2019-05-01 Wed 00:00
★ 6日 みずがめ座η流星群極大。23時頃。
★ 9日 20時台に、東北、中部、九州の3カ所で接食。 星はそれぞれ、星表番号X10252(7.8等)、X10284(7.7等)、 X10301(7.4等)。 ★29日 準惑星ケレスが衝。 [追記]星表番号X〜は、米国海軍天文台が作成しIOTA(国際掩蔽観測者協会)が改定しているXZ星表の番号を意味する(『天文年鑑』より)。 |
>星表番号
”X星表”というのはどういうものでしょうか。初めて見ました。 Googleで検索するもわかりませんでした。
2019-05-01 Wed 07:04 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
『藤井旭の天文年鑑』を参考にしました。(自分は知らないですが)多くの人は知っているものと思ってそのまま引用したのですが、いま見直してみましたが凡例や出典はありませんでした。S.Uさんもご存知ないということは、はっきりさせないとなりませんね。あとで『天文年鑑』も見てみます。そうこうしていると、みゃおさんまたは中井さんあたりから情報が来るかもしれませんね。
2019-05-01 Wed 07:57 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
もしかして、藤井旭さんに聞かないとわからないのでしょうか(笑)
肉眼星表では少なすぎ、HD星表以上は星の数が多すぎ。もしこれが5桁の番号の星表だと、引用やガイド星としての利用に手頃で便利だと思います。 数万個なら8等までの星表になります。望遠鏡での実用的な観測上は中途半端ですが、都会で双眼鏡か小望遠鏡でちょいと見るぶんにはちょうどだと思います。
2019-05-01 Wed 09:47 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
ちゃんと調べないで出してすみませんでした。『天文年鑑』に書いてありました。しかし、『藤井旭の天文年鑑』を使っている人がみなさん『天文年鑑』を持っているとは思えないので、不親切な記述だと思いました。
2019-05-01 Wed 18:45 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
お調べありがとうございます。
『天文年鑑』の相馬氏の記事に出ていました。追加して下さいましたように、正確にはXZ星表というIOTA関連の私製の星表で、おもにUCAC2から抜粋したもののようです。 ZODICAL STARS とありますので、私の想像した全天星表ではなく、獣帯(月が通る範囲)カタログのようですが詳細はわかりません。接食による恒星座標系の整備や小惑星の軌道測定に使われるもののようです。 https://www.astroarts.co.jp/home/taro/zcxz/index-j.html http://cdsarc.u-strasbg.fr/viz-bin/ftp-index?/ftp/cats/i/291/doc.txt
2019-05-02 Thu 08:02 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>”X星表”
『藤井旭の天文年鑑』にふさわしい情報なのかという点に疑問を感じました。説明や凡例なしに載せるのもどうかと思いましたが、そもそも私自身がそこをスルーしたわけで、説明を書いたところで(私の様な)読者には使いこなせまいという前提なのかもしれません。
2019-05-02 Thu 09:14 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>説明を書いたところで
いい方向に取れば、8等星の接食を観測しようというほどの人なら、必要に応じて星表についても自ら調べてほしいということかもしれません。(その学問的意義について、正当に理解できるかは、難解で議論のある問題なので、また別として)
2019-05-02 Thu 11:54 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>8等星の接食を観測しようというほどの人なら、必要に応じて星表についても自ら調べてほしいということかもしれません。
究極の性善説。
2019-05-02 Thu 18:01 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
回答遅くなりました^_^;
