ち込んで、どうやら学問を苦労して「自立」させることよりも、昔ながらのお家芸の猿マネで他人の褌を借りて儲けるのがいちばん賢いと考える人が今は多いようです。実は、世界中の研究界がそのように落ちてきているので、日本も安心してますます自分のお家芸が貫けているような気がします。世界がそうなのだから、もう手遅れだと思います。解決策もいろいろ考えていますが、このくらいにしておきます。
2023-02-11 Sat 07:15 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
キョロ目で欧米を眺めて猿真似する日本人の特性は、欧米がうまくいってた時代にはうまくいきましたが、欧米も落ちてきてしまっては、日本人にはすがる藁もないですね。
解決策をいろいろと考えているとのことですので、どこかでご披露ください。
2023-02-18 Sat 09:43 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>解決策をいろいろと考えている

 これという得心のいく解決策はまだないのですが、大学入試シーズンでもあるので、この機会に学歴社会の打破の制度改革についてちょっと書きたいと思います。学歴社会とくに大学のランク付けは、企業や受験生には便利で効率的ではありますが、結局、人生にたいへんなストレスを与え、かつ、教育や各職場社会もゆがめますので、効率が良さそうでも、世の中が幸福になることはありえないと思います。また、国のGDPにも寄与していないと思います。
 とりあえず、出身大学による就職時の差別はよくないという方針で、国民と政府が動くのが良いと思います。とりあえず、公務員業界からは大学の考慮を撤廃し、あと、すべての国公立大学と一部の私立大の授業料を無償にします。(国が肩代わり) そして、ある程度、成績が良くて経済的には程々以下の人は、積極的に無償の大学に入るよう国が政策を進める、どうしても有償の私大に行きたい人は個人の自由、ということにすれば、学歴偏重もかなり収まってくるのではないかと思います。

 次に、無償にした国公立大学と私大の「自立・自律」の点ですが、これは、また今度の機会にもうちょっと考えてからにさせてください。
2023-02-19 Sun 08:09 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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