2018-09-12 Wed 00:00
大阪府北部地震の13日前に大阪にいたり、台風21号の前日、北海道胆振東部地震の2日前に函館から帰ってきたりと、幸運にもここまではニアミスで済んでいるが、運を使い果たしているのでなければいいのだが。
大阪府貝塚市の知人へメールを送ったところ、本人は2週間前からフランス滞在中で、台風21号には遭遇しなかったらしいが、お宅は9月4日から10日まで停電していたとのことだ。6日に起きた北海道胆振東部地震の被害が凄まじく、関西の被害の様子がすっかりかき消されてしまった感があるが、復旧されているわけではない。 大きな災害が起こると、その直前までのことを一瞬で忘れてしまうのは日本人の得意技だと思う。この夏、わずか3ヶ月にも満たない間に起こった激甚クラスの災害をすぐに思い出せるだろうか。 大阪府北部地震 6月18日 平成30年7月豪雨 6月28日〜7月8日 台風21号 9月4日〜5日 北海道胆振東部地震 9月6日 2015年9月10日に起きた鬼怒川の堤防決壊による大洪水からはまだ3年しか経っていない。2016年4月14日には熊本地震、2017年7月には2017年九州北部豪雨もあった。 ![]() ・武田邦彦:災害と安全1:攻撃側と受け手 災害と安全2:命を自分で守れるか? 災害と防御3:避難の損害(なぜ避難する必要があるのか?) 手抜き?設計ミス?大げさ?! 地震の業務上過失致死 80兆円の税金、でも暑い?! |
人の記憶はニワトリ並みなんでしょうかね?あるいは日常の慶弔事が多すぎて、頻繁にOverWriteされるから他人事に構ってられないのが本音なのでしょうか。
被災者や亡くなった方の人数で災害をクラス分けするのは嫌なのですが、かすてんさんが挙げた他に、今ぱっと思い出せるだけでも以下のような自然災害がありました。 広島土砂災害(2014.8) 御嶽山噴火(2014.9) 口永良部島噴火(2015.5) 鳥取県中部地震(2016.10) 秋田豪雨(2017.7) 草津白根山噴火(2018.1) 誰もが覚えてるような激甚災害ではないかも知れないけれど、地元の方や関わった方にとっては物理的にも精神的にも、いまだ深い傷跡になってると思います。 自分に被害がなければ忘れてしまうのはやむをえないように思います。今年の7月豪雨は、2014年8月の被害と同様、私が関係している(いた)場所(京都府と広島県)で起こり、知人が被害を受け、また、今年は、帰省時に足止めを食って旅行の目的を達成できなかったので、忘れることはないでしょう。
武田先生のお話を聞いて思ったのですが、これだけいろいろ重大な災害が立て続けに起こると、個人レベルで憶えているとか継続的に注意するとかいうことはほとんど無理なように思います。 「自分だけは大丈夫だと思わずに、自分の命を守る行動をせよ」というのは正論ですが、では、普通、安全だと思っている、例えば歩道を歩いているときにも、車が突っ込んでこないか、通り魔が来ないか、物が落ちてこないか、近隣でガス爆発がないか、などと常に注意を払え、過去に被害に遭った人のことを思い出せ、というのは無理な相談であって、それだったら、交通や工事の基準を厳しくするとか治安をよくするとか、個人に頼らない安全の向上をするべきでしょう。そちらのほうにエネルギーを注ぐべきです。 へんな喩えですが、ローマでよく日本人旅行者がスリ被害にあいます。ここ40年ほどずっとです。旅行者に気をつけろと注意をしても減りません。日本の総理大臣がローマ市長になぜ抗議をして取り締まりをさせないのかと思います。
2018-09-12 Wed 12:33 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>地元の方や関わった方にとっては物理的にも精神的にも、いまだ深い傷跡になってると思います。
>自分に被害がなければ忘れてしまうのはやむをえないように思います。 災厄を被ったことは次々に水に流してしまうのが日本人気質かもしれないと数日前にコメント欄に書きましたが、余程身近な出来事でもない限り忘れるのは早いですね。 >へんな喩え S.Uさんの例えはいつも絶妙です。
2018-09-12 Wed 17:26 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
自分が病気で体が不自由になった今、以前にも増して車や自転車、段差などに気を付けるようになりました。この身になって初めて、安全なはずの歩道にすら「ものすごい恐怖」を感じます。健常の人には理解不能でしょうね。
政治家や事業主さんが、S.Uさんのお考えのように先回りして安全策を講じてくれれば良いのだけれど、未だにホームでの転落事故や今回のようなブラックアウトなど重大ミスが絶えません。個人に頼らない安全向上を期待してる間に命を落とす理不尽さ。今は過渡期なのでしょうが、いつになっても始めの数歩しか進んでない過渡期のままです。少なくとも自分が天に召される前に安全な社会が来るとは思えません。どうしたら良いのでしょうね? 痛い思いをしないと本腰を入れられないなら、一度政治家のみなさんが土砂に流されたり洪水で溺れたりすれば良い、等と暴言は言えませんが、喉まで出かかってしまいます。闘病の苦労は実際に罹患しないと分かってもらえないでしょうが、じゃあ一度病気になってみてと言えないのと同じです。似た問題構造は、例えば妊婦さんの気苦労とか、子育ての難しさとか、身障者、介護者、高齢者などの生き辛さとか、あらゆる場面に見出せるでしょう。 インディアンの生き方か何かの本に書いてありましたが、傷を負ったり恨みを抱いても、引きずらないで簡単に忘れることは「人生にストレスを溜めない」という側面で大事であり、悪い事じゃありません。ただ一方では「過ちを忘れたらまたくり返す」のも事実。この二律背反の落としどころは…? 私も個人として他人の痛みが想像できないようなことは良くないとは思うのですが、個人単位に徹底させるのは無理だし、無理をがんばっても効果は上がらないと思います。
オリンピックの招致の時に、「安全、安心の日本(東京)」ということで宣伝したと思います。今は日本が安全とはあまり言わなくなりましたが、日本の行政の推進する街の安全レベルが世界の先進国のレベルに達しているか、点検してみる良い機会だと思います。日本が安全なのは、財布やカードケースを落としても返ってくる、といった程度のことで、これはこれですごいですが、これは別に行政が国民を指導した効果とは関係ありません。 >へんな喩え お褒めいただいたので、少し補強させていただきます。 もし、京都で(世界のローマに対抗できる日本の観光都市と言えば京都しかないでしょう)、イタリア人観光客を狙ったスリが頻発していたら、イタリア大統領は絶対に京都市長に何とかせいと抗議し、京都市長はびびって必死で対策を取ると思いますよ。
2018-09-12 Wed 19:47 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>痛い思いをしないと本腰を入れられないなら、一度政治家のみなさんが土砂に流されたり洪水で溺れたりすれば良い、等と暴言は言えませんが、喉まで出かかってしまいます。
これだけ全国で事故や災害が頻発しているのに、そういう人方が巻き込まれたという話は聞きませんね。そういう人方に関係するところへは整備の金が落ちているのだと勘繰ります。 >日本の行政の推進する街の安全レベルが世界の先進国のレベルに達しているか、点検してみる良い機会だと思います。日本が安全なのは、財布やカードケースを落としても返ってくる、といった程度のことで、これはこれですごいですが、これは別に行政が国民を指導した効果とは関係ありません。 全くですね。
2018-09-13 Thu 13:12 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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