以下、自分が過去のグレージング観測で覚えたことのみですが(かなりうろ覚え…)書いておきますね。 太陽系の天体位置測定に利用する目的で作られたのが黄道帯星表(ZC星表)です。黄緯がプラスマイナス16度以内の3000個あまりが収録されていたと思いますが、初版は確か1900年台前半のものなので精度が現代向きではありませんでした。 厳密な月の運動観測(掩蔽や接食)などにも使えるよう、より暗い星まで精度の良いヒッパルコス・カタログから再編したものが改良版の黄道帯星表(XZ星表)です。これも少しずつ改良が加えられてきました。 相馬先生や掩蔽観測グループが出している掩蔽予報では、対象恒星が伝統的にZCまたはXZ番号で表記されていると思います。月や惑星、軌道傾斜が大きくない小惑星などによる掩蔽はこの星表内のみ考えればよいので、予報計算する際に膨大な全天星表を取り回さなくても良いというメリットがあります。「お月様が北極星を隠す」なんてことは絶対無いですからね。 下リンクは接食掩蔽観測で利用させていただいてるサイト。相馬先生予報→地理院地図版表示→右上メニューアイコンを開くと、対象年の掩蔽日と恒星(ZCまたはXZ番号)が出てきます。いろいろいじってみてください。5月の3恒星も載ってます。 http://www2.wbs.ne.jp/~spica/index.files/Page441.htm みゃおさん、ご説明ありがとうございます。
ZCは古くはオリジナルの星表名で星食国際中央局で使っていたと思いますが、XZは他で見たことはないので、あまり一般的ではないと思います。今は、月による星食は接食観測が恒星座標系の研究に使われている程度と思うので、それに特化している星表が、すなわち業界的には一般的なのかもしれません。 HDやSAO星表番号で書いたところで、その数値を今使っている人はなく、UCACでは桁数が多いので、識別番号としての星表と計算としての星表は分離されているということかもしれません。 すみませんが、ご質問お願いします。 ヒッパルコスの固有運動の精度はまだ大丈夫なのでしょうか。小惑星の掩蔽ではもうほとんど使っていないと思います。それから、明るい星はこういうカタログでは載っていなかったり、かえって精度が悪かったりするでしょうか? かすてんさん、 >究極の性善説 以上のように、あまり一般的でないというふうに私は思ういっぽう、この場合は特殊なケースなので性善説でよいと思います。
2019-05-03 Fri 07:39 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
ヒッパルコスの名を出したのはXZ星表が作られた経緯を示したもので、当時のデータを今もそのまま使っていると言うことではありません。上にも書きましたがどんどん改良されています。それは他の星表でも同様でしょう。外見はXZでも、中身はそのうちGaiaデータで埋められるのではないでしょうか。恒星の固有名をどの星表で書くかだけの違いです。星表間のクロスリファレンスは至るところで見つかりますよね。私は自作でZC/XZ-SAO-HIPリファレンスのプログラム作ってました。
いまやZC/XZの表記は、慣れ親しんできた掩蔽観測屋さんで伝統的に使われているのみだと思われます。古い観測データを現在最新の惑星・衛星運動理論や恒星位置で再解析することもあるので、統一を図ってるのではないでしょうか。別に他の恒星表記でも構わないんですよ、特定できれば良いのですから。利便性だけの話です。IOTA関連でも複数併記している予報表も見かけます。掩蔽観測しない天文ファンに「ZC692の掩蔽」って言っても分からないと思いますが、「αTau掩蔽」とか「アルデバラン食」って言えばすぐ分かるでしょう。時代と共に呼称も精度も変わってゆくと考えます。 掩蔽ターゲットが重星だと見込まれる場合、重星専門のWDSカタログ(Washington Double Star Catalog)ナンバーが併記されることもあります。WDSは中井さんが詳しいですね。重星の離角測定は月掩蔽観測の大きな楽しみです。 それと、確かに明るい星は精度が悪いと聞きます。地上望遠鏡でも宇宙望遠鏡でも、露出オーバーになるレベルの星は(少なくとも可視光付近では)測り様がないのでしょうか。でもカタログから外れてることはありません。むしろ積極的に掩蔽によって恒星位置や直径を絞り込む観測に使われるようです。繰り返しになりますが、今はもう太陽系最遠の天体をトランシット法で探す様な時代ですから、星表の“実際の中身”はこの半世紀で位置・固有運動とも格段に精度アップしてます。 ご説明ありがとうございます。XZにおいては、UCAC2が主力になっていてヒッパルコスは一部の星だけのようです。
私の知る限りにおいては、ヒッパルコス星表は、ヒッパルコス衛星の関連するデータのみの星表名であり、以前は改訂されていましたが現在は改訂されておらず、HIPという番号もあまり見なくなったように思います。しばらくすると固有運動の精度不足で使えなくなるものと聞いています。 ここで問題にしたいのは、恒星の識別子としての星表番号が、星表の寿命と供連れで使い捨てになっているのではないかということです。たとえば、小惑星の掩蔽の恒星番号は、かつては、HIPで書かれていましたが、現在は、『天文年鑑』でもUCAC4などになっています。 いたるところに、クロスリファレンスがあるといっても、UCAC4の番号を、HD番号なり、ZC番号にしようと思うと、膨大なデータベースをダウンロードして解凍し、検索しないといけないのではないでしょうか。普通のアマチュアに手軽にできることではないように思います。けっきょく導入しようにも赤道座標で照合するしかないように思います。誰かが、新しいデータでヒッパルコス星表の星のデータを改訂してくれている内は、HIP番号は使用されるでしょうが、ヒッパルコス計画が終わっている限り、それがずっと続くとは期待できないと思います。 そういう意味で、ZCとかXZを使い続けておられるのは、恒星の識別という意味では正しいと思いますが、いかんせん、獣帯カタログは専門用途なので、星名識別とクロスリファレンスの見出しのためには、全天星表で10万個クラスの標準星表(たとえばHD)を定めてほしいと思います。
