2015-10-07 Wed 00:00
2015年度のノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智氏は抗生物質「エバーメクチン」の発見者と知り、お名前を存じ上げなかったことに恥じ入るばかり。
また、ノーベル物理学賞は東京大学・宇宙線研究所所長の梶田隆章教授が、「素粒子「ニュートリノ」が質量を持つことを示すニュートリノ振動の発見」の理由で受賞したが、ここには戸塚洋二氏もいるはずだったと、多くの関係者は感じているのではないだろうか。 [追記]昨日見つけたばかりの面白いブログで、さっそく戸塚氏のことが取り上げられていた。 →故・戸塚洋二氏のこと>ノーベル物理学賞のニュースに (ブログ『重箱の隅に置けない』) |
>「エバーメクチン」
この薬は私たちの身近でもつかわれているのですか? >戸塚洋二氏 ニュートリノ振動の探索もカミオカンデの時代からですから、歴史のある実験となりましたね。もともとは「太陽ニュートリノ問題」だったのですが、これを(あまり重要そうでない)「大気ニュートリノ」で測定しようという発想がすばらしかったと思います(誰が最初に考えたのかは私は知りません。特定の人ではなかったかもしれません)。
2015-10-07 Wed 08:26 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
エバーメクチンは、わたしも不勉強で知りませんでしたが、アフリカに多い寄生虫の病気に効くようで、メルク社と協力してアフリカで無償で配る運動をされているそうです。
わたしは、学部の時は、応用微生物学専攻で、「微生物は、こういうものが欲しいと言って探せばかならずある」多様性の宝庫だと習いました。
2015-10-07 Wed 11:00 | URL | meineko #iqRvHKyU[ 内容変更]
>私たちの身近でもつかわれているのですか?
エバーメクチンから作られたイベルメクチンは駆虫剤としてある種の寄生虫症の特効薬だと思います。日本人の場合には、人体利用よりも犬のフィラリア予防薬としての方がはるかに有名で、犬を飼われている方ならみなさんご存知の、なくてはならない薬です。 >特定の人ではなかったかもしれません 現代の素粒子物理学実験などは典型的ですが、大規模実験の場合特定の個人の業績とすることにはどうも違和感を感じることがあります。
2015-10-07 Wed 11:10 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>メルク社と協力してアフリカで無償で配る運動をされているそうです。
受賞理由からすると今年受賞の理由がわからないのですが、大村先生はノーベル賞での評価がなくても、もっと前に知られていてよかった方だと感じました。 この記事の内容とは違い、取ってつけたようですが、meinekoさんの10月06日の記事、面白いです。TOCPへのメール投稿でプライオリティ問題はすっきりするのかと感じていましたが、そう単純でもなさそうですね。 http://d.hatena.ne.jp/meineko/20151006
2015-10-07 Wed 11:36 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>犬のフィラリア予防薬
犬でも人でも役に立つとは、やはり優れた薬なのでしょう。 >大規模実験の場合特定の個人の業績とするにはどうも違和感 確かにそれはそうです。だからこそ、論文は共著なのですし、ノーベル賞も、大型実験の場合は、多くの場合はもはやグループに授賞するしかないように思います。個人の業績の大きいのは、どちらかというと例外的な場合で、そういうのだけを対象にしても仕方が無いでしょうね。 でも、今のスーパーカミオカンデは大規模実験ですが、大気ニュートリノがカミオカンデでニュートリノ振動の探索に使われ始めた頃は、まだ解析をしていたのは10人程度ではなかったかと思います。もちろん、戸塚氏も梶田氏もこの中にいました。(小柴先生は定年退職の頃で超新星の発見のほうで忙しかったかもしれません。) 外国でも測定をしていました。とにかく、このころ、大気ニュートリノの利用を始めた人は偉いと思います。
2015-10-07 Wed 14:48 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>犬でも人でも役に立つとは、やはり優れた薬なのでしょう。
私は犬と馬の駆虫薬としてしかしrませんでしたが、今回あらためて大した薬だと再認識しました。しかし、耐性の問題は出てきているようなので、使い方は再確認が必要のようです。
2015-10-12 Mon 22:47 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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