2019-07-21 Sun 00:00
![]() 50年前の7月21日11時56分15秒(日本時間)、アームストロング船長が月面に第一歩を記した時、東京多摩地域は良い天気だったと記憶する。自分はプール授業も真面目に参加する中学生だったが、この日ばかりはプールとアポロ11号では選択の余地はなく、自宅にこもって西山千さんの同時通訳を聞きながらテレビ画面に釘付けになっていた。[画像提供:NASA] この日が感動的な一日になったことは確かだが、一連のアポロ計画の中で自分の心に最も強く残っているのは、実はアポロ11号でもなく月面着陸でもない。自分にとっての最大のイベントは、アポロ8号の大気圏再突入だった。これによって人類は宇宙から帰って来られることが証明され、つまりは宇宙へ出て行くことが可能になった瞬間だと、小6の自分にもそういう画期と感じられた。 [追記]ほんのり光房のみゃおさんも当然この日のことを記事に書いているが、彼もまた前人未到というか誰も考えないとか誰もやってみようとしないことに挑戦する人で、今回はアポロ各LMにおける着陸/出発時の月齢や太陽高度をすべて計算し、アーカイブ「アポロ着陸地点の観察」を公開している。 |
>1969年7月21日
ついにあの日から50年経ってしまったのですね。感無量です。50年前の今日のことは、私もよく憶えています。 私も未明からテレビに釘付けでしたが、午後からは子ども会のプールの日だったので、かすてんさんと違って午後はプールに行くほうを選択しました。このプール行きのバス待ちの時に、ちょうど視線の高さに昇ってきたばかりの月を見ることができました。近所の子どもや付き添いの親といっしょに、「今人が歩いているんだ」などと言いながら見ていました。ステラナビゲータによると、高度15度だとすると、12時20分頃らしいです。月齢6.5でした。 >アポロ8号 こちらは、私は月周回中継を見ました。中継は12月24日と25日のことだったようです。クリスマスに合わせてあったすると、ソ連との競争の最中によく小技を見せられたものと思います。私にとっては、ちょうど星座や惑星を夜空に見つける天文の観察を始めた頃だったので、これをプッシュするグッドタイミングでした。 このへんのことは、同好会誌に載せたいと思っているのですが、50周年前には書き出せませんでした。
2019-07-21 Sun 08:12 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>アポロ8号
すべての号機毎に前人未到のミッションでしたが、アポロ8号と11号は特にインパクトが大きかったです。 50年の間にはいろいろなことを見聞きしましたが、悲惨な事件ではなくこうした人類史上の出来事も沢山記憶に残っているというのはありがたいことです。
2019-07-21 Sun 09:06 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>[追記]
これは、当時リアルタイムで聞いたことですが、アポロ着陸は、太陽高度を低くするために現地の朝方の時間帯を選んだと言っていました。夜間がまずいのは当然ですが、なぜ太陽高度が低いとありがたいかという説明は覚えていません。以下は想像ですが、 LMの温度上昇を避ける。 着陸時に影が長く凹凸が見えやすい。 といった事情だと推測します。特に、2番目の事情は、夕方はだめで(影の長い状態で着陸すると滞在中に夜になる)朝方を選ばせることになると思います。 しかし、太陽高度が低いというのは問題で、アポロ12号では、月面用カラービデオカメラ(撮像管式)を太陽に向けて壊してしまい、テレビ中継が出来なくなってしまいました。当時、誤って太陽に向けたという説明があり、それはあまりにお粗末だろうというので、陰謀説まで考えましたが、現在でも、誤って向けたということになっているようです。興奮するとそういう失敗もありがちでしょう。 また、ハレーションが写った写真がしばしば撮られ、月面に大気があるのかいう誤った「推測」がされたこともあります。(ハレーションがフィルムの材質で起こることは当時の写真趣味のイロハで、それも知らずに写真の議論していたとは驚きですけど)
2019-07-22 Mon 09:07 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
