33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
茨城県に深いゆかりの都々逸
2015-11-27 Fri 00:00
1511241.jpg 『都々一坊扇歌の生涯』 髙橋武子著 叢葉書房 1979年
 『都々一坊扇歌』 柳生四郎編 筑波書林 1986年


唄も三味線もまだろくすっぽ聞いてもらえるレベルではないので、先月の十三夜パーティーでは都々逸を二つ三つご披露してお茶を濁したわけだが、意外にもこの都々逸はここ茨城県、より正確に言うならば江戸時代の常陸国、と大いにかかわりのある芸能だということをネタを作っている中で知った。外国人用の説明文の翻訳を手伝ってくれた知人が土浦図書館で「どゞ一坊のはなし」という手書き原稿を見つけてその一部をコピーしたものを届けてくれた。それはどうやら柳生四郎編『都々一坊扇歌』の入稿原稿の部分だったようで、全編を読みたいので、牛久図書館で借りてその後「日本の古本屋」で購入した。『都々一坊扇歌の生涯』も同じ時に「日本の古本屋」で購入。

1511261.jpg都々一坊扇歌は文化元年(1804)常陸国磯部(現在の常陸太田市磯部)に生まれ、各地を放浪し都々逸を大成し江戸で名を挙げたが幕府批判が嵩じて所払いに合い、その後は石岡に嫁いでいた姉のところに身を寄せ、嘉永5年(1852)に没したということだ。扇歌の墓と扇歌堂が石岡の国分寺境内にあるという。[写真は石岡市のホームページ「都々一坊扇歌堂」から]


S.Uさんのコメントに刺激されて試しに天文都々逸(天どど)を作ってみた。
 スーパームーンと浮かれてみても15%(パー)の違いを誰が知る
 暗くなるなりゃ愛でてもやるがスーパームーンのでかい面
 義理堅いこと旅立つ際の顔見せ挨拶はやぶさ2
 冬は寒いし夏場は蒸すし小屋はヤモリにまかせきり
 朝の快晴なんとも不思議夕べの曇りはいつ晴れた
別窓 | 話題いろいろ | コメント:4
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この記事のコメント
>都々逸
 愚痴っぽくてちょっと自虐的で私もかなり好きです。
 自分でうなったりはしませんけど、天文都々逸という分野はあるのでしょうか。少し考えてみました。

 彗星見ようと起きてはみたが厠の窓から満月が
 土星の輪っかを裏から見ればカシニの空隙日が覗く

伝統を引き継いで茨城県から新しい都々逸の境地がまた開ければよろしいですね。
 
2015-11-28 Sat 05:06 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
天文都々逸、天どどをありがとうございます。明け方S.Uさんのコメントを読んで私もの床の中で5つ作って記事に追加してみました。近頃リアルな夜空とごぶさたなのですが、まぁこんな形で星とつながっているよという言い訳にさせてもらいます。

また、都々逸が常陸国で生まれたというのは言い過ぎなので若干手直ししておきました。
2015-11-28 Sat 08:08 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>天どど
 おっ、好調ですねぇ。これで今度の演奏会も大丈夫ですね。
 おおらかでとぼけたリズムが天文に良く合っていると思います。スーパームーンのでかい面は定義からして仕方ありません。

 私もあと2つほど・・・

電波でチャット一往復で牽牛織女はもう中年
星見の始めに覗いた金星夜が明け仕舞いにまた覗く

 ぜひ「天どど」大会を開いてください。そのあと保立食堂に天丼を食べに行きたくなると思います。
2015-11-28 Sat 09:24 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>ぜひ「天どど」大会を開いてください。そのあと保立食堂に天丼を食べに行きたくなると思います。
 例のカフェの常連さんには、俳句、短歌、川柳、狂歌、俚謡、都々逸などお好きな方がいて、メールのやり取りの中にもけっこう登場します。打ち上げは保立食堂の天丼でというのは土浦イベントとして凝っていますね。
 私のブログ記事を滅多に褒めないヨメさんにも「天どど」と保立食堂は大受けでした。
2015-11-28 Sat 17:46 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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