33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
今夜を逃すと当分観測できそうになかった
2018-06-08 Fri 01:04
今夜の観測:β Lyr3.6等、R Sct6.0等。

mars1806081.png2018年06月08日 00時20分。65P。x139。視直径約16.5秒。南極冠が大きく見えている。正面やや東に大きく黒く見えているのはオーロラ海だろう。サバ人の海や子午線の湾は西へ回ってしまっていた様で微妙な模様はわからなかった。オーロラ海の北側に薄い影が感じられたのはアキダリアの東隣のルナ湖だったのか?6月6日から梅雨入りしているが、7日の午後以降晴れて夜半まで保ってくれた。ただ、今夜を逃すとこの先1週間は観測できそうにない。

[追記]アキダリアは影へ入ってしまって見えなかったと思ったのだが、1週間ほど前にアキダリア付近で大規模なダストストームが発生したようで、その影響で見えなかったことが考えられる。ルナ湖と感じたのはむしろアキダリアがダストストームの向こうにうっすら透けて見えていたのかもしれない。
 →AstroArts:火星で大規模なダストストームが発生中
別窓 | 観測日記 | コメント:14
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この記事のコメント
奇遇ですね(?)。私も今朝、火星を見ました。
実は、C/2016M1 パンスターズ彗星を見ようとしたのですが、10等の恒星が見えかねる状況で彗星は見えませんでした。
 
 あきらめて火星を見ると、いつになく見慣れぬ模様が濃かったので驚きました。オーロラ湾だったのですね。ほかの模様については極冠以外はわかりませんでした。
2018-06-08 Fri 12:09 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>ほかの模様については極冠以外はわかりませんでした。
 やはりそうでしたか。中央緯度がかなり南へ傾いてきたため北極冠に接するアキダリアの海は見にくいのかもしれません。思い込みの幻視をしないために、直前に詳しく地形の予習はせずに見ることにしているのですが、今季はまだ目が慣れておらず見落とした可能性も考えたのですが、S.Uさんも同じ像をみたとのことで安心しました。
2018-06-08 Fri 12:27 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
今朝は高倍率にしなったので、淡い模様は見逃したと思います。ただでさえ、単焦点反射は光がにじんで淡くて小さい模様は見えません。でも高倍率にするとこんどは飛蚊症ばかりが見えます。

 アキダリアも濃いと思うので、先入観を持って探せば見えたかもしれませんね。太陽湖の縁もそれなりに見えたことも過去にはありました。
 
2018-06-08 Fri 12:42 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>アキダリア
 かなり大きく濃い模様なので見えていて見落とすことはまずないと思われます。ルナ湖と思われるうっすらした模様の存在は感じられたので、その西側のアキダリアは影の中にあったのだと想像します。梅雨なので連日の観測はできそうになく、数字おきに見ていくことになりそうですが、見るたびにぐんぐん大きくなっていくのでしょうね。
2018-06-08 Fri 16:15 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>ルナ湖~アキダリア
 アキダリアは大接近でない時によく見ましたが、ルナ湖を見た覚えはないです。まあ大接近の時に北半球を頑張って見ることはないと思うのですが、それもよしということで次の機会に注意してみたいと思います。
 
 この間コメントさせていただいたような気がしますが、今回は私の生涯で4回目の大接近で、なぜか火星大接近だけは、毎回それなりの機材でそれなりに見ています。でも、見るのにそれなりの根性が欠けているので毎回新しい発見があるのはありがたいことです。
2018-06-09 Sat 07:59 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>アキダリアは大接近でない時によく見ました
 大きいので正面に来ている時ならば今期も見えるはずですね。

>今回は私の生涯で4回目の大接近で、なぜか火星大接近だけは、毎回それなりの機材でそれなりに見ています。でも、見るのにそれなりの根性が欠けているので毎回新しい発見があるのはありがたいことです。
 生まれて1週間後の大接近は除いて私も4回目ですが、15年という間隔が微妙に星への興味が薄らいでいる時期に重なっているらしく、見るのは今回が初めてになります。
2018-06-09 Sat 08:11 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>微妙に星への興味が薄らいでいる時期
 長い人生には変動のリズムがありますからね。私にとっては過去3回は、比較的星を見るのに好条件の時期にあたりました。今回はどうかわかりませんが、それなりには見たいと思います。

