33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
『完全独習 現代の宇宙論』(その3)
2017-11-16 Thu 00:00
1609121.jpg『完全独習 現代の宇宙論』 福江純著 講談社 3800円 2013年

いよいよお待ちかねのインフレーション。ビッグバンモデルで必ず生じる地平線問題と平坦性問題を一挙に解決する方策として、佐藤勝彦氏とアラン・グース氏が提唱した宇宙開闢の物語。

1711031.pngところが、解説を読んでいるうちに、地平線問題の解決どころか、地平線そのものが見えなくなってしまった。というのは、138億光年先の宇宙の地平線(ビッグバン時)の手前38万光年の厚み(晴れ上がるまでの38万年間)は晴れ上がり前なので見通せない、と思いたいのだがこれは根本的に考え方が間違っているのか。これを納得せずに先へ進めるだろうか。ここでしばらく足踏みか。
別窓 | 宇宙と物理ネタ | コメント:3
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この記事のコメント
>(晴れ上がるまでの38万年間)は晴れ上がり前なので見通せない

 これは「見通せない」というのでいいのではないでしょうか。
私も間違っているかもしれません。

 現時点で光が届く過去の現象は、継続的に離れていた場所の現象なので、外から見通せなくてもやむを得ないように思います。
2017-11-16 Thu 08:20 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
左下の図では38万年と138億年の比率が違いすぎます。実際は10万分の3くらいでしょうから、晴れ上がり前のビッグバンの境界面も晴れ上がりの表面もそれほど距離の違いはないのだと思います。
2017-11-18 Sat 21:03 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>晴れ上がり前のビッグバンの境界面
 事実とは異なる仮定になりますが、もし、晴れ上がり前のビッグバンの境界面を現在の我々が直接観測できたとするならば、そこから太古の相転移前の質量を未だ得ていない超対称性粒子とか大統一理論粒子とかが光速で飛んで来るのが測定できるのでしょうか。(そんなことはないですよね)
2017-11-19 Sun 07:16 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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