33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
エリスのような隕石?いや、米俵
2013-10-21 Mon 00:00
ロシア・チェリャビンスク隕石の成分がイトカワのそれと酷似しているというニュースが出ていた。
 →ロシア隕石:鉱物組成が「イトカワ」と酷似 岡山大解析

解析した教授は「ロシアの隕石は、イトカワからはがれて落下した可能性がある」と話しているらしい。

1310201.jpgまさかはやぶさの着陸時に剥がれたイトカワの岩石がはやぶさ恋しさで地球まで追いかけて来たっていうわけでもあるまいが、このニュースを聞いてまず『舞姫』のエリスのモデル、エリーゼが思い浮かんだが、いやいや突入の激しさからすれば差し詰め上方落語『いもりの黒焼』でどん、バリバリと羽目板をぶち破る媚薬のふりかかった米俵の方がピッタリだ。
 →特選 米朝落語 「いもりの黒焼」
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この記事のコメント
>エリスのような隕石?
 そういや、2012DA14もタイミングを合わせて来ていましたね。遠国での三角関係があったのでしょうか。
 これは、因果を含めて、お金を払って帰っていただく、というわけにはいきませんな。
2013-10-21 Mon 07:29 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
イトカワから剥がれた岩石が地球へ飛び込む確率っていったいどのくらいのオーダーなんだろうか気になります。
2013-10-21 Mon 21:53 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
イトカワは小さい小惑星ですから、「イトカワから剥がれた」となると信じられないくらい小さな確率になりそうに思います。 
定量的にはわかりませんが。

 ここは、やはり、イトカワができるときに「合体しそこねた」破片として、もう少し確率を上げるのが穏当ではないでしょうか。
2013-10-22 Tue 08:03 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
他の隕石(S型小惑星由来と考えられる隕石もあるかな)サンプルを比較した上でのコメントなのでしょうから、イトカワに見まごうばかりなのでしょうね。イトカワサンプルも分析されたとのことで、取り違え?まさかね。他の研究機関の結果も早く見たいです。
2013-10-22 Tue 10:57 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
東北大学とKEKの研究者による放射光加速器(SPring-8とKEK-PF)を使ったイトカワのサンプルの研究によると、イトカワは親天体が1回破砕されたのちに、集まってできたとされています ↓

http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20110826.pdf

このイトカワに固まる過程までわかっているのですから、取り違えというようなレベルは見破ることができ、今後さらに分析が進むと期待できると思います。

2013-10-22 Tue 19:41 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
「イトカワからはがれて落下した可能性」と言われるとおいおいという気がしてしまうのですが、もともとあった天体が衝突などで破壊され再度集積したものがイトカワで、破壊された破片の一部が隕石としてチェリャビンスクへ落下した、というシナリオならば、あり得そうな気がして来ます。
2013-10-22 Tue 20:04 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
上のプレスリリースによると、イトカワの元の天体は直径が20km程度あったそうですから、これは、Eros級の大物ということになります。これなら、NEOの総質量を考えると、地球に落ちてきた小惑星関連物としてはメジャーな部類に入るのかもしれません。 (Erosを片仮名で書くと禁止ワードで投稿させてもらえない)
2013-10-23 Wed 07:35 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
最近は画像認証を使っているので、禁止ワードを少し緩めました。「エロス」もOKになりました。

>直径が20km程度あったそう〜地球に落ちてきた小惑星関連物としてはメジャーな部類に入るのかもしれません。

私もそう感じます。とすると、岡山大の解析は、「イトカワとその他の破片」と「イトカワから剥がれた」の明確な差をつかんでいるということなのかもしれませんね。
2013-10-23 Wed 08:19 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
エロスやらエリスやらで話がややこしいですね。なお、準惑星はErisで、舞姫はおそらくElisで、ますます話をかき回しておきましょう。

>岡山大の解析は、「イトカワとその他の破片」と「イトカワから剥がれた」の明確な差をつかんでいるということなのかもしれませんね

 例の報道しか見つからず、それからは、どちらともわかりません。今後に期待です。
2013-10-23 Wed 11:22 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
隕石も国際的に
かすてんさんのニュース拝見しまして、
チェリャビンスク隕石がイトカワと同類のものではないかとの解析結果から急遽”イトカワとは”を知りたくなりまして、かすてんさん、S.Uさんの投稿資料読ませて頂きました。

