
『歴史総合 世界と日本』 編者・歴史学会 戎光祥出版
2022年 2000円
2022年から、高校の地理歴史科に「歴史総合」という必修科目が加わるらしい。本書は教科書ではないが、本書を参考に、高校生が主体的に現在を認識し未来を創造する資質と能力を育てる新たな授業を構想してほしいと書かれている。自分が学んだ時代とは教科の構成が違うので比較は難しいが、中高時代を振り返ると、「世界史」科目の中の日本も「日本史」科目の中の世界も、僅かなエピソードが単発で登場するくらいだったように記憶する(ちゃんと勉強しなかったからかも)。「歴史総合」は、国際関係を学ぶ教科と思われるが、特に近現代史に特化しているようだ。それ以前のいずれの時代にも国際関係は重要だったと思うが、せめて近現代の国際関係の知識は本書で整理しておきたいと思う。