・内田樹：あるインタビューから
　ポイントだけ抜粋するはずがこんなに長くなってしまった。
「市民生活が直接攻撃されているにもかかわらず、当の国民が自分たちの生活をおしつぶそうとしている政権に支持を与えている。論理的に考えるとありえないことです。なぜこんなことがまかり通っているのか。」「安倍政権は「戦後レジームからの脱却」を掲げて登場してきた過激な改革派政権です。現在の自民党は保守ではなく革新なのです。その点を見落とすと高い支持率の意味が理解できなくなる。」「政権は憲法という国の骨格の背骨の部分を否定し、それに基づく立憲デモクラシー、教育、メディアなどのありかたをほとんど否定しようとしています。彼らがめざすのは「革新」であり、ほとんど「革命」に近い。」「戦後７０年の最も大きな変化の一つはかつては人口の５０％を占めていた農村人口が人口比１．５％にまで激減したということです。それは農村共同体的な合意形成の仕組みが放棄され、「会社」の仕組みがマジョリティを形成するに至ったということです。」「商品がどれほどジャンクなものであっても、雇用環境が非人間的であっても、市場が評価して売り上げが伸び、株価が上がる限り、CEOは「成功者」とみなされる。生まれてから、そういう組織しか見たことがないという人がもう人口の過半です。彼らにしてみると「民主主義的合意形成って何？」というのが実感でしょう。」「自分の生き方が正しかったかどうかを決めるのは、試験の成績であり、入学した学校の偏差値であり、就職した会社のグレードや年収であるという「成果主義」「結果主義」にサラリーマンは慣れ切っています。その心性が安倍政権を批判することができない知的な無能を生み出す土壌だと私は考えています。」「SEALDsの活動の際立った特性はそれが現代日本の政治状況における例外的な「保守」の運動だということです。老人たちのつくる政権はあとさき考えずに暴走し、若者たちが「少し落ち着け」と彼らに冷水を浴びせている。まるで反対です。こんな不思議な構図を私たちはかつて見たことがない。」

・政府が国家公務員の給与引き上げを求めた人事院勧告を完全実施する方針
・でも法人税減税するんだよね。

・【世論調査】NHKの受信料はどうするべきか？⇒「登録制にしてから徴収すべき」が9割に！NHKは受信料の義務化を検討中！

・岡山大学の問題は、全国の大学が抱えている問題か？
・岡山大学の良識を問う

>市民生活が直接攻撃されているにもかかわらず
　内田先生は相変わらず鋭いですね。
　私は、日本人の大多数は、「戦うことによって勝ち取る」という原則が理解できていないのではないかと思います。それでも世の中に「勝負」がありそれに「勝ち負け」があるということは理解しています。一定のルールのもと全力を尽くして戦い、それで勝ったり負けたりする結果はどちらでもやむを得ないというのが正しいスポーツマンシップであるように、フェアな人間社会もそうでないと成り立たないと思います。

　ところが、多くの日本人は、ガチの勝負を避け、「八百長」をする（あらかじめ勝負の結果を決めておいたりわざと負けたりする）とか「勝ち馬に乗る」（勝負の途中で敵方に付くこともある）などの戦法をとるのが常套になっています。これでは、まともな勝負の結果が得られず世の中は歪んでいくばかりです。この戦法でそこそこの結果が得られるならば（ずる）賢いとも言えるのですが、連戦連敗が続いてもそのくせが抜けず、わざと連敗するあるいは勝ち馬に乗る手段さえ失っているというのが現状だと思います。

　まあこれは世界的傾向だと思います。そうでない国も確かにあって、武力の内戦の絶えない国も困りますが、選挙で場外乱闘のタイやトルコの程度は日本よりまともなのではないかと思います。

>NHK
　最大の問題は、税金でも会費でもないのにお金を徴収され、支払っている人が脱退したり会長を選んだり罷免したりする権利が無く、NHKの運営に問題があってもそれに意見を述べる正式の窓口がないことです。税金だったら議員に陳情できますし、会費とか株主だったら総会で文句をいうか脱退できます。日本の秩序を破壊しているのがNHKという組織の仕組みです。これが国でもっともスタンダードな放送局ということになっているのですから、ことは重大です。

>岡山大学の問題
国立大学もNHKと似た問題があります。法人化しているので、人事権については国から独立して民間と同じ労働法制が適用されるのですが、国からの予算の縛りによって研究の自由のみならず職員の労働権さえ縛っている状況です。

