
『持続可能な魂の利用』 松田青子著 中央公論新社
2020年 1500円
なんの理由もなく普通にこうだとしたら本当に最悪な国でしかない日本の現状には理由があるのだということが、p215〜217に書かれていた。やっぱり日本は畳まれている最中だったのだ。少子化対策と言いながらまさに少子化推進対策を進めるなど、国内で起こるいろいろなことにいちいち合点がいく。

物語の最後は、日本が畳まれるなら、最後に「おじさん」が決めない世界、「おじさん」が目立たない世界にする実験をして終わろうということになる。そして、大団円。