
筑波大学人文社会科学研究群の公開講座「マンガで出会い直す世界の名作」を受講し、森泉岳土さんの創作方法を聞き、この本を読んでみたくなった。カフカの『城』、漱石の『こころ』、ポーの『盗まれた手紙』、ドストエフスキーの『鰐』を、それぞれ16頁のマンガでどう表現するというのか?その興味から購入した。
16頁に収めるための演出ではあるが、こう来るかという意外性を感じた。マンガを見て小説を読みたくなってくれるとありがたいと講座の中で森泉岳土さんは言っていたが、確かにこのままだと消化不良なので読みたくなってしまいそうだ。尤も、カフカの『城』などは小説を読んでも消化不良は解消しないかもしれないが。