2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
唸る記事
2018-01-05 Fri 00:00
いつもディープな話題でアマチュア天文学世界の広がりを感じさせてくれる、玉青さんの『天文古玩』とみゃおさんの『ほんのり光房』だが、今年も年の初めから唸らされる記事が並んでいる。

天文古玩:明治前後150年

ほんのり光房:今朝もギリギリな天宮1号
       満月でもスーパーでもない月

常識とされていることをもう一度自分の頭を使って問い直してみるとか、組み替えてみることが本当に大切な作業であることに目を開かせてくれる。
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この記事のコメント
みゃおさんの視点はいつも鋭いですね。
 スーパームーンについての解説を読んで、この用語のうさんくささの理由が何となくわかったような気がします。

 これは、「旧暦暦学的定義」なのですね。つまり、「望の瞬間と近地点通過の双方を含む暦日のうち、その暦年において望の瞬間の地心距離が最小の日の月」などとすれば、一応「合理的」な定義となるのでしょうが、これは旧暦時代に行われた「朔旦冬至」とか「置閏法」とか「進朔」とかの定義と同等のセンスのもののように思います。

 定義が日や年のバウンダリーに依っているので、地方時が変わればスーパームーンの定義は変わります。日本のスーパームーンとアメリカのsupermoonはまったく別の月(month)になる可能性もあります。旧暦でも日本と中国で同等の暦法を取っていても標準時が違うので、閏月がまったく別の月になることがあります。これは、「物理法則」とするには不適ですが、でも、暦法は人間界の約束ですから、それでよく、旧暦はかつては月齢も含めて実用的でしたから、長年施行されたかつての暦学は高度の応用科学でした。

 でも、今のグレゴリオ暦は暦学というほどのことはいらず、来年のカレンダーは小学生でも作れ、暦学知識が必要なのは、春分の日、秋分の日の指定とうるう秒挿入の決定くらいです。これらは計算と観測が必要なものの、定義としてはストレートで旧暦ほどの複雑さはありません。つまり、複雑な暦学の諸定義は、現在では応用科学としての地位を失っており、どちらかというと暦註に見るような「応用占星術」になっています。だから、スーパームーンも天文学というよりは、占星術的なセンスをそこに感じてしまうのだと思います。

 しかも、実際には、伝統占星術でもなく、結局、どの方面にも応用性、実用性がないので、ただの話題作りのための話題になっていて、スーパームーンはうさんくさいのでしょう。最初に書いたような定義を勉強してもらえば、暦学としては価値があるのですが、勉強してみると多くの人にとっては、「それがどうした」くらいのことになりそうです。
2018-01-05 Fri 06:59 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
今年もよろしくお願いします
いつもありがとうございます。

まったくS.Uさんが仰るとおりですね。
言葉全てに実用性を求めるわけではありませんが、定義が曖昧なら、それを使うメディアとして主張の骨となる部分くらいはとことん調べた上で使って欲しいと思いました。さも「科学用語」っぽく使うところがあざといというか、うさんくさいというか…。

この思考パターンは何かに似てると思ったら、あれですよ、健康食品。たとえば「この食品にはゴマが入ってる」「ゴマにはセサミンが入ってる」「セサミンは老化防止や美容維持に良い」という論法で宣伝が打たれ、いつの間にか「この食品を食べると若くて美しい状態が保てる」と脳内で勝手に補完されてしまいます。

光学機器もそうでしょうか。「この望遠鏡は口径100mmある」「100mmの望遠鏡は11.7等まで見える」「最高200倍までOK」という情報が、いつの間にか「この望遠鏡なら11.7等の恒星や銀河を200倍で観察できる」と勘違いさせられてる、という具合。

特に知らない分野ではこんな思い込み、思考の短絡、脳内補完が著しいでしょう。時間に追われてる現代人ならではの斜め読み(=補完がmax)の弊害もありますね。

「月が大きいとはどんな状態か」「満月とは何を指すのか」など正確に理解できている一般の方はとても少ないと思います。だから誰かが「今日はスーパームーン」とか「これ食べると髪がフサフサ」とか言い出すと、疑うことなくドバーッとリツイートされてしまいます。あとから訂正もできない。ある意味恐ろしい時代です。

自戒の念を込めて、時々立ち止まろうと思います。
2018-01-05 Fri 16:30 | URL | みゃお #chDfx1pU[ 内容変更]
言及していただき、どうもありがとうございます。

みゃおさんのクリアな記事に比べると、拙文は単なる駄法螺の類に過ぎませんが、世間には駄法螺でしか語り得ない真実も(たぶん)ありますから、今後もこんな調子でダボっていきたいと思います。(笑)

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2018-01-07 Sun 11:08 | URL | 玉青 #RhZ6TxPo[ 内容変更]
ご常連の皆様方に多数お集まりいただき、拙ブログの歳明けを彩って頂き御礼差し上げます。私の思いつきのネタに本格的な情報を付加 していただくことで、本文よりもコメントに価値のあるブログになっています。今年もどの様なコラボになりますか、よろしくお願い申し奉りまする。
2018-01-07 Sun 20:32 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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