2019-05-03 Fri 16:19 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
> 標準星表(たとえばHD)を定めてほしい
それを私に言われましても…(笑) S.Uさんのおっしゃる通りと思います。年鑑とか、誰を対象に書いてるんだって話ですよね。それこそ、S.Uさんのような実力ある方が出版元に改善願いを出すと良いと思うんですよ。 ご存じと思いますが、かすてんさんの挙げた5月の接食掩蔽3本のXZ表記のような、例えばX10284ならVizieRなどオンラインDBで次の様にHD番号などまで調べられます。(URLクエリー末尾のXZ=nnnnnを変えると他のXZ番号も可能。) http://vizier.u-strasbg.fr/viz-bin/VizieR-6?-out.form=%2bH&-source=1291&-out.all&-corr=PFK=XZ&-out.max=9999&XZ=10284 小惑星の恒星掩蔽は10等以下でも十分観測対象なので、XZでは全く足りませんね。だからUCACを使うのでしょう。広瀬さんもほんの少し前…2015年頃まではヒッパルコスやティコ表記でしたよ。少し経てばUCACも古くなってくるでしょう。過去から将来に渡って使える恒星表記となると、超新星で使うような「J18200437-1033071」みたいな書き方しか無いように思えるのですが…。 みゃおさん、S.Uさん
朝起きてみゃおさんの書き込みに気づきましたが、すぐに読めないので後回しにしておいたら、夜になってS.Uさんと往復ですごい内容に膨張していました。 いろいろと事情はあるのでしょうが、実態は一つの星なのに目的別の星表で異なる番号が使われているのは現代的には不合理に感じます。標準的な星図に統一して精度を改訂していけば良いように思いますが。 9/25のX12970の掩蔽、我が家とみゃおさんのお家の上を通りますね。で、この星がどの星かはどのようにして調べれば良いのでしょうか?あいかわらずわかっていないかすてん。
2019-05-03 Fri 20:18 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
> 9/25のX12970の掩蔽
ホントだ、我が家から見えそうですね。ただ、東に低いので視界に難あり? かすてんさんお持ちのソフトで、恒星検索が可能な星図アプリはありませんか?我が家のMacだとStellariumで検索できます。XZ12970を直接検索できないので、「より一般的な」カタログ番号にしなくてはいけません。これが今回の議論の肝でしたね。 上のVizieRに代入すると、スペック一覧からXZ12970=HD72757と分かるので、HD番号で検索すれば一発。オンライン星図サイトのwikiskyなら、次の様に「object=」の後ろに書くと表示できます。 http://www.wikisky.org/?object=HD72757&zoom=5&show_box=1 ボックス中央が該当恒星です。左下の星団はM44プレセペ。つまりこのグレージングはプレセペ掩蔽の前哨戦となります。(その前に夜が明けますが。) ご議論ありがとうございます。失礼いたしました。
私なんぞはとても力はないのですが、これは天文の普及教育の問題と思いますので、みゃおさん、かすてんさんをはじめ、そちらの識者の方々に問い合わせてまわろうかと思います。 今のところHD星表が候補でしょうか。でも、HD星表のオンラインカタログに最近の星表のクロスリファレンスがついているかですね。ぬけている星もそこそこあるみたいで、補遺カタログを作るか考えないといけません。SAOでもいいですが、標準の多数支持があれば、自分で推奨して、クロスリファレンスを作ってもらうことも考えます。 より暗い星となりますと、今では、UCAC4ですが、これだって、UCAC5とかUCAC6になると、同じ星が全然違う番号になるのだったら、ややこしいだけと思います(ここは未確認)。 まあ、接食なら、どの星かわからずとも、時が来れば、月のすぐ北か南の端にいるはずです。南北限界線の区別とカスプ角で普通なら見つかると思います。
2019-05-04 Sat 06:17 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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