33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
ミミズののたくった文字を読む
2014-02-18 Tue 00:00
1402172.jpg最近機会があって古文書解読の勉強を始めた。数年前にもやりかけたが挫折。今回はヨメさんが参加した講座に飛び入りで横入りさせてもらうことができた。習うより慣れろは確かで、少し読み始めるとミミズののたくった模様がだんだんと文字に見えてくる。ジグソーパズルの様なもので、どれだけ手持ちのピースをたくさん持っているか、どれだけ似たようなパターンを峻別できるかが初期のポイントのようだ。
今のところパターン認識能力の低さには定評のあるヨメさんの数歩前を行っているが、これが内容解釈の段になるとすぐに追い抜かれるんだよな。
別窓 | 雑感 | コメント:13
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この記事のコメント
>手持ちのピースをたくさん持っている
 古文書の同じ文書で同じ文字が(漢字でもひらかなでも)複数回出てくるときに、それぞれ違う字体で書いてあることがしばしばありますよね。あれはどういうセンスなのでしょうか。書く方もたくさんピースを持っていることを誇っていたのでしょうか。
 現代だったら一貫性がないと修正させられるだろうのにと思います。
2014-02-18 Tue 08:01 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>それぞれ違う字体で書いてあることがしばしば

ありますね。ヨメさんによると書道などでもその場その場の美しさに合わせて文字を使い分けることがあるそうです。

S.Uさんは以前から古文書をお読みなられていましたが、これってパズル解読の要素があるので単に国語の得手不得手とはちょっと違う部分がありますね。国語が得意のヨメさんですがパターン認識能
力は低いので現時点では苦労しているようです。
2014-02-18 Tue 10:07 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>国語の得手不得手
 私は国語は苦手ですが、大学の理系の講義で悪筆で板書する先生が多かったので、それでパターン認識が人並み以上に鍛えられたと思います。私も悪筆ですので、先生方に遺恨はこれなくむしろ有り難き幸せと存じております。

>ヨメさんによると書道などでも
 奥様は書道をなさるとなると、古文書にも生きますでしょうね。実際に自分が運筆をしている様子を思い浮かべると、異字体を覚えたりパターン認識を磨くのに役に立つそうです。此分ニ而ハ奥方様早晩形状認識ニ茂御上達可被為候哉ト推察仕居候
2014-02-18 Tue 19:15 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>奥様は書道をなさる

なさるわけではありませんが、高校1、2年時の必修でやったのが最後のようです。
2014-02-18 Tue 22:41 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>なさるわけではありません

 そうですか。でも、書道の感覚がある方は、読めない古文書の文字の運筆を想像すると読めたり覚えがよくなったりするそうですからお試しください。

 私のような、そもそもの心得のない者にとっては、書き順がわからず混乱を起こして何の役にも立たない情報です。
2014-02-19 Wed 18:05 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
同じ字とは思えないような崩し方がある一方で、印刷物の無い時代にしては、むしろよくここまで似た様に崩しているものだと却って感心します。
2014-02-23 Sun 08:03 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>印刷物の無い時代にしては
 また、関東の古文書と西日本の古文書が基本的には同じ知識でじゅうぶん読めるというのも不思議です。これは、藩主や代官が全国を異動した江戸時代ならわかるのですが、戦国時代以前でもそうなのでしょうか。
2014-02-23 Sun 17:50 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>関東の古文書と西日本の古文書が基本的には同じ知識でじゅうぶん読めるというのも不思議

話し言葉とははっきりと区別された言語体系があったことは不思議と言えば不思議ですね。
おそらく中世文書にも地域差はない(あるいは小さい)のではないでしょうか。
2014-02-23 Sun 20:09 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>中世文書にも地域差はない
 中世以前の日本政治史はまったく詳しくないのですが、国衙領、律令制が普及していて久しかったせいかもしれません。それでも、誰が天下を取るかわからない時代において、農民、下級武士に至るまで、常々全国的に似たような文書を書いていたとなると、やはり何か積極的な意味があるように思います。
 長いものに巻かれろ式の日本の中央集権の土台は根深いと見るべきなのでしょうか。

2014-02-24 Mon 05:43 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>全国的に似たような文書を書いていたとなると、やはり何か積極的な意味があるように思います。

次回の講座の時に先生に伺ってみます。
2014-02-26 Wed 10:44 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>次回の講座の時に先生に伺ってみます
 よろしくお願いします。
 
2014-02-26 Wed 19:32 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
S.Uさん

幕府公文書の「御家流」が全国スタンダードに統一されたということが大きい様です。書道の流派には異なる崩し方もあったようですが、それは一部の流儀の範囲に留まり、また公家の一部には、武家の流儀に従いたくないという家もあったようですが、これも範囲は限られたと言うことです。ということで、近世を通じて行政用の文書の形式が全国津々浦々隅々まで行き届いていたと言うことのようです。

では、中世以前はどうだったのかなという疑問が次に出てきますね。
2014-03-02 Sun 21:41 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
先生へのお尋ねありがとうございます。

>幕府公文書の「御家流」
 江戸幕府の働きかけがあったということですね。やはり「御家流」は当時にあっても書道として積極的に習わないと身につかなかったということなのでしょうね。

>中世以前はどうだった
 ネットで、室町・戦国時代の西日本有名武家の文書を見てみるに、素人目ですが、漢字主体のものは、行書に近い、あるいは中国大陸のような字の大きさの揃った文字が多いように思いました。これなら御家流を知らなくても読めそうです。東日本はそうはいかないようですが、こちらは、中世ももともと御家流に近かった(鎌倉幕府以来?)、ということはないでしょうか。たとえば、茨城で戦国以前と江戸時代で崩し方が変わっていますか?
 
2014-03-03 Mon 07:56 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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