2018-03-14 Wed 00:00
![]() 2004年 2800円 『新羅之記録【現代語訳】』に添付されていた無明舎出版2013年出版案内に載っていたので早速注文したところ売り切れになっていたが、幸いネット古書店で購入できた。なぜ秋田県の無明舎出版からこのような本が出ているのだろうかと疑問と興味を持ちつつ奥付をめくってみた。著者と舎主ともに安倍姓、お二人とも出身地は湯沢市。偶然の一致なのか?それはいずれ判明するだろう。 →無明舎出版と身近な地方出版社 「はじめに」には、乗鞍での大阪市立大学の観測に始まる日本の宇宙線研究の歴史から、現在の東大宇宙線研究所へ至る統廃合の流れが書かれている。東大宇宙線研究所の先生が書かれたのだろうと思いながら読んでいくと、その先に「高校物理もろくに学ばなかったものが〜無謀にも東大宇宙線研究所に勝手に入門します」とある。ええ?著者は研究所員ではなく、物理は趣味ということらしい。しかし、東大宇宙線研究所と同じ市内に居住するとはいえ、研究所の何人かの研究者にインタビューし、施設を案内してもらい、原稿に目を通してもらい、その他の便宜も図ってもらったとあとがきに書かれている。おそらく、応えてあげたいと感じさせる情熱が溢れていたのだろうと思う。2003年9月、44歳だった梶田隆章宇宙ニュートリノ観測情報融合センター長へのインタビューは貴重かも。若い! 全部読み終わってから記事にしようと思っていたが、いつ読了になるかわからないので、とりあえずここまででご紹介とする。 |
渋いけど面白そうな本ですね。
著者が入門をされたのは、いつ頃のことなのでしょうか。かすてんさんが入門された頃なのか、私が入門した頃なのか(私のほうが10年ほどあとです)。 もう一つ質問ですが、「宇宙線観測」というのは趣味として成り立つものなのでしょうか。何となく憧れて、間近で観測してみたいというところまではわかりますが、自分で検出器を改良したり、複数集めたりして、何年も続けられるものかは疑問に思います。
2018-03-14 Wed 06:38 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>著者が入門をされたのは、いつ頃のことなのでしょうか。
表記のように2004年出版で、校了は2003年12月のようです。梶田先生他の研究者へのインタビューも2003年夏にされています。小柴先生の超新星ニュートリノ検出がトップで大きく取り上げられていますので、1987年頃から特に興味を持たれたのかもしれません。 >「宇宙線観測」というのは趣味として成り立つものなのでしょうか。 加速器実験よりは趣味の余地が残されているかもしれませんね。 >何となく憧れて、間近で観測してみたいというところまではわかりますが、自分で検出器を改良したり、複数集めたりして、何年も続けられるものかは疑問に思います。 著者は観測の趣味ではないようです。物理学マニアとして近隣にある東大宇宙線研究所の研究内容をレポートしてまとめるのが趣味ということだと思います。
2018-03-14 Wed 10:19 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>1987年頃から特に興味を持たれたのかもしれません
それでは、私の入門時期に近そうですね。何歳くらいの方なんでしょうか? (いろいろ尋ねてすみません) >加速器実験よりは趣味の余地が >物理学マニアとして そうですか。では、宇宙線観測が純粋な趣味として成立するかどうかはまだ不明ですね。ネットで”趣味は宇宙線観測”でGoogleサーチすると1件も引っかかりませんでした。ちなみに「天体観測」、「アマチュア無線」では、それぞれ6000件ほど引っかかりました。 試しにどなたか始めてくれないですかね。なお、かすてんさんと私は、一時期とはいえ一度「本業」にしているので、純粋な趣味の参考としてはもうだめです。 ちなみに "趣味は盆栽"だったら 11,000件ほどです。なかなか面白いです。
2018-03-14 Wed 13:15 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>何歳くらいの方なんでしょうか?
