2020-08-09 Sun 00:00
・「ダークスカイ・レベル」の提案・「美しい星空」のアウトリーチのために
Sky Quality Meter(SQM)という器具によって表示される、空の背景輝度を表す「1平方秒角当たりの等級」をSQM値というらしい。理想的な空のSQM値は22.0、夜空と呼べる最も明るい状態が17.0になる。大きな数字よりも小さな数字の方が直観的にもわかりやすいだろうということで、17を引いた値、5〜0を「ダークスカイ・レベル」という新たな指標にしてはどうだろうかという提案。5段階表示(実際には6段階だか)には慣れているので親しみやすいと感じる。 ・Light pollution map info 我が家は、SQM値=20.53 mag./arc sec^2、The Bortle scale=class4。 |
夜空の明るさというのは、都市部からの距離で大体決まるのだと思いますが、夜空の透明感 というのはまた違うんじゃないでしょうか。
私の少数の経験ですが、信州の高地や中国山地の高地ではなるほど、空は暗くて透明度もいいのですが、私が丹波や山陰地方で見たような透明感、うまく言えませんが、夜空が手元に来て空の裏側まで見えているという感じはなかったように思います。体験数の違いによるのかもしれませんが、あの感じを定量化してほしいものと思います。
2020-08-09 Sun 19:39 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
明るさは都市から離れることで軽減できる可能性があるにしても、透明度は大気中に放出された物質量で決まるのでしょうから、対流による上昇や降下による不均一はあるにしても、時間の経過に沿って後戻りはできないのでしょうかね。それとも、雨で海や地上に落ちて常にクリーニングされているのでしょうか。快晴でも透明度の低い真っ白な夜空は、大気中の物質ではなく水蒸気の問題なのか。
2020-08-09 Sun 20:52 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
私がそう思っているだけで、客観的な意見や説明を聞いたことがないのです。
透明度なら、高地のほうがいいはずで、信州や中国山地の透明度が悪いはずはないと思います。湿度の高いこと、海からの風で何か微量成分が運ばれてくるとかなどでないと説明できないと思います。あと、適度な気流のかたまりの大きさとかもあるかもしれません。
2020-08-10 Mon 07:20 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
S.Uさんの言う透明度の質の違いはわかりませんが、夜空の明るさは大気の透明度にもかなり依存していそうです。 透明度を左右する微小物質や水蒸気は都市光の散乱体になって夜空の明るさを左右するでしょう。自分は経験ありませんが、透明度の高いところならば月が出ていても星が見えると聞いたことがあります。
2020-08-10 Mon 09:10 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
高い山での星見経験が数えるほどしか無いから、S.Uさんとは違う感覚かもしれませんが、おっしゃる感じはなんとなく分かります。
なかなか物理量として表しにくいけれど、無理にこじつけて考えてみました。前提として下記◎印三項の表現が合ってるものとします。 ------------ ◎光害 観察者上空の水蒸気や微粒子などが地上光を反射し、夜空背景を明るくする状態。「光源が弱い/少ない/遠い」「微粒子が少ない」ほど光害は少ないが、地上光の影響が軽微なら水蒸気量はあまり関係ない。(結露しないことが前提。) ◎透明度 光害および大気発光の量で最微光星が変わる。最微光星が暗い空を「透明度が高い」と言う。 ◎シンチレーション 大気のゆらぎで天体位置や光度が変化する。この変化が大きいほど「シンチレーションが大きい」と言う。透明度には直接関係ないが、水蒸気量が多い時期にシンチレーションが小さくなる傾向がある。 ------------ この前提で、「光害が十分に少なく、最微光星が同程度」の次の四例だったらどれが「透明感が高い」と言えますか?私はCの空がS.Uさんのおっしゃる「夜空が手元に来てる」感じかなぁと勝手に想像しています。 A.水蒸気が少なく、上層の風が弱い(星が止まって見える) B.水蒸気が少なく、上層の風が強い(星がまたたいている) C.水蒸気が多く、上層の風が弱い(星が止まって見える) D.水蒸気が多く、上層の風が強い(星がまたたいている) ご検討ありがとうございます。
