33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
大城弘明 与那覇大智 写真と絵画二人展
2019-09-08 Sun 00:00
1909071.jpgつくば美術館で始まった『鎮魂と不屈の沖縄 大城弘明 与那覇大智 写真と絵画二人展』へ行ってきた。これは、沖縄民謡のコンサートと美術展「南風の伝言」の中の美術展企画だ。かなりの点数の写真が展示されていたが、その中で心に留まったのは、立派な亀甲墓の前に一族が集まり先祖供養をしている写真だった。それはたいそう立派な墓で、米軍の砲撃で壊れた片側は戦後に修復したものだという。その写真を眺めながら、この人らのそばで原発事故が起きたらと考えてしまった。ここへ戻る事、近づくことが許されなくなったとしたら、この人らのアイデンティティはどこへ行くのだろうか。原発事故よりも戦争はまだマシなどと言うつもりはないし、先祖代々の土地がいまだに米軍に奪われたままの人がいるという現実もそのままだ。沖縄の亀甲墓の前で祈る人らの写真に、福島の人らの姿が重なって見えてきた。そういうと、この日の会場には、報道写真家の石川文洋氏も来られていた。

沖縄民謡のコンサートと美術展「南風の伝言」
 → 鎮魂と不屈の沖縄 大城弘明 与那覇大智 写真と絵画二人展
      9月3日から16日
      つくば美術館
      入場無料
 → 南風の伝言2019 大工哲弘の沖縄・島唄コンサート
      9月14日
      つくばカピオ
      前売りチケット予約受付中
別窓 | 大震災・原発・社会 | コメント:1
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この記事のコメント
>鎮魂と不屈の沖縄 大城弘明 与那覇大智 写真と絵画二人展

 いい情報をいただいたので、早速、見てまいりました。

>立派な亀甲墓

 私は、執拗なまでの金網の絵が印象に残りました。写真にも「太平洋の要石」(Keystone of the Pacific) と書かれた米軍車のナンバープレートがありました。彼らが囲いたいものは何か、米軍基地は日本を守るのではなく太平洋を囲むためのものだということがよくわかるものでした。

>沖縄の亀甲墓の前で祈る人らの写真に、福島の人らの姿が重なって見えてきた。

 沖縄と福島の問題は、「ほぼ同じ」と思います。ここまで地元の人のアイデンティティにもとづく主張を認めない。その根源にあるのは、政治家や都会の人、つまり中央の人々が「生産性のない僻地」に固執する人々を蔑視していることだと思います。政治家や都会の実力者の多くも僻地から、地元の支援を得て世に出てきたのだと思いますが、不思議なことです。

 彼らの考える「生産性」というのは、票とか利権のことであり、一般の経済的利益ですらないのかもしれません。とにかく、票や利権に目にくらんだ連中が真面目に地元のことを考えている人々を蔑視するとは、けしからんことです。
 
2019-09-08 Sun 12:31 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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