つくばエキスポセンターのプラネタリウム、夏休み期間中は星空生解説が一日一回あるということなので初めてそれを聞きに行った。入りはほぼ満席に近かったのではないだろうか。隣の子ども連れのおじいさん、途中何度もガガガガとまさにプラ寝たリウム状態に陥っていたが、その度に子どもたちにたたき起こされていた。夏休みで孫のお守りをさせられてプラネの闇の中で睡魔に襲われていたのだろう。ところでこの子たちけっこうな星座通だった。さそり座、かに座辺りが分かるのはともかくとして、へび座にへびつかい座を先当てしたのには驚いた。
女性解説者のお話はそつの無いものだったが、生解説の臨場感に乏しく若干物足りなさを感じた。例えば、土星の説明の後「望遠鏡を持っている人は見たら如何でしょうか」ではなく「ぜひ見てくださいね」と言って欲しいところだ。さらに「エキスポセンターでも観望会をしています」「つくばでは他に実験植物園にも大きな望遠鏡があります」くらいの情報の提供があっても良い様に感じたが、他の係や他の機関の情報を流してはいけないのかな?
生解説の臨場感と言ったが、
astro_calendarさんのプラネなどはきっと子どもたちと掛け合いのライブステージみたいなのだろうなと想像してしまう。

プラネを見た後、常設展示室を少し回った。タイムカプセルと書かれたドーム型のブース、外に置かれているミニ解説の紙片には「デモクリトス」「長岡半太郎」「ラザフォード」「フェルミ」について書かれている。素粒子物理学の歴史を解説するタイムカプセルかと思って中へ入ると、呆れたことに上映されているのは原発の宣伝映画。よく見てみると「タイムカプセル」の下にJAEAと書かれていた。その隣にJAEAのパネルが設置されていて(右写真)、この過酷な原発事故を体験したにもかかわらず「核燃料サイクル」だの「高速増殖炉」だの「オフサイトセンター」だのと何の反省も感じられない解説が臆面も無く掲載されたままになっている。