フォロー遅れて済みません。
かすてんさん> だいぶ前…30周年か40周年頃?ですが、11号中継でLMから階段を降りる映像が「逆光」なのはなぜだろうと考えたことがあったんです。LMの階段は多分一箇所なので、太陽を背に、出入り口を影側にして着陸したことになります。すべてのLMでそうなのか調べてませんが、少なくとも11号と14号はそうでした。S.Uさんが仰るように、直射を避けつつデコボコを見極めて着陸するための最善策だろうと予想が付きます。そこから発展して、じゃ、離着陸時の具体的な太陽高度は?と妄想が膨らんでいきました。当時はあまり計算プログラムが書けませんでしたが、いまは何とかできるようになりました。 S.Uさん> 興味深いお話し、ありがとうございます。影が見やすく着陸時の凹凸判断が容易だという話は聞いたことがあります。LMや飛行士が受ける熱は(大気減光が無いため)温度上昇の差を左右するのは太陽高度じゃなくて滞留時間かなぁとも思いますが分かりません。地形撮影のしやすさと言うこともありそうです。いずれにしても、公的な飛行資料としての証拠が見つからないことが自分の中で最大の問題です。 >みゃおさん
私がLMの耐熱についてコメントしたのは、LMが断熱材としていちばん外面にカプトンシート(金色キラキラになっているもの)を貼っていると聞いたからです。でも、よく見るとカプトンは着陸船の下降段にしか貼ってないので、着陸後の日当たりを心配したものではなさそうです。LMの上昇段は球形に近いので、おっしゃるようにどちらから太陽が当たっても大差なさそうに見えますね。 ハシゴがついているのはずっと日陰側ではないでしょうか? そんなのしか見たことないように思います。ハッチ側に日を当てないというのがけっこう大事なのでしょうか。ま あと、LMの軌道と着陸操作性を考えると、ハシゴの側に窓と操縦盤がついていてこちらが月面側(下向き)になって着陸するとすると、進行方向の反対側になり、アポロCMの月周回が北から見てどちら回りか・・・と考えてみましたがこれでは逆になりそうです。よくわかりません。 本当は、窓側が下で進行方向で影に向かって進んで着陸しています。
2019-07-25 Thu 18:26 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
カプトンシートが守っているのは燃料タンクなのかも知れませんね。熱は元より、微少隕石に貫かれたら一巻の終わりです。カプトンシートは簡単に裂けないとJAXAの人に聞いたことがあります。ISSではシートが五重くらいになってるそうですよ。
宇宙船にしても船外活動する飛行士にしても、太陽に面する側はどんどん熱くなるし、日陰側は冷たくなるし、回転してないと片側だけアッチッチになってしまうでしょうか。(100度程度ですが。)冷えすぎて機器が誤動作するのも問題ですね。 LMの姿勢制御スラスタは三軸調整できるので、下降中にロール・ヨー・ピッチを調整して、太陽を背に降りてゆけるようです。wikiの「アポロ月着陸船」に15号の着陸動画がありますが、1.5キロ上空で既に太陽を背にしてます。着地直前は短時間のホバリングと方位回転も可能なようです。50年前にこんなアクロバティックな操縦をしていたなんて驚きです。 みゃおさん、
>カプトンシート 利用法のご紹介ありがとうございます。耐熱性、耐放射線に優れているので、。カプトンのセロテープ状の物が加速器にも多く貼り付けられています。 裂けにくいという強度はありますが、私は、裂けに対する強度は、民生用にも使われているマイラーシートのほうが上だと思います。(機会があれば比較してみて下さい)。 >50年前にこんなアクロバティックな 単に、進行方向に下降段の脚の裏を向けているのかと思っていましたが、逆だったので驚きました。こんなので減速ができたのでしょうか。姿勢については、着陸で無駄な危険を冒すことはありえませんので、ぜひ必要な制御だったのでしょう。
2019-07-27 Sat 07:31 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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