 それから、今気がついたのですが、KEKの電子陽電子加速器のTRISTAN(1986開始)、KEKB(1999開始)、SuperKEKB(2016開始)のメインリングの運転開始が、どれも、火星大接近の2~4年前になっていてほぼ同期しているのが、何らかの影響を与えているかもしれません。
これは新発見か?
2018-06-09 Sat 08:20 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>これは新発見か?
 大発見かもしれません。

>メインリングの運転開始が、どれも、火星大接近の2~4年前
 この「2~4年前」がミソですね。当該年に同期していると反対に毎回じっくり大接近を観測するお時間が取れなかったかもしれません。巡り合わせに感謝ですね。
2018-06-09 Sat 09:53 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>じっくり大接近
 加速器実験の夜勤で、じっくりと腰据えてデータを取ろうかという意気込みと、火星大接近は気持ちが共通しますね。
2018-06-09 Sat 12:50 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
https://goo.gl/mSaJ4u
大規模なダストストームが広がっている様です。それもアキダリアあたりから始まったものだそうです。ダストストームのことはちょっと脳裏をよぎったのではありますが、まぁ後出しジャンケンですね。早く落ち着いてほしいものです。この件追記しておきました。

ダストストームと言えば、鈴木壽壽子さんが「見えるはずの模様が見えないスケッチ」を描かれていて、それが後にダストストームの記録として佐伯先生に高く評価されていたことを思い出します。
2018-06-09 Sat 21:35 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
星天の会の掲示板に8日朝撮影の火星画像を上げておきました。嵐は赤道付近までかなり広範囲に及んでいるようで、北半球が覆われてしまうのではと心配です。モンゴルやサハラの砂嵐の比じゃないですねぇ。
2018-06-10 Sun 03:53 | URL | みゃお #chDfx1pU[ 内容変更]
>ダストストーム
じゃあ見えなかったのでいいのですね。日当たりの比較的悪い北半球から始まるとは、これは珍しいパターンでしょうか。

>鈴木壽壽子さん
 1973年の10月ですね。大黄雲と呼ばれました。当時は、専門的な天文情報は1~2カ月たってから雑誌に載るしかなかったので、鈴木さんはかなり不思議に思われたことでしょう。
 1973年の大黄雲は私も見ました。私は発生場所などはさっぱりわからず、10月の段階で気づいたかどうかは覚えていませんが、何となく模様が見えないなと思っているうちに「大黄雲」の情報がはいり、そのころには火星は全面まっ黄色になっていました。注意して見れば肉眼で見た火星全体の色や明るさまで変わったかもしれません。
 今となっては、鈴木さんと同時期に観測したという私の誇りになっていますが、当時は本当につまらない現象でした。
 恐ろしや大黄雲。大接近に向かって「明(迷)雲」が漂ってきたかもしれません。
2018-06-10 Sun 06:54 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
みゃおさん

>8日朝撮影の火星画像
 みゃおさん撮影の2時間ほど前にスケッチしたのでこんな感じで良かったわけですね。

S.Uさん

>今となっては、鈴木さんと同時期に観測したという私の誇りになっていますが、当時は本当につまらない現象でした。
 もう一つの誇りは同じ望遠鏡を使われていたことでしたね。

>恐ろしや大黄雲。大接近に向かって「明(迷)雲」が漂ってきたかもしれません。
 11年越しの初めての大接近にこんな状況が絡むとは予想していませんでした。次の2035年の大接近と皆既日食まで生き延びろということなんでしょうね。
2018-06-10 Sun 10:44 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>こんな状況が絡むとは
 全面に及ばずに北半球だけで終息すると期待したいです。
2018-06-10 Sun 11:37 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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