・BS1スペシャル「“脱プラスチック”への挑戦~持続可能な地球をめざして~」
海洋からプラスチックを回収するオランダのNPOオーシャンクリーンアップのプロジェクトの取材を軸にした番組だった。第1回目の実証実験は、原因不明で回収できなかった上に、荒波で回収装置が壊れてしまった様だ。回収装置自体がプラゴミになってしまわなくてよかった。ところで、回収に成功したとして、回収したプラスチックは、燃やすのだろうか?埋めるのだろうか?プラスチックはそのままの状態でも常に温暖化ガスであるメタンが出ているらしいので、埋めても解決にならないだろう。どうやら再生品の原料にするらしい。品質の悪い原料から品質の悪い再生品を作る時にはおそらく大量の石油が必要になると思うが、素直に燃やすのと比べて本当はどちらが良いのだろうか?この番組は脱プラスチックがテーマだが、回収して再利用というのは、脱プラスチック思想ではなくプラスチック社会の延命思想ではないのか。そもそも、再利用したものの一部は再び海へ戻ってしまうのだから、このサイクルを永遠に回し続けることになる。脱プラスチックのためには、減産しかないのでは。