2015-12-29 Tue 00:00
春に三味線が弾きたくなったこと、上方落語の『軒づけ』の「1段上がって会へ出た」ではないが都々逸1曲で初座敷を務めたことを書いた。そんなわけで、三味線始めのこの数ヶ月間のことを自分用の覚えとして書き留めておいた。
三味線は習わないと難しいよという声も聞こえていたが、過去の経験や自分の性格からして習っても上達するタイプではないし、そもそも習いに行く時間がない。とは言ってもこれまで全く知らない世界なのでやはり最初はプロの言葉を聞くべきだと思いお話を伺ってきた。その上でやはり自分には独習しかないことを再確認した。 2015年 3月25日 津軽三味線教室を訪問 29日 津軽三味線演奏会を見に行く ![]() 杵屋五吉郎『和楽器教本 三味線 [和楽器教本シリーズ]』は、必要十分で分かりやすく堅実な感じ漂うテキスト。 4月 1日 左手フリーで胴を安定させるのは案外難しい。 2日 撥で各糸を正しく叩く練習。 ![]() 3日 撥を持つ小指を広げることを意識。イテテテ。 手首の回転を意識して各弦を正しく叩く練習。 特に才尻(撥の尻)が上がらないように意識する。 ここまでで感じたのは、胴の固定と撥の下ろし方が初期の2大ポイントだろうということ。
大切なところを指摘してもらうために、最初だけは指導者にアドバイスしてもらいたいと思うが、何々流の教室に入るのは敷居が高すぎる。稽古料以外の衣装やお付き合いの出費の不安もある。したがって、入門しない人も多いと思う。弦楽器をやった経験があれば自己流でもそのうちに演奏もどきはできるようになると思う。私たちの世代には無かったが最近は義務教育の音楽の中で三味線などの伝統楽器を習うらしい。そのため想像していた以上に最近は三味線の敷居は低くなっているようだ。ただ、三味線と一言で言っても、細棹、中棹、太棹と物理的な大きさの違いがあるしそれぞれジャンルも曲も奏法も違いがあるので、流派に縛られないのは難しいことかもしれない。それでも流派以前のレベルの短期入門講座があればありがたいのだがこんな田舎では無理だろう。やはり自力でやるしかない。
4月20日 譜尺1〜4を取り除く。その間の勘所は文字通り勘で弾くしかない。 4月30日 『和楽器教本 三味線』p85、スクイ、ハジキの前まで到達。 5月23日 今更だがスカ撥と弾かれ撥が多すぎ。 撥が弾かれるのは、思い切りが悪いのか、当てる角度が大きすぎか、 撥が深く当たっているのか? 31日 ここ1ヶ月で早くも進歩が鈍化。p98打ち指、スリまで。 6月 1日 この2ヶ月の成果。『松の緑・前弾』(YouTube〜1:04部分)の 前半(p92)を録音してみた。 『勧進帳・寄せの合方』(YouTube2:20〜3:05部分)、難しい。 ![]() 譜尺の5以降を見難い位置へ張り直す。 28日 右腕が徐々に前へ出るのがスカ撥の原因か? 29日 『松の緑・前弾』の中間部分が少し前進したかも。 7月 6日 実家の両親に『松の緑・前弾き』を聞いてもらった。 父の母も三味線をやっていた話を初めて聞く。 8日 梅雨時期の怖さ。こんなことになることも。 [右写真はTwitterに載っていた蜷川べにさんの三味線] 26日 美空ひばりと古賀政男の『都々逸』前奏を耳コピ。 28日 『松の緑・前弾き』練習動画にアドバイスをもらう。 (独習しかないと思っていたが、Skype指導してくれる師匠がいた!) 31日 『三味線をはじめよう!』収録の『黒田節』を練習。 8月 4日 Skypeレッスンを申し込む。第1回目は10月19日。 5日 『梅は咲いたか』を覚えたいが節がむずかしい。 8日 『梅は咲いたか』楽譜を弾き易いように改造してみた。 9月 7日 古賀政男の『都々逸』を採譜し三線譜(文化譜)に起こす。 9日 譜尺の5から7を取り除く。8以降をさらに見にくくする。 12日 三味線と端唄を使った音楽プレゼンを思いつく。 14日 バースデーソングを採譜。 21日 美空ひばりの『さのさ 花尽くし』もいいね。 10月 6日 半年経ったので撥皮張替えと糸を交換してみる。 この機会に三味線を初めて分解。 8日 胴ゴムの位置を調整。 13日 25日の初座敷(?)に向けて猛練習するも、会が突然中止になる。 15日 林家染丸著『上方落語 寄席囃子の世界』購入 19日 Skypeレッスン第1回 24日 ギターに使っているD'Addarioマイクロチューナーを使ってみる 25日 中止になったはずの会が開催される。 三味線+都々逸+歴史エピソードで構成した音楽プレゼンをご披露。 30日 音楽プレゼン第2弾、『三味線+都々逸+月の話』の制作開始。 11月26日 仕事で右太ももを打撲。正座できない、三味線も乗せられない。 12月 6日 豊田勇造ライブ in 土浦。今日までは三味線はお預けだった。 中旬 風邪をひいて声が出せない! 26日 『勧進帳・寄せの合方』を躓きながらも少し弾けるようになる。 結局この半年間は『松の緑・前弾』と『勧進帳・寄せの合方』まで。 31日 大晦日のお座敷予定は中止。 |
>三味線
私には三味線は未知の世界ですが、弾いている人はカッコいいですね。かすてんさんも、今度は和服でやってください。暁照夫さんみたいにピシッと着て立って演奏すればとてもお似合いになると思います。 私もSSBBがらみで少しだけピアノ練習をしてみました。思ったよりは弾けましたが、元がだめなので、とても人前で弾けるものではありません。かといって、他の楽器もできないし、管楽器は継続練習をする余裕がないし、・・・困っています。 別件ですが、我々の天文同好会の会誌を昨日発行しました。今回は、かすてんさんお勧めの記事(・・・カレンダー・・・)を書いたので、それも入っています。下のURLでご笑覧いただければ幸甚です。 >弾いている人はカッコいいですね。
かっこいいですよね。私の趣味は太棹、津軽三味線ではなく、どちらかというと細棹方向へ向かい気味です。 >今度は和服 もうちょっとかっこよく弾けるようになれば和服もいいですが、まだ着物倒れします。 >私もSSBBがらみで少しだけピアノ練習をしてみました。思ったよりは弾けました すばらしい、SSBB主要メンバーの一人としての自覚を持っての準備作業、ありがとうございます。ピアノは最強ですね。私はまったくダメなのでぜひ継続して種目にお加えください。実は年末になってもう一種目取り入れつつある楽器があります。SSBを自覚した時点でなぜこの楽器がリストに上がらなかったのかと意外に思います。それについては2016年の新挑戦ということで、後日ご紹介しようと思います。 >カレンダー少年 これは貴重なお話のようです。帰宅してゆっくり読ませていただきます。
2015-12-29 Tue 12:34 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
|
|
||
管理者だけに閲覧 | ||
|
| 霞ヶ浦天体観測隊 |
|
FC2カウンター