33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
吉野彰さん 無駄を本当になくすと0になっちゃうんですよね
2019-10-16 Wed 00:00
1910111.jpg最近、科学系のノーベル賞を受賞された方々は、「日本の基礎研究の環境は以前と比べて非常に悪くなっていて、今後ノーベル賞は出なくなっていくのではないかと言われるが、それについてどの様に考えられるか?」ということを必ずと言って良いほど質問される。2019年ノーベル化学賞を受賞された吉野彰さんは、「特に基礎研究は10個に1個あたればいいよという確率なんです。ということは、90パーセントは無駄な研究をしないとそのひとつが出てこないんです。無駄を本当になくすと0になっちゃうんですよね。無駄かもしれんけども、そういう研究は地道にやらないといけないと思います」と答えたそうだ。ノーベル賞至上主義は馬鹿らしいが、科学分野での頂上の高さと裾野の広がりを測る目安にはなるだろう。「過去の」という但し書きが必要だが。[写真は、Ill. Niklas Elmehed. © Nobel Media.]
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この記事のコメント
>10個に1個
 10個に1個というのは、「まさにどう見ても当たりそうなネタのうち」で10個に1個という印象です。リチウムが電池材料として有望なことは、以前よりわかっていたと言いますが、なかなか実用にならなかったといいます。
 それほど当たりそうなネタは世界中で競争でやっているので、当たってもノーベル賞を直接もらえるのは、プロジェクト数十に1つということになると思います。

 それほど当たりそうにないネタを含めると1000個に1個かもしれません。しかし、当たりそうにないネタも(別の用途の必要も含めて)多くのプロジェクトが走っているので、1000個に1個でも無視できない貢献はあるかもしれません。裾野が大事であるという結論は動かないと思います。

  科学研究には、理論でも実験でも、1人の人間にヒラメキと忍耐の両方が必要です。そういう素質の人を科学界に導く教育が出来ているか、見直しが必要と思います。おそらく、この点が現時点で最も重要と思います。
2019-10-16 Wed 08:51 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>1000個に1個かもしれません。しかし、当たりそうにないネタも(別の用途の必要も含めて)多くのプロジェクトが走っているので、1000個に1個でも無視できない貢献はあるかもしれません。裾野が大事であるという結論は動かないと思います。
 小柴昌俊先生が「今は誰にも使い方のわからない知識でも、棚に展示しておくことが大切」とう内容のことを言われていました。

>1人の人間にヒラメキと忍耐の両方が必要です。そういう素質の人を科学界に導く教育が出来ているか、見直しが必要と思います。おそらく、この点が現時点で最も重要と思います。
「ヒラメキ」が必要だということは、アホな為政者もわかっていると思います。「忍耐」への理解については心もとないです。ヒラメキだって忍耐の先に閃めくわけですし、為政者こそ「忍耐」を学んだ方がいいです。
2019-10-19 Sat 17:48 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>ヒラメキだって忍耐の先に閃めくわけですし、為政者こそ「忍耐」を学んだ方がいいです。

 この点については、為政者もそうですが、文科省が全然だめです。若手研究者を3年契約にしたり、年俸制に転換したりしていますから、粘り強くやろうとしても、粘っているあいだに職自体がなくなってしまいます(あるいは給料が下がって粘り損になります)。これがダメなのは国民の誰の目にも明らかだと思いますが、これを良い制度だと思っているのが現在の文科省です。

 短期間で成果を挙げろ、というともっともらしく聞こえますが、研究は2000年間の歴史の蓄積の上のブレイクスルーですから、天才といえども短期間で挙がるような成果はありえません。3年でやれとは、基礎研究とアイデア商品開発の区別がついていないようです。(アイデア商品も東急ハンズクラスになると3年では無理でしょう)。
2019-10-20 Sun 07:22 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>文科省が全然だめ〜粘り強くやろうとしても、粘っているあいだに職自体がなくなってしまいます
 文科省がやっていることは、吉野先生が言うところの、一見無駄に見える90%を0%にしようとして、結局成果も0%にしているということでしょう。

>これを良い制度だと思っているのが現在の文科省です。
 そう言う思考回路なので、文科省の政策は失敗ばかりなのでしょう。尤も、999か9999の失敗の後1回くらいは成功していると開き直るかもしれません。いずれにしろ、そのような文科省ごときが、人類の知的蓄積の営みに口を挟むこと自体がおこがましいことだと思います。
2019-10-20 Sun 13:00 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>人類の知的蓄積の営みに口を挟むこと自体がおこがましい

