33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
『唐版 風の又三郎』
2018-05-16 Wed 00:00
1805072.png『唐版 風の又三郎』 唐十郎著 角川書店 1200円 1974年

 装幀がすてき。いろいろな方向から眺め回してしまう。ここからすでにその世界へ入り始めているのかも。なかなか読みだすところまで辿りつかない。いざ読み始めても何が何だか、、、。
今はいい時代。こんなものまで手に入る。
 →唐版 風の又三郎
初演の年1974年、京都下鴨神社での公演らしい。主演は李麗仙、根津甚八。2時間56分15秒、音声のみだが、あるとないとじゃ大違い。この前、「私が読んでいるのは唐作品の極めて初期の作品に限られていることになる。」と書いたが、そのころ高校生だった自分は新宿花園神社の、あるいは上野不忍池の紅テントへ行ったわけではなく、それから数年後、すでに伝説となった後に数多の唐作品の存在を知ることになるのだった。
別窓 | 演劇の宇宙 | コメント:2
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この記事のコメント
あ、これいいですね!
今やサブカルの意味も変質してしまいましたが、あの当時の「本当のサブカルチャー」(アングラの方がピンときますが)の空気が、とても懐かしく、好ましく思い出されます。まあ、子ども時代の私が、リアルタイムでそれを見聞していたわけではないですが、あの頃の熱気は、何となく皮膚感覚として心に刻まれています。
私も探して1冊買ってみます。
2018-05-23 Wed 07:10 | URL | 玉青 #-[ 内容変更]
>子ども時代の私が、リアルタイムでそれを見聞していたわけではないですが、あの頃の熱気は、何となく皮膚感覚として心に刻まれています。
 私も若干あの時代の後なのでリアルタイムに共有できているわけではありません。1960年代後半に唐十郎が吉祥寺の名店会館裏でしばしば公演をしていたらしいのですが、小学生の自分は2つ隣の吉祥寺駅でそんなことが行われていることなどつゆ知らず、天文少年入門をしていた頃でした。1970年代になって中学、高校生になる頃はアングラも社会的に認知され、視界の端々には入っていました。今回状況劇場に関する写真集を古書で購入しまして、当時の舞台の雰囲気を共有はできなかった歴史として眺めています。モノクロ写真からでも伝わってくる汗と熱気がものすごいです。舞台はその場限りのものと感じずにはおれません。

>あの当時の「本当のサブカルチャー」(アングラの方がピンときますが)の空気
 この『唐版 風の又三郎』のイラストは篠原勝之ですが、その他横尾忠則とか合田佐和子などのイラストもよかったですね。
2018-05-23 Wed 08:18 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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