
久しぶりにホームグラウンドで公演をしている
百景社のアトリエへ演劇を見に行った。と言っても、2年ぶりの再演となった『銀河鉄道の夜』は2週間前の取り込み用でキャンセルし、今夜は韓国の劇団、正義の天下劇団コルパンの『老いた少年たちの王国』というオリジナル脚本劇(作・演出:オ・セヒョク)の最終日だった。老いて娘たちに国を奪われたリア王と現実見当が怪しくなったドンキホーテがソウル駅で出会うところから話が始まる。終演後の挨拶でオ・セヒョク氏は、3年前のセウォル号事故によって社会が騒然とした時期、演劇界にも打撃のあった中で作った作品と説明していた。社会や政治が背景にあるのだろうと感じさせる部分も多かったが、老いた者と社会に足場の無い若者の確執は日本も韓国も似たところがありそうだ。