  文科省の人は、研究にはひらめきも粘りも必要であることは理解している、しかし、税金を使っている限り効率も重要だ、というふうに役人根性を発揮して言うことでしょう。

 これは、一見公平でもっともな意見に聞こえます。予算の使い方や宣伝活動、商用への実用化には、効率化が働くかもしれません。

 しかし、個人が行う研究活動のひらめきや粘りに対抗して効率化を同列に並べることは完全に間違っています。これまで、効率良くノーベル賞を取れるようなユニバーサルな研究方法は世界のどこでも発見されていません。また、効率重視で研究を進めてノーベル賞を取った人もいないと思います。
2019-10-20 Sun 19:11 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
いずれにしても失敗ばかりの文科省は、その考えを国民へ押し付けないことがあるべき姿です。
2019-10-21 Mon 13:51 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
今回の英語民間試験導入騒動の経緯が明らかになるにつれ、文科省がどれほどどうしようもないか世の中の人にもわかるようになったと思います。

 今回、問題になった不平等性は有識者委員会で再三問題になったにも関わらず、封印されるどころか議事録にも残っていないと言います。モリカケ問題の経緯隠蔽であれほど批判されたのにまたこのザマです。そこでは、当然のこととして、高校や大学の現場から、試験内容の教育との連続性、必然性も議論されたはずで、そこにも多くの問題があったはずです。とにかく民間試験の導入ありきで、過程、結果無視でむりやり突き進んだのが文科省です。

 文科省がなぜこうなっているかですが、文科省の言うことにはとにかく何らかのインパクトのある改革をしないと教育・研究に国のカネが出なくなっているらしいのです。そもそも一人一人の子どもを育てていくための国民の税金なのにおかしな話ですが、良い改革ならばしたらよいということにはなります。おそらく、財界に改革をしているところを見せないといけないらしいです(財界が教育界にどれほど貢献しているのかは重要なことと思いますが、私は有名私立大が建物を建てているくらいしか知りません)。それで、インパクトのある改革というのは、手っ取り早く言えば、すなわち大学や学生に迷惑をかけて混乱させることしかありません。今の文科省に、現状をさらに良くする知恵はありませんから必然的にこうなります。

 今回の英語民間試験騒動でこの異常な状況が端的に明らかになったと思います。萩生田大臣はアホウなことを言ったおかげで、本当に良い仕事をしました。もう辞職しても悔いは無いと思います。
2019-11-07 Thu 06:48 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>文科省がなぜこうなっているか
 「一人一人の子どもを育てていく」などという目的はこれっぽっちもなく、突撃命令によって仲間の屍を踏みつけにしてでも二百三高地に突進する人間の塊を養成するのが文部省→財務省→財界→?の期待でしょうから。

>萩生田大臣はアホウなことを言ったおかげで、本当に良い仕事をしました。
 鉄人28号に負けたヒールロボットは、大抵マッド博士によって改造されてさらにモンスター化して再登場するんですよ。
2019-11-07 Thu 09:50 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
他にもアホウな例が出ています。

 文科省は、学校の先生に1年単位の変形労働制を導入しようとしています。学校の先生は公務員ですから、民間と同じである必要はありませんが、1年単位の変形労働制は、残業代と休日手当の節約のために、たとえば、春と秋の仕事の多いときにどゎーっと働いて、夏と冬にはぐゎーっと休むという制度です。

https://dot.asahi.com/aera/2019101800108.html?page=1

 これが、大きな問題になっている先生の「働き過ぎ」「過労」「指導研究の時間不足」の解決策として出てきたのですが、逆効果なのは明らかです。どこの世界に、1年単位でどゎーと疲労してぐゎーと回復する体を持った人間がいるのか。また、日々成長し、日々トラブルを起こす子どもが相手ですから、海の家やスキー場じゃあるまいし、季節で切って休めるはずはありません。

 文科省自体、ヒアリングをして意見をまとめていますが↓

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/052/shiryo/08073037/004.htm

これを読むと、どう見ても可能:困難=1:9くらいで、導入は見送りになりそうなものですが、それでもアホウを貫く必要があるみたいで閣議決定を経て国会までいくみたいです。

 代案としては、夜勤や休日勤を取りやすくするなら、1カ月単位かさらに短い単位の制度をとるのが普通です。働き方改革では、むしろフレックス・タイム制が推奨されています。過労、多忙対策に1年単位の変形労働は、完全に明後日を向いていて、ブラック企業の仲間入りができそうです。

 こういうことで、開いた口がふさがりません。こういうのがいっぱいありますので、口が開きっぱなしになります。
2019-11-07 Thu 19:19 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
全体を見通す能力のない無能な文科省役人が、そこらじゅうのゴミ意見をかき集めてパッチワークした「インパクトのある」アホウ改革ってところですね。戦後74年間、血縁採用でもないのに、まともなことを考えない人間ばかり採用できるのでしょうかね。どういうバイアスが働いているのか不思議なことです
2019-11-08 Fri 00:13 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>どういうバイアスが働いているのか不思議なこと
 たぶん、文科省に入ろうとする人はもともとは普通の常識的な人なのだと思います。私も文科省の志は批判するつもりはありません。ただ、やっているうちに財務省にいろいろ言われて、社会のそれ以外のところが見えなくなるのだと思います。だから、世間で通用しないアサッテなアイデアを出してしまうのでしょうね。

