33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
星句 2015年
2015-12-30 Wed 00:45
近頃、どこかに投稿してやろうという欲どしいことを思いついたため、未投稿状態にしておく都合上作った句や歌を自分のブログでも公開できないでいる。ここに載せるのは投稿する気も起こらない駄作か落選作かどちらか。

2015年
1月
 月明かりに輝星もたじろぐ白き空でラブジョイが放つ青き光芒

1月11日頃最大光度になるラブジョイ彗星(C/2014 Q2)。現在は4等台後半だろうか。冬の輝星たちですら月明かりにたじろぐ中、双眼鏡の中で大きな青い光芒を見せて堂々たるものだ。(01月07日)

 目安星無くても迷わぬラブジョイ探し

「ヒアデス星団の近くにいる」程度の目安でも、双眼鏡を適当に振り回せばたちどころに青い光芒が視野へ飛び込んでくる。(01月10日)

 雲切れて水面に映える月影を早くも隠す霞浦かな

小野小町文芸賞落選。(2015年01月27日)

2月
 西空にオリオン傾き 冬惜しむ

寒い冬を惜しむ人は少ないだろうが、寒くはあっても晴天の多い冬の終わりを感じると惜しい気持ちになるのは星好きに共通した気持ちではないだろうか。(02月01日)

 土の香を纏い沸き立つ朝霞

雨上がりの朝、畑から物凄い蒸気が立ち昇っていた。陽の光にも春の香りを感じる。(02月27日)

5月
 ここまでは美少女に見える細い月

下の句をつけるとしたら、〜これを過ぎると恋も冷え冷え、ってところか。それを暗示する雨が間も無く降ってきた。(05月20日)

7月

1507271.jpg 短夜の土浦もまたマンハッタン

友人とISS観望地を探しに沖宿へ行ったときに見た土浦の夜景がけっこうきれいだった。10月に開催された神立商工振興会主催の「写真&俳句のコラボレーション展」に写真とともに出展した。(07月29日)

10月
 秋桜に誘われたどる仏道

1612011.jpg宝篋山ハイキング。小田休憩所の周りの秋桜に見送られ、極楽寺コースを登り、常願寺コースを下りてきた。4時間40分。このフォト俳句は、2016年「写真&俳句のコラボレーション展」へ出展。左上山頂の電波塔に気づいてもらって→宝篋山→その南麓、極楽寺跡と連想していただけると、仏道の意味が通じるという壮大な(無謀な)趣向が隠されている。(2015年10月13日)

11月
 東天に輝星揃いて風凍る

長らく観測小屋での観測をしていないが、MacBookAirでの制御可能の確認をして小屋を閉めると頭の上には冬の星々が勢ぞろいしていた。(11月12日)

 スーパームーンと浮かれてみても15%(パー)の違いを誰が知る
 暗くなるなりゃ愛でてもやるがスーパームーンのでかい面
 義理堅いこと旅立つ際の顔見せ挨拶はやぶさ2
 冬は寒いし夏場は蒸すし小屋はヤモリにまかせきり
 朝の快晴いつでも不思議夕べの曇りはいつ晴れた

都々一坊扇歌を話題にした時に天文都々逸(天どど)として作ってみた。(11月28日)

12月
 寝息立つ子牛の眠りを覚まさじとふたご座流星そっと飛び交う

小野小町文芸賞に落選したので1年遅れで掲載。S.Uさんに好評だったのはうれしい限り。(2014年12月14日)

1512273.jpg 年の瀬のもの侘しさと裏腹に 師走の原に揺れる菜の花

暖かな年末です。(12月27日)
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