　今回の岡山大学の問題の背景は存じませんが、職員は民間人ですから大学の規則で解雇できます。でも、国からの圧力優先で民間労働法制の手続きはちゃんと適用しなくてもよい、という理屈になっていますので、この錯綜から起こっていると推測します。解雇権の濫用の疑いがあるなら他には考えられません。また、遵法精神に乏しい人が大学の首脳部（研究者出身の人）に多いという一般的傾向にあります。彼らは法律の試験を受けずに就職し、国の監督の下で国立機関を「経営」する身分になっています。国にとっては便利な人たちです（研究者から見ると情けない限りです）。

　日本の制度には、まだいろいろとギャップとか矛盾などがあります。国は、それを是正する方向ではなく悪用する方向に考えていますので、いつまでたってもよくなりません。

安倍は革命者(破壊者)で、安倍政権はすでにクーデターを起こしていることはすでにS.Uさんは見抜いて書かれていましたね。しかしこれまでの革新が保守になってしまっているという内田樹さんの洞察には驚きました。ってことは、俺って保守？この関係はじわじわというよりも、ある瞬間に相転移したのでしょうね。状況を改善することを考えているうちに、改善幅よりも大きな改悪がもたらされてしまいました。

>NHK
　この問題は大きい災厄になりかねあいと思います。

>岡山大学
　私も詳しいことはわかりませんが、権力の暴走が絡んでいるような気がして紹介しておきました。

>安倍は革命者(破壊者)で、安倍政権はすでにクーデターを起こしている
　
　そうですね。クーデターであり、広い意味での革命であることは間違いないと思いますが、私は内田先生とはちょっと違って、本来の意味での「革命」ではないと思います。安倍政権をあまり革命とは呼びたくありません。

　革命というのは、既存の政治の体制が政権外の勢力によって（一般庶民の活動とか、内乱とか、外国の介入によって）強制的に倒されることだと思いますので、その意味では、敗戦直後の1945～46年に起こったことこそが「革命」であり、現在の政権がやっていることはその逆の「反革命」であると思います。形式上は、日本の体制は敗戦によってひっくりかえり戦争責任のあった当時の政権は反省して改心したはずなのに、戦前から働いている安倍の祖父さんみたいなのが居直って首相になって、それ以降、戦前復古を目指してやっているのが現状です。

　反革命ですから、彼らにできることは戦前に戻ることだけです。戦前のような財閥による寡占をめざしているのでしょう。戦争はもうしないかもしれませんが、外国の脅威や軍備増強を国民を脅す手段としては継続的に利用するでしょう。

>NHK
　強制的に金を徴収して「皆様のNHK」を名乗り、どんなに政権と癒着しても放送倫理にはずれることをしても、国民にも役人にも国会議員にも文句を言わせない、その議論の場すら存在しないというのがNHKです。これでは、国を滅ぼしても「皆様のNHK」と言い続けるでしょう。
　現在のNHKの方針の是非は脇に置いても、この現状の体制は修正するのが筋でしょう。

安倍は破壊魔王です。
小泉も破壊小魔王でしたが、安倍は大魔王。
数々の悪法で事前に最良の策だった遺産分割などは全てパーになりました。
極く少数の大金持ちと大多数の貧乏人の社会を作りたいようです。
戦争するかしないかは分かりませんが、もう軍拡路線のレールを敷いてしまいました。

NHK>
何故かニュースでも国民に伏せている事があるんですよね。
にやけでエッチで汚いNHK

>戦争はもうしないかもしれませんが、外国の脅威や軍備増強を国民を脅す手段としては継続的に利用するでしょう。
　危機を煽って国民を脅かしいかにも戦争できそうなポーズを装う屁っ放り腰シャドウボクシングスタイルでやっていくつもりなんでしょうが、夢中になっているうちにリングに上げられちゃうかもしれません。

>にやけでエッチで汚いNHK
　犬HKといわれていますが、これは犬に失礼ですね。

>犬HKといわれていますが、これは犬に失礼ですね。

昔、石橋山の合戦で大庭景親が、頼朝に向かって「佐殿は犬にも劣る恩知らずだ」と言って戦いには
勝ってもその後、頼朝が房総半島に逃げて大庭氏と同じ坂東平氏の大名を次々に取りこんで勢力逆転して捕まり
斬首されましたので、犬に対して失礼だとは言いたくても言えません。
実際NHKは犬以下でせふか。あ、言っちゃった・・・。

国家権力の犬となって私たちを痛めつけたり税金を無駄遣いする諸官庁や諸機関は数多ありますが、S.Uさんも言うように国民は選挙によって意思・判断を示す機会がシステムとしては用意されています(ほとんど機能していませが)。しかし、NHKに対してはないにもかかわらず金だけは取られる、コンテンツに満足できないと言っても解約に応じてくれない、これは法治国家企業としてはありえないですよね。NHKは企業ではないんですね。なんでしょうか、モンスター！