東北大のサンプル研究の結果、イトカワは小惑星の中でも太陽系形成の初期段階で出来た微小天体で形成当時の鉱物組成とか惑星形成を知る上で貴重な資料であること。私初心者は東北大ブログ”図4イトカワの形成史”でなるほどと納得させられました。

それにしても、はやぶさの持ち帰った吹けば飛び去る極微小粒子30~150ミクロン38個から太陽系の成り立ちを解析する事が出来るとは驚きです。放射光X線回折分析装置の威力を思い知らされます。

ロシア隕石がチェリャビンスクに落下した時の黄道極軸から見た位置関係が気になりましたので資料見てみました。

1)イトカワの軌道;軌道長半径約1.3天文単位で、大きさ的には地球と火星の間位、離心率0.28の楕円軌道で地球の内側にまで入り込む。公転周期1.52年

2)隕石の母体がイトカワと同類の小惑星の場合;軌道長半径約1.7天文単位、離心率0.51、これも地球軌道の内側に入り込む。

両者僅かに軌道の大きさが違いますが、単純計算で約6千万キロ(0.4AU,同心と仮定した場合 )離れています。実際は同心ではないので両方とも地球軌道に入り込むのでしょうか。

今年2月15日チェリャビンスク落下は朝であり、当前ですが、これは地球軌道の内側に小惑星があった事となり、天空から描いた軌跡図で落下の時の様子が少し分かりました。

落下隕石の母体は17m、1万トン(NASA推定)程
この近辺には8500個もの小惑星が回っている様で今のところ地球衝突はないようですが、絶えず監視はしているようですね。

かすてんさん既にご存知の事で失礼なのですが、私の個人的学習を兼ねましてコメントで投稿させていただきました。
2013-10-23 Wed 16:43 | URL | ワン星の会 #MkWQIrnQ[ 内容変更]
>吹けば飛び去る極微小粒子30~150ミクロン38個から太陽系の成り立ちを解析する事が出来るとは驚きです。放射光X線回折分析装置の威力を思い知らされます。

全くその通りです。放射光とは別の部署ではありますがS.Uさんのような方が世界的超級技術を支えていることを改めて認識しました。

面白いコメントをありがとうございました。
2013-10-23 Wed 19:59 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
ロシア隕石の最新情報(11/7日付け毎日朝刊)
ロシアチャリャビンスク州上空で2月に爆発した隕石は直径20mとみられ、約120万年前に小惑星の衝突や分解で形成された可能性が高いことが分かった。東京大の長尾敬介教授や早稲田大の小松睦美助教らが破片を調べ、宇宙線の照射期間から推定した。論文は7日付けの米科学誌サイエンス電子版に発表された。成果は隕石の災害対策に役立つという。
一方チェコ科学アカデミーなどの研究チームは、この隕石が地球に飛来するまでの公転軌道が、「1999NC43]と呼ばれる直径2.2キロの小惑星の軌道と非常に近いと同日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表。かつては同じ小惑星の一部だった可能性があるとの見方を示した。
サイエンス論文によると、ロシア隕石は、探査機はやぶさが微粒子を回収した小惑星イトカワと同じ「普通コンドライト」と呼ばれるタイプ。小惑星は太陽系が約45億6000万年前に形成されて間もない時期にできたと考えられるが、ロシア隕石の破片には、もとの小惑星が約44億5000年前に衝突を受け、熱で溶けた痕跡があった。
長尾教授らは隕石の破片に含まれるネオンやクリプトンの同位元素を分析し、単独の天体として宇宙線にさらされていた期間を約120万年と推定した。

以上原文そのままを記載させていただきました。

*1「普通コンドライト」;ordinary chondrite 最も普通の隕石で金属鉄の多い順にH,L,LLに分けられる。岩石学的分類では3~6にわけられる。(球粒の見え具合などの特徴での分類)。

*1はご存知の方には失礼ですが、私の勉強を兼ねまして載せさせていただきました。
2013-11-08 Fri 11:34 | URL | ワン星の会 #fATzssXU[ 内容変更]
チャリャビンスク隕石については、20日ほど前には岡山大学の分析結果が報道されていましたね。母天体はイトカワそのものではないにしても、起源が近い天体由来ということになりそうです。イトカワの右のお尻にくっついている大きな岩塊が剥がれて地球へ飛び込んで来たりしたら、大被害になるでしょう。
2013-11-08 Fri 12:55 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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