2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
夕方の東の空が真っ二つ
2015-07-22 Wed 00:00
1507211.jpg夕方、東の空が真っ二つになっていた。本当ならばなんだなんだと思うところなのだが、これが「反薄明光線」という現象だということは今朝みゃおさんに教えてもらったばかり。慌てず悠然と前から知っていたという顔でヨメさんに説明したった。

みゃおさんから送ってもらった解説はとても詳しくて分かりやすく、私が納得するだけではもったいない。許可をいただいているので転載しよう。下のリンクをクリック。

その前に、今夜の観測:χ Cyg4.4等、R Sct5.5等。昨年のχ Cygは7等までしか明るくならなかったが、今回は4等までは行けるかどうか。白鳥のお腹の天の川もほんのり見えていた。
《反薄明光線の解説》 by みゃお(『ほんのり光房』
説明のため、13年前の夏の画像を3枚添付しますね。全て牛久市内です。

myao020721_190311_01s.jpg2002/7/21の、南東に昇る月と二色の空。注目なのは、二色の他にも線状の影が「放射状」に伸びているところです。これらをまとめて「反薄明光線」と呼びます。

myao020721_190544_01s.jpg何が起きてるかは2002/7/21の丸い写野の画像を見てください。1枚目画像の空全体を魚眼で写したもので、右端がおおよそ日没位置です。そちらの低空に金床雲がみえます。魚眼写真では低いのですが、実際は巨大な入道雲。この雲の影が先の反薄明光線を作ります。雲からの光のもれ具合ではっきりした筋が見えるのです。1本の線に注目すると、天球に添った大円になっています。
ただし放射状に見えても、実際の光は交わることがありません。(流星群と同じです。)

通常これが見えない(一様な夕焼けになる)のは、雲による遮蔽がないから。逆に言うと夏の夕方にはっきりした反薄明光線が見えるなら、西側に入道雲が(見えなくても)必ずあると言い切って良いほどです。

myao020827_181240_01s.jpg3枚目、2002/8/27の画像は雲と光線の関係が分かるように撮ったものです。ぼくのブログに時々出てるベランダ風景ですね。はっきり分かれて見えないものも含めれば、ひと夏でもかなり頻繁に見かけますよ。三色、四色あるいはストライプのこともあります。雲が高いほど赤い成分が削られるので、高低差がはっきりしている入道雲でないと「空が二色だ」と言えるほど分かれません。夏以外の季節の雲では、何となく筋が分かる程度の反薄明光線なのです。

昨日は150km先の群馬に大きな雷雲があったので、その影が二色の空を作ったのだと思います。日光辺りの雷雲なら、北側の空が二色に見えます。

もう一枚おもしろいの見つけたので、参考に送ります。2002年の暮れの画像です。

myao021227_163857_01s.jpg右矢印あたりから中央下の地平に向かって影が伸び、空がなんとなく分断されてますね。(見やすいよう強い画像処理かけてます。)これ、富士山による空の色分離なんです。季節にも寄りますが、富士山程度の高さでは、はっきり色が分かれないのです。入道雲は最強ですね。


私が見たのと同じ夕空をみゃおさんご本人も観察されていた。その記事もご覧ください。あの「反薄明光線」が群馬県に発生した巨大な金床雲によって発生していることをひまわりの精彩なカラー画像を使って示してくれている。地球が小さく感じられる。
 →ほんのり光房:素晴らしい反薄明光線の夕空
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この記事のコメント
昨日の夕方、妙に涼しい風が強く吹きはじめたので、西の空を見ますと太陽の方向に金床雲がありました。東の空の真っ二つは見損ねました。同じ場所から両方は見えませんのでやむをえません。

 天気が悪くなって涼しくなるかと期待しましたが、日が暮れても、快晴のまま暑いままでした。

 ここのところ局所的に雷、豪雨になるパターンのようですね。雷雨には遭いそうで遭いません。
2015-07-22 Wed 08:39 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
日の光を受けてこういう面白い現象を起こす金床雲ですが、雲の下ではきっと右往左往していますね。
2015-07-22 Wed 11:49 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
ぼくはずっと「KEKの人は雷なんかへっちゃら」と思ってました(笑)入所試験に高電圧テストとかされたりして選りすぐりの強者が集っていると…。

夏の高気圧は停滞し、高層気象を見ても気流が緩やかなので、雷雲も移動がゆっくりなんでしょうね。先日の台風によって回り込んだ高速移動型の雷雲と昨日のとは性質が違う気がします。

右往左往と言えば、一昨日(20日)夕方の群馬の雷雲では、みなかみ町の国道が土砂崩れするほどでした。停滞する雷雲はこういうのが多いですね。
2015-07-22 Wed 12:15 | URL | みゃお #chDfx1pU[ 内容変更]
>高電圧テスト
 そんな入所試験はありませんよ。でも、ひととおり実験が出来る人は、だいたい何らかの高電圧を扱えるようにはなっています。
 雷は、停電やネットワーク機器の故障の元になるので、警戒しないといけません。私のところには、東京電力からの電圧低下情報がメールで転送されるようになっています。
 また、冷たい風が吹くと、近くで竜巻の大きな被害が出たこともありましたので、それも要注意です。
2015-07-22 Wed 13:17 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
ジョークですってば(笑)でも、今でもフランケンシュタイン的な何かを期待してしまいます!?!?(最初は高エネルギーの意味さえ分かりませんでした。)

S.Uさんとこは当然病院並みにガードされたネットワーク電源環境なのでしょうね。JAMSTEC・地球シミュレーターの避雷システムは見学したことあるのですが、そういうのはあるんでしょうか?

竜巻は2012年5月6日の北条のものですよね。あれは悲惨でした。今は完全復旧したのでしょうか?
2015-07-22 Wed 13:46 | URL | みゃお #chDfx1pU[ 内容変更]
>フランケンシュタイン的な何かを期待してしまいます
 フランケンシュタインのような改造人間の研究はしていませんが、高電圧の伝統的迫力の雰囲気の装置はいくつかありますよ。

>当然病院並みにガードされたネットワーク電源環境
 無停電電源を使ったり、ネットワークトラブルが拡大しないような対策はとられています。個別の計算プログラムでは、落雷時に通信エラーが起こって、接続が停止することがあります。こういうのはUPSを使っていても自動回復しませんが、対策はありますかね。

>2012年5月6日の北条のもの
 商店街はほぼ復興して、年ごとに復興イベントのようなことをされているようです。古い伝統的な建物が多い所なので、個別の建物ではなかなか修理しづらいのもあると思います。
2015-07-22 Wed 18:58 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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