2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
日本史に馬が登場する時代
2021-05-28 Fri 00:00
2105151.jpg『馬と古代社会』 佐々木虔一・川尻秋生・黒済和彦編
              八木書店 2021年 8000円

中世・戦国時代を考えるとき、戦闘、騎馬だけでなく、資材調達、情報伝達、輸送など馬の利用範囲は広かったはず。しかし、意外に情報は少ない。それと比較して官牧の情報が『延喜式』に書かれているおかげで古代の馬についてはかなりの程度研究が進んでいるようだ。本書は、2019年に早稲田大学で開催された古代交通研究会第20回大会の資料集「馬がつなぐ古代社会」の論考に加筆および論考追加して編集された500ページを越える大部でそう簡単には読めそうにない。とりあえず「近畿の馬牧」を読んだところ、ヨメさんの実家がある箕面の一つ手前の駅・牧落は古代の近都牧の一つ豊島牧に由来していそうなことを知ることができ、家族での話題を提供できたのはありがたい。
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この記事のコメント
私が子どもの頃の昔、「騎馬民族征服説」というのが流行りまして、私は多少のショックを受けました。古代の王侯貴族は弥生時代から平安時代まで通じてあまり馬に乗らないという印象でしたから違和感を感じました。騎馬民族説では、乗用の馬は突然日本に入ってきて公家文化に伝えられたことになるのでしょうか。武士が馬を養った後、荘園で台頭するまでにはすこし間が空きすぎていますよね。
最近の研究ではどうなのでしょうか。
2021-05-28 Fri 10:02 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
江上波夫の「騎馬民族征服王朝説」、ありましたね。手塚治虫の『火の鳥 黎明編』がこれに拠っていました。神武の神聖化はこのためだったのかと感心した記憶があります。今になって考えると、馬という最先端技術を持った王朝が支配の過程で文化を薄めていくのは不自然なので(馬をあまり扱えない王朝に亡されたならあり得ますが)、やはり歴史の流れをうまく説明できないような気がします。
2021-05-29 Sat 08:09 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
私の印象ですが、日本の古代の馬の利用法は限られていますよね。単騎の武者くらいしかなかったのではないでしょうか?

 騎馬武者と騎馬隊、それぞれ日本で誕生したのはいつ頃なんでしょうか? 
2021-05-29 Sat 20:27 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
最初期の馬は威信財でもあったと思っています。それに見合わない値打ちの劣る馬は地方から京へ荷物を運ぶための駄馬かと。古代の最後の方は馬に乗って戦闘をすることが増えると思いますが、それでも牧を掌握して多くの馬を手中に収められる者とそうでない者はいたはず。5世紀に馬が入ってきて10世紀の将門の乱や11世紀の前九年・後三年の役へ至るまでのどの時期に騎馬が確立したのでしょうかね。騎射の技術が備わらないと騎馬が有効にならないと思うので、そういう技術は個人の鍛錬だけに依存していたのかどうかわからないことだらけです。
2021-06-04 Fri 21:42 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
ありがとうございます。

駄馬、威信財 → 騎射
 この辺が日本の始まりなのですね。なんとなく理解できます。騎射は、

 流鏑馬の起源に、Wikipediaによると、平安時代からの歴史があります。また、右左の手を示す「弓手・馬手」という言葉もあるので、これの出典をさがすのも考えましたが、「平家物語」よりも古いのはまだ見つけていません。
2021-06-05 Sat 08:08 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
ああ書きましたが、5世紀に最初に馬が入ってきた時から様々な技術とともに入ってきたはずで、2〜3世紀の三国時代を出すまでもなく大陸で高度に発達していた馬を使う戦闘技術も入ってきたことでしょう。日本の現状に合わせて理解できる部分できない部分様々だったかと思います。やがて日本独自の発展方向になるのかも。まだまだ勉強不足です。
2021-06-06 Sun 08:20 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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