
11月15日、行方市文化会館で毎年恒例の大山守大塲家保存協会主催の文化講演会が開催された。お話は、高橋修先生の「相模大庭一族と河内源氏」と近江礼子先生の「歴史と伝統が生きる行方市の祭り」。
高橋先生のお話は、玉造の大塲家の祖、鎌倉権五郎景正から説き起こし、大庭景義・景親兄弟が義朝の家人になるところまでの流れについてで、いつもながら話の枠組みを明確に示した上でのメリハリある展開の講義だった。
近江先生のお話は、現実に合わせながらも継承していく中で地元で生じる悲喜交交の話を交え、行方は古い形を残した祭りが数多く残っている珍しい地域であることを強調されていた。終了後舞台を片付けられている際にご挨拶したところ、会場の反応が無くてと心配されていたので、マスクで見えにくいかもしれませんけど何度も笑うくらい面白かったですよと伝えた時のホッとされたお顔が印象的だった。