私よりも一つ上、1955年生まれの方です。 >”趣味は宇宙線観測”でGoogleサーチすると1件も引っかかりません ”趣味は宇宙線”でも同じですね。宇宙線観測を趣味にするのはハードル高いですが、宇宙線そのものを趣味にしてくださる方にはいて欲しいところです。 >かすてんさんと私は、一時期とはいえ一度「本業」にしているので〜 私のは「本業」とは言いませんよ。 >宇宙線観測が純粋な趣味として成立するかどうかはまだ不明ですね。 発生器と輸送器と測定器が必要な加速器実験に比べて、宇宙線観測は、宇宙と地球が粒子シャワーを作ってくれるので、測定器さえあればすぐに始められます。それもBelle測定器のような大げさなものは必要ないのがいいところです。さすがにただで頂いたKEK製簡易霧箱では非力ですが、電気回路と工作が得意な方であれば製作を含めて趣味にできるのではないかと感じます。最近は減っているのかもしれませんが、私たちが子供時代にはエレクトロニクスは子供の趣味の一翼を担っていましたから、その時代に宇宙線情報が流布していたら趣味にする方も現れていたかもしれませんね。 >ちなみに "趣味は盆栽"だったら 11,000件ほどです。 "趣味はお城"96件は少なすぎる印象ですが。
2018-03-14 Wed 22:22 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>1955年生まれの方
そうですか。では、学生時代から関心を持っていらしたら、1970年代、小柴先生の活躍のあとですと1987年頃ということですね。住んでおられる地元というのは田無ではなく柏ですね。 >私のは「本業」とは言いませんよ すみません。私の定義では、「卒業(学士以上の学位に関する)論文を書いた」、「大学に旅費を出してもらって出張し研究に貢献した」のどちらかを満たせば、一応その間、公の支配で没頭したという意味で「本業」ということにさせていただいております。 >KEK製簡易霧箱 これでも、冷却部分を腰高にして、暗室でLEDライトでガンガンに照らせば宇宙線が見えるという観察はあります。 高圧電源が一般に入手可能かどうかは知りませんが、チューブ型のワイヤーチェンバを2本作って並べてオシロで同時計測し、2本を垂直に積んだ時に同時計測が最大になることを確認すればよろしいです。 高校のクラブ活動とか教育事業としては成立すると思いますが、個人の趣味とできるかは依然疑問です。 >"趣味はお城" 観光ではなく、調査が趣味の人はそんなものかもしれません。”趣味は古墳”は意外に多くて約3000件です。
2018-03-15 Thu 07:23 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>田無ではなく柏
東大宇宙線研究所が柏に移ったのが2000年だそうですから、本格的なアプローチと執筆はそれ以降かもしれませんね。 >私の定義では、「卒業(学士以上の学位に関する)論文を書いた」、「大学に旅費を出してもらって出張し研究に貢献した」のどちらかを満たせば、一応その間、公の支配で没頭したという意味で「本業」 そのように定義されると当て嵌ってしまいますね。 >KEK製簡易霧箱〜宇宙線が見えるという観察はあります。 関係者の方は、当然といえば当然ですが、ここは押さえていらっしゃるのですね。 >高校のクラブ活動とか教育事業としては成立すると思いますが、個人の趣味とできるかは依然疑問です。 仮に自作の測定器を作れたとしても、それが時々反応するのを眺めているだけでは趣味としては長続きしないでしょうね。例えば、乗鞍や明野でシャワーのコアが観測された同時刻に遠く離れた地点では大きな散乱角度を持った粒子が測定されるなどがあって、かつそれが新しい理論につながるといった動機があれば、超新星捜索者にも通じるような趣味になるのではないでしょうか。 >”趣味は古墳”は意外に多くて約3000件 ”趣味は城”にしたら14000件ありました。
2018-03-15 Thu 09:36 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>例えば、乗鞍や明野でシャワーのコアが観測された同時刻に遠く離れた地点では大きな散乱角度を持った粒子が測定されるなどがあって、かつそれが新しい理論につながるといった動機があれば、超新星捜索者にも通じるような趣味になるのではないでしょうか。
なるほど。それなら、乗鞍や明野の周りの各地に趣味人がだいぶ大勢ちらばっていないといけないのではないでしょうか。学問的に生かすとなると、趣味を少人数で細々と続けるのは難しいかもしれません。
2018-03-15 Thu 13:26 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>乗鞍や明野の周りの各地に趣味人がだいぶ大勢ちらばっていないといけないのではないでしょうか。学問的に生かすとなると、趣味を少人数で細々と続けるのは難しいかもしれません。
日本変光星観測者連盟(VSOLJ)のメーリングリストの様にプロ-アマ問わず観測報告を共有できるとモチベーションが上がるかもしれませんね。 なんにせよ、それに見合う測定器を準備しないと始まりませんが。
2018-03-15 Thu 18:12 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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