33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
声に出して読みたい「ジョン・シルバー」
2018-05-20 Sun 00:00
1805184.jpg角川文庫に唐十郎の戯曲が入った最初の1冊目の総タイトルは『少女仮面』(右写真)で、「ジョン・シルバー」「少女仮面」「少女都市」の3本が収録されている。「ジョン・シルバー」はスティーヴンスンの『宝島』に出てくる片足のジョン・シルバーがモチーフになっている。「少女仮面」は老いた宝塚スターと『嵐が丘』で亡霊となって荒野を彷徨うヒースクリフとキャサリンの姿がだぶっている。「少女都市」は1955年頃NHKで放映された『新諸国物語』の「オテナの塔」「紅孔雀」「笛吹童子」などが関係あるかもしれないが、わからん。唐十郎の戯曲では、有名無名の物語や事件の断片がちりばめられているので、それを知っていると解読の手掛かりになったり反対に意外性が増したりと、分からないなりにも戯曲への取っ掛かりのチャンネルが増える様になっている。また、現実感のないシナリオであるにも関わらず、俳優の動作や言葉のリズムを想像しながら自分で声に出して読むのもけっこう面白く、たとえば「ジョン・シルバー」などはそのようにして読むのに合っている様に感じられる。機会があったらお試しあれ。
別窓 | 演劇の宇宙 | コメント:2
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この記事のコメント
確かに戯曲を本で鑑賞する際には音読が適しているでしょうね。私もさっそく手元にある井上ひさしの「父と暮せば」で試してみました。

 この作品はすべてのセリフが広島弁で、広島弁は私の第2母語ですから目ではすらすら読めるのですが、声を出すと細かい抑揚や緩急がわからず、しかも、それにセリフの感情を込めないといけないので難しいです。特に、広島人は、腹から怒っている時も冗談の時も、常になめらかに「あがいなこと言うんじゃけぇやっとれんよのう」ですから難しいです。
2018-05-20 Sun 07:41 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>広島弁は私の第2母語ですから目ではすらすら読めるのですが、声を出すと細かい抑揚や緩急がわからず、しかも、それにセリフの感情を込めないといけないので難しいです。
 却って方言の抑揚などを分かってしまっていると、自分の演技が嘘くさく感じるかもしれませんね。唐十郎のリアリティのない戯曲世界の方が演じやすいのかもしれません。
2018-05-20 Sun 13:37 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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