私が素晴らしいと思う空は、Cだと思います。どちらにしても肉眼で見える最微星は5等代後半なのですが (6~7等が見えることはありえません)、Cの場合は、感覚として、4等星が3等に見え、5等星が4等に感じられるのです。星一つ一つの前に凸レンズがはまっているような感じです。あくまでも見える星について、そう感じるということです。 現在では、光害のため、山陰や丹後丹波でも、とても5等台後半の星は肉眼では見えないでしょうが、4等星は3等のように見えるのではないかと思います。
2020-08-11 Tue 14:00 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
自分はプラネ業界にいたためか、よく本物の星と偽物の星を比べてしまうのですが、あの「等級を星の大きさで大げさに表現した感じ」が、Cの感じに少し似てるなと思いました。背景が少々明るいのに「星が大げさにギラギラ光ってる」という本物の星景は何度か見たことがあります。
最微光星云々ではないから、透明度と透明『感』とは異なるのかな、と考えました。完全に異なるわけでも無いんでしょうけれど。 すみません、前の投稿で「シンチレーションの大小」は「シーイングの良し悪し」のほうが天文向きの表現ですね。失礼しました。 プラネタリウムでもそういう説明をされているかはしりませんが、「本物の良い星空(5~6等星まで見えるような星空)では、暗い星まで見えすぎて星座がわかりにくいので、初心者が星座を見つけるには少し明るい空の方がよい」というのを何度も聞いたことがあります。
私が星座覚え始めた故郷の空では確実に5等台後半まで見えていましたが、明るい星は明るいですから星座が分かりにくいということはまったくありませんでした。地方によってはこれが分かりにくい場合もあるのかなと思います。
2020-08-12 Wed 07:30 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
私の場合「初心者は明るい空のほうが…」と解説で言ったことはありませんが、「良い空では暗い星までたくさん見えるから、初心者はどの星を結べばよいか迷う」といったニュアンスで話すことはありました。あくまで「小学校の教科書に出た星座も探せない程度」の初心者を前提にしてます。
ある程度知ってる方はビックリするくらい結びやすいでしょうね。おおぐま座やいて座を北斗七星や南斗六星だけで認識してる人は、手足の端々まで結べることに感動すると思います。暗い星しか無いかみのけ座やきりん座など、都会の空では熟練者でも困難でしょうから。 >初心者はどの星を結べばよいか迷う
線で結びづらい余分の星が見えるからそうなりますね。 中級者以上なら、肉眼新星を疑って星図で確認すべきところです。
2020-08-13 Thu 08:24 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
S.Uさんが福知山で経験された夜空には及ぶべくもないでしょうが、私の住む霞ヶ浦沿岸でも、かつてみゃおさんやSHELLさんは素晴らしい写真を撮られれていますので、良い夜空がないわけではないと思います。でもここで星を見始めた2007年以降徐々に白い夜空の日が増えているような印象ではあります。
自分はどうも曇り男のようで、とくに空の暗いところへ遠征してスッキリと晴れたためしがありませんので、お二人が書かれているような夜空の経験がないです。 満月に近い日など夏の大三角も見えにくいほど空が白いですが、散乱体がなければ満月でもけっこう暗い星まで見えるものなのでしょうか?
2020-08-13 Thu 12:37 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
写真では撮影時の光害カットフィルターや後付の画像処理などあるから、肉眼での見た目とは根本的に異なるでしょう。でも霞ヶ浦湖岸であれ山の上であれ、透明度が良いときと悪いときは明瞭に違います。空気が乾燥した冬の満月夜なら、我が家でも3等星が楽に見えますよ。よく冬に満月とヒアデス・プレアデスが接近しますが、肉眼でプレアデスの位置やヒアデスのV字が見えるので、4等星でも行けるんじゃないでしょうか。
水槽に牛乳垂らしたチンダル現象を引き合いに出すまでもなく、水の汚れ具合で向こう側の見え方が変わりますよね。このとき、室内を真っ暗にした上で見比べた場合が「透明感」、視線に重ならない方向から光で照らして(→光害)背景に対する分離具合を見る場合が「透明度」なのでしょうか。ちょっと違うかな…? 雲があっても全く光らないような抜群の環境下でドバーッと黄砂が来てるような新月夜は、たとえ背景が暗くても最微光星は明るくなってしまうんでしょうね。 |
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