 財務省が偉いというのもおかしな話で、国民から預けられたり借金しているカネを信託されているだけなのですが、どうしたものなのでしょうか。国民が貸している金を国民の借金と言われて納得している国なので、仕方ないですね。つくづく欲のない国民だと思います。

 財務省は解体すべきだと思います。出納管理はともかく、金の配布を固定した閥団体が行っていいことはありません。ヒラの回り持ちの当番制がよろしいと思います。アメリカ、中国やロシアでも、財務省が配分に力を持っているのでしょうか。
2019-11-09 Sat 07:45 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>世間で通用しないアサッテなアイデアを出してしまうのでしょうね。
 こんな仕事で一生を終えてしまうことに、虚しさを感じないのでしょうか。とても頭の良い方々だけに、私はそこが不思議です。

>国民が貸している金を国民の借金と言われて納得している国なので、仕方ないですね。つくづく欲のない国民だと思います。
 NHKの報道次第でしょう。

>財務省は解体すべきだと思います。出納管理はともかく、金の配布を固定した閥団体が行っていいことはありません。
 それが当たり前と思ってきたのは、洗脳されていたのですね。
2019-11-09 Sat 13:11 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>こんな仕事で一生を終えてしまうことに、虚しさを感じないのでしょうか。とても頭の良い方々だけに、私はそこが不思議です

 そこがカネで縛られている怖さなんです。自分が正論を貫くと省庁全体にカネが来なくなって、多くの人々に迷惑がかかると思っている。だからこそ、自殺する公務員の人も出てくる。普通だったら、死ぬことはないですよね。正論が貫けないなら、自分と国民を欺くしかない。

 私が財務省を解体しないといけないと思うおもな理由は、ここにあります。
2019-11-09 Sat 17:08 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>自殺する公務員〜正論が貫けないなら、自分と国民を欺くしかない。
 ご自分が生まれてきた意味を真剣に考えたら、苦しくなるでしょうね。金には不自由しなかったと満足してお墓へ行くしかないかもしれません。
2019-11-09 Sat 19:43 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>自殺する公務員
 公務員というのは、いくら優秀で、親子で刻苦してエリートの道に入っても、地道に良い仕事をして当たり前、良い改革をすると手柄は政治家に取られる、有名になるのは汚職かヘタな答弁かお詫びをした時、ポジティブに有名になるのは最晩年に勲章をもらった時だけ、というそんな商売ですから、生涯賃金を上げて無事に退職金を頂くか、国民のために世の中を円滑に回すことしか志は持てません。私は、公務員の給与が高いことは必ずしも否定しません。多くの方々にその事情をくんでいただきたいと思います。いっぽう、公務員の方々にも組織防御のことばかり考えずに、天下りや汚職以外の民間社会への連携も考えていただきたいと思います。いっぽう財界が公務に口を出すのは、厳に控えていただきたい。公務員は、貧しい人たちのために仕事をしているのであって、金持ちのためではない。金持ちは自前で世の中に貢献してこそ偉い。

 だいぶ前にも書いた気がしますが、元来、公金の札束で人の横面を張るようなことは、贈収賄、横領、背任にも匹敵する刑事罪であるべきですが、取り締まる法律がなく、日本ではこれが横行していて税金がとんでもない配分をされている状況です。

 どんな方法でこれを取り締まることができるのか、諸外国の知恵をみて改善してほしいと思います。このままでは、増税で税金を支払っても支払っても、日本はそのぶん悪くなるばかりです。
2019-11-10 Sun 06:57 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>諸外国の知恵をみて改善してほしいと思います。このままでは、増税で税金を支払っても支払っても、日本はそのぶん悪くなるばかりです。
 福祉や次の世代に借金を残さないために消費税は必要だと、いまだにそんなことを信じている人がいるのですから、ほんとうにおめでたい国民です。消費税が導入されてから、日本の国家としての悪化が加速された感があります。
2019-11-11 Mon 09:37 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>ほんとうにおめでたい国民です
 自分が貸している金を「借金」として計算するだけでもおめでたいですが、計算してみると、国民が消費税で国の「借金」を返せないことは明らかです。

 日本の累積赤字は約1,000兆円。これを日本の人口1人あたりにすると1000万円ほどです。1000万円の「借金」を消費税で返すためには、全部返済につぎ込んでも、国民全員がそれぞれ1億円の買い物をする必要があります。個人が我慢したり努力したりでどうなるものではありません。

 桁が多いだけで簡単な計算ですが、したことのある人は少ないと思います。
2019-11-11 Mon 12:21 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>国民全員がそれぞれ1億円の買い物をする必要〜桁が多いだけで簡単な計算ですが、したことのある人は少ないと思います。
 良い計算をありがとうございます。1億円の買い物なんて望みませんので、せめて一人平均年100万円の買い物ができるくらいペイバックしてほしいです、財務省さん。
2019-11-11 Mon 16:32 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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