2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
247年前の精巧な観測を生かすも殺すも写本
2017-09-25 Mon 00:00
1709241.png・国立極地研究所:江戸時代のオーロラ絵図と日記から明らかになった史上最大の磁気嵐
 247年前の精巧な観測記録によって、現在のシミュレーションの正しさが示されたということで、古記録『星解』の貢献が賞されるのは当然だが、写本の貢献も同時に記憶しておくべきだと思う。印刷術のなかった時代、書物の保存と流布に欠かせないのが写本だが、複製された写本の価値は写本者の技量に左右される要素が沢山ある。本件の『星解』にかかわらず、古文書からの情報を必要とする者にとって、律儀な写本者が間に介在してくれていることを願わずにはいられない。天体物理学以外の部分で印象的なニュースと感じた。

その他の関連ニュース:
 →・AstroArts:江戸時代の古典籍に記録が残る史上最大の磁気嵐
 →・NHK:江戸時代に磁気嵐でオーロラ 極地研など発表
[写真はNHK News Webからクリップ]
別窓 | 話題いろいろ | コメント:4
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この記事のコメント
>生かすも殺すも写本
 古文書研究にとっては本当に写本者様様ですね。
 天文観測や数式の計算が、現代の計算とピッタシあっていると、彼らの人知れぬ使命感に頭が下がる思いがします。
2017-09-25 Mon 07:20 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>古文書研究にとっては本当に写本者様様ですね。
 今月初め、本能寺の変直後に出された明智光秀書状の原本が見つかったと言うニュースがありました。
https://blogs.yahoo.co.jp/kiyomoto_d/66165102.html
私が一番面白く感じたのは、「今までは「古文書の写し」を情報として使っていたが、 今回の古文書が本物とされたため、「古文書の写し」も本物と認められた。」という部分でした。印刷やコピーの無い時代、必要な場合に写しを作るのはありふれたことだったと思いますが、ありふれた作業を淡々と(己のアイディアを付加せず)同じものを律儀に作る、それを良しとする価値観が社会にひろまっていたはずです。そういう価値観があるからこそ、偽書を作る意味もあると言えます。
2017-09-25 Mon 13:16 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
昔は、当然、FAXも電子メールもありませんでしたら、人に出す手紙は、最終版の写しを作っておかないと手元に記録が残りませんので、当然、重要な手紙にはすべて必ず写しをつくったでしょう。受け取った側も回覧する場合には写しをつくったでしょうから、手紙の正確な写本は多かっただろうと思います。また、公文書の回覧、いまでいう市役所からのお知らせのようなものは、庄屋の元締めみたいなのがいて、村ごとに配る写しをつくったのではないかと思います。
 正確な手紙や連絡文書の写しを作るための仕事が多い中で、わざわざ手紙の偽物をつくって、それも同時代の人ではなく後世の人を欺くためとすれば、その人はどういう性格の人であったのか興味深いです。
2017-09-26 Tue 06:38 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>公文書の回覧、いまでいう市役所からのお知らせのようなものは、庄屋の元締めみたいなのがいて、村ごとに配る写しをつくったのではないかと思います。
 「御用留」と言われる文書ですね。将来お咎めがあっちゃたいへんだということで名主さんは一生懸命写を作ったでしょうね。各地に残っているのでは無いかと思います。

>同時代の人ではなく後世の人を欺く
 やはり戦略的に同時代の政敵を欺くためでしょう。
2017-09-27 Wed 22:25 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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