・停滞から繁栄へ：お金の偏在
　社会や精神の荒廃や紛争など現代的諸悪の根源は富の偏在に行き着くと思うが、一旦偏在してしまったお金や権力をもう少しなだらかにする道はあるのだろうか。お金と権力を握っている側の胸三寸に期待するだけなのか？恒星が自分自身を支えきれなくなって一気に中心部へ落ち込んで大爆発を起こす超新星爆発のような、あるいは恒星が燃料を使い果たして自然死していく褐色矮星のような、いずれにしても全世界的なカタストロフを経なければ次の段階へは行けないのだろうか？
・停滞と繁栄：技術革新
・停滞と繁栄：誰が目に入っているか？
・停滞と繁栄：ならばどうしたら？
・札幌のスプレー事件と国民優先の報道

武田先生の意見は全部が正論とは思わないがかなりの部分で共感できる。これが異端では日本の衰退は止まりそうにない。

>武田先生の意見は全部が正論とは思わないがかなりの部分で共感できる。これが異端では日本の衰退は止まりそうにない

　まったくそのように思います。日本人の多くの人は、10に１つや２つの欠点を取り上げて、有能有用の人を問題視しますので社会が発展しません。

　武田先生は科学者ですが、科学の研究はわけのわからぬ自然が相手ですから、10に１つでも自然の見方として正鵠を射ていれば残りの９つが間違っていても研究者として価値ある仕事です。これは、科学史を真面目に学べばすぐわかることですし、ガリレオの伝記とファーブル昆虫記を読むだけでも十分でしょう。

　武田先生は科学者としてテレビに出ていろいろな分野の評論をしてくれていますので、多くの視聴者が上のような科学研究の特質を踏まえてそれを聴いてくれれば、もう少し世の中は改善すると思います。

>全世界的なカタストロフを経なければ次の段階へは行けない

　そうだと思います。歴史上は、戦争か革命にほぼ行き着きますね。一般庶民からみると、世界戦争よりも革命のほうがましですが、政治家から見ると、革命より戦争のほうがましですから、今後も「革命」と「反テロ戦争」の対立は続くと思います。
　私は、マルクス・エンゲルスは歴史哲学、経済原理としては正しいと思います。人命や社会のインフラを破壊する戦争には限界があり、批判も高いので、将来いずれは、戦争が出来なくなり、軍の力が落ち、それでも富の偏在は残るでしょうから、革命ばかりになると思います。貧しい人が増えてくれば、革命は共産革命になるでしょう。民主主義では選挙での政権交代で革命が代用できるというタテマエはありますが、政治家が決める選挙制度の範囲で議員を繰り返し選んでも本質的な改善にならないというのは、すでに多くの有権者が気づいていると思います。

　世の中の多くの人々は、共産主義でも経済がうまくいかず、富の偏在があることからマルクスを批判していますが、それはマルクスが間違っているわけではなく、共産主義下でも富の偏在があれば、さらに共産革命が繰り返されるだけのことと思います。はたして最後にユートピアが実現できるのかは、共産主義であろうが、絶対君主制であろうが誰にもわかりませんので、そこを問題にするのはおかしいです。

　私は民主主義より革命を推奨するわけでは決してありませんが、民主主義が大事というなら、マルクスに対抗できるような基盤や哲学が必要だと思います。残念ながら、そのようなものはタテマエ以上のものはまだ存在しないように思います。

>日本人の多くの人は、10に１つや２つの欠点を取り上げて、有能有用の人を問題視しますので社会が発展しません。
　自分と違う思想だとわかると、聞く耳持たなくなって全否定する様では、進展がないですね。自分と同じ人などいないのですから。

>歴史上は、戦争か革命にほぼ行き着きますね。一般庶民からみると、世界戦争よりも革命のほうがましですが、政治家から見ると、革命より戦争のほうがましですから、今後も「革命」と「反テロ戦争」の対立は続くと思います。
　身も蓋も希望も無くなりそうですが、富の偏在が革命と戦争のエンジンとなって行き着くところは全世界的なカタストロフってことになりそうですね。

>革命と戦争のエンジン
　現在、ローカルな革命や紛争があって、そこに大国が戦争をしかけにいくことが良く行われています。人道上や経済安定の観点で、それなりの大義名分があることは理解できます。

　しかし、これは世界的に見るとハイリスクの行為で、不可避の一国の革命のたびに世界戦争のトリガーに手をかけていたのでは危なくてしようがないので、ほどほどにしていただきたいです。だいたい攻めるほうの国もそんなに褒められた国ではありません。