2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
大学ランキング・日本「一人負け」の原因
2020-09-22 Tue 00:00
・東大が中国勢より下位に…上海の研究者が見た、大学ランキング・日本「一人負け」の原因
 以前よく耳にしたが、国の大学予算の半分が東大、残りの半分が京大、その残りをその他の大学全部で分配していると聞いたことがある。大学の組織改革によってその割合は変わったのだろうが、いまでも最大額の予算を取っている東大が世界の中で「一人負け」で転落していては、他の大学に出ていく余地などあるはずもない。
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この記事のコメント
基本的に重要なところなので調べてみました。

まずは、日本の国立大内での配分ですが、

https://tanuki-no-suji.at.webry.info/201909/article_3.html

となっていて、運営費交付金は、2017年度で、東大は757億で、全国立大で1兆円ほどだったと思うので、わずかに7~8%です。9~10位(広島大、神戸大)あたりで東大の1/3~1/4取っているので、1極集中というほどではないでしょう。
 他に公募型競争研究資金というのが全部で2千億円くらいあります。これは、私大や公立大、基礎研究系の独立法人も対象で広く薄くです。そのほか、重点とか拠点とか中期の別枠がありますが、これも1カ所当たり年100億円を超えるところがそんなにあるとは思えないので、ある程度分散していると思います。これらの比率は最近増えています。
 運営費交付金の大学間の比率、それから文科省研究教育予算の総額は、長い間変わっていないと思います。
 
 終わりに、私の感想ですが、ランキングが落ちているところは、まずは、教育に手間をかける熱心度のようなものだと思います。教育設備の予算配分の低下でしょう。新興国で増やしていて、日本で減らしているのが大きいと思います。

 研究は、世界のどこでもぼちぼちで、競争が激しい分野だけ見ていると全体を見誤ると思います。それでも、日本で、大学での幅広い(教養を含む)教育の低調が続いているので、早晩、研究にも響いてくると思います。この上海の先生の書いておられることは、研究の層が薄くなっているということで、おおむね正しい現状把握なのではないでしょうか。
2020-09-22 Tue 07:44 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
国立大学の予算の半分が東大という中には、東大名義の全国共同利用施設(まさに自分も大市大所属の学生で東大付属宇宙線研究所にお世話になったわけですし)がたくさんありますから、ある程度額が大きくなるのもさもありなんとは思っていました。東大が半分というのは羨みからの都市伝説だったかもしれません。

目先の成果にしか価値を見出せない浅はかな政治家や頭の硬化した老人の考える部分だけに予算を集中すると、将来の道をを捨てることになると思います。
2020-09-22 Tue 18:25 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>東大名義の全国共同利用施設(まさに自分も大市大所属の学生で東大付属宇宙線研究所

 案外、都市伝説ではなく、昔はおっしゃることで正しかったかもしれません。かつては、核研(現KEK)、天文台(現国立天文台)、航空宇宙研(現JAXA)も付置研でしたから、これらが抜けたぶんは減っているはずです。

 また、宇宙線研は今でも東大ですが、神岡施設の建設費などは、今は別枠の予算でしょうが、昔は定常の交付金扱いだったと思います。
2020-09-22 Tue 18:49 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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