33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
『日本書紀』にオーロラの記録
2020-03-25 Wed 00:00
・「日本書紀」に記されている日本最古の天文記録は扇形オーロラ
・日本書紀「キジの尾の形に似た赤気が天に」はオーロラ
 3年前に藤原定家の『明月記』に記録されているオーロラについて紹介したが(→藤原定家『明月記』の記述が科学を補足する)、さらに古い『日本書紀』にも記録されていたらしい。その他にも、精緻なスケッチが江戸時代に残されている(→247年前の精巧な観測を生かすも殺すも写本)。
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この記事のコメント
>『日本書紀』にオーロラの記録

 面白いですね。

 下の研究の図4の炭素14の測定によると、西暦620年頃は太陽活動がもっとも盛んだったときにあたっています。

http://washiyamataikoku.my.coocan.jp/ronbun2.html

また、磁極の移動の図は、下の文献にありました。

https://asejitsu.jimdofree.com/%E9%80%9F%E5%A0%B1/15-3/

中世に日本が磁極に近かったことがわかります。
あと磁場の強さのデータも必要ですね。

 これらを総合して、長期間にわたる日本でオーロラが出やすかった時代傾向を予測すると面白いと思います。
2020-03-25 Wed 07:29 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>中世に日本が磁極に近かったことがわかります。
 以前『天界』に書かせてもらった『烟田旧記』の「あさひより如何〜入日朝日より又くれないの色ニふしんふしん」なども電磁現象だったかもしれませんね。
2020-03-25 Wed 12:27 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>中世に日本が磁極に近かった

 この地図では、中世といっても、平安時代~南北朝くらいですよね。

 最近のニュースでは、恐ろしいことに、最近なぜか急速に日本のほうに近づいて来ているみたいです。昔はカナダがオーロラの本場でしたが、このぶんでは、東シベリアまでやってくるかもしれません。

https://www.asahi.com/articles/photo/AS20190430002623.html
2020-03-25 Wed 16:06 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
磁極になってしまうと、つむじ部分は地肌が露出しているみたいな感じで、宇宙線の直撃を受けやすくなるのですよね。我々の年齢なら、宇宙線量を気にするよりもオーロラが見えやすくなるのを取りたいところです。
2020-03-26 Thu 11:50 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>つむじ部分は地肌が露出している

 面白いたとえですね。

 地磁気が地球全体で弱まると、地球全体で宇宙線が増えて身体に悪いと思いますが、一定の地磁気がある場合は、磁力線にからみついて磁極にやってくるのは低エネルギーの宇宙線なので、しょせん地表には届かない(地肌までは来ない)ような気がします。

 宇宙線の強度分布については、また機会があれば調べておきます。

 とにかく磁極がやってくるのはオーロラの観点から歓迎です。
2020-03-30 Mon 07:53 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
低緯度オーロラを体験して、21世紀のブログに「紅の色に不審不審」と書いてみたいものえす。
2020-03-30 Mon 08:21 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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