33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
『本当の夜をさがして』 人類は光害を「害」と認識できるのだろうか
2016-07-19 Tue 00:00
七夕関連企画だったのだろうか?
1607062.jpg6月11日に世界人口の3分の1、天の川見られず 「光害」が影響という記事が出たり、6月30日のAPOD(Astronomy Picture of the Day)は右のThe New World Atlas of Artificial Sky Brightnessという皮肉のこもったタイトルの写真だった。環境省のライトダウン キャンペーンなんてものもやられている。さらに、NHKクローズアップ現代でも「暗い夜が楽しい ~いま星空は見えていますか~」が放送された。番組の中でライトダウンした通天閣の下でインタビューされた子どもが「なんか暗かったら何も面白くない。」と応えていたが、当たり前やん。通天閣だけ暗くしたんでは周りのネオンのしょぼさが目立つだけで、夜は明るい方が良いという負の強化になってしまう。

そして最近届いたのがこの本。
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『本当の夜をさがして
        都市の明かりは私たちから何を奪ったのか』
    ポール・ボガード著 上原直子訳
                白揚社 2016年 2600円

分厚い本なので全部は読み切れないと思うが、どこかで暗い夜を取り戻すための画期的なアイディアに出会えるといいのだけど、、、。多くの人が暗い夜にメリットを感じなければそちら方向へ舵を切り変えることはないだろうし、原発のデメリットだって受け入れてしまう(怖いもの無しの)日本人には明るい夜のデメリットを問題視する余地なんてあろうはずも無い。

天の川を見たいと思った日本人は海外あるいは日本国内では八重山諸島石垣島などへ脱出するしかないかも。結局のところ、美しい星空はお金と時間に余裕のある階層のものになってしまったということなのだろう。
 →星空に一番近い島 八重山諸島
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