2013-05-12 Sun 00:00
日本国憲法前文 (の前半部分)
![]() これはつまり、96条の改憲比率をいくつにしたところで、戦争放棄条項を破棄したり、主権在民を奪う改正は憲法違反なのでこの憲法下ではそもそもできないということのようだ。このことを指摘していたのは物理の大槻先生。 →大槻義彦のページ:日本国憲法前文は憲法改正を禁じている! これは平和憲法を蔑ろにする安倍の如き暗愚の登場を見越して起草者が仕掛けておいた人類の叡智の結晶と捉えたい。さぁ、先人の思いを生かせるかどうか今度は日本人の叡智が試されている。 |
>大槻義彦のページ
大槻先生のおっしゃるとおり、憲法の前文の主旨を逸脱するような憲法改正は許されませんので、そのような改正を行おうとする勢力は、手法にかかわらず必然的に「憲法の破棄」、つまり、ある種の「国家体制転覆」を狙っていることになります。そして、その手の「改憲」は、「非合法革命」か「クーデター」に相当することになります。 憲法は人間が決めるものですから、究極的にはどのように変えてもよろしいのですが、「国家体制転覆」をめざす者は、昔風にいえば「逆賊」です。公務員の「逆賊」は禁じられているので、辞職あるいは免職になるはずです。従いまして、「国家体制転覆」案の発議を行った議員は、その場で議員の資格を失うことになります。 >日本国憲法前文 「日本国民は、正当に選挙された」 国の最高法規が「正当に選挙された」で始まっていますので、裁判で「正当でない」とされた選挙で選出された国会議員は、憲法前文1行目であっさり「門前払い」です。96条まで到底到達できようはずがありません。
2013-05-12 Sun 08:27 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>そのような改正を行おうとする勢力は、手法にかかわらず必然的に「憲法の破棄」、つまり、ある種の「国家体制転覆」を狙っていることになります。
大槻先生も指摘されたように、安倍自民党がめざしている改正内容は現行憲法の下では不可能な改正理由なので「憲法の破棄」しか道は無いんですよね。それはS.Uさんのいわれるように「国家体制転覆」に相当するんですね。 >裁判で「正当でない」とされた選挙で選出された国会議員は、憲法前文1行目であっさり「門前払い」です。 ああ、本当だ、現政権は2行目までも辿り着けないですね。
2013-05-12 Sun 21:28 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>「国家体制転覆」に相当するんですね
これは大仰な冗談のように聞こえるかもしれませんが、本当にその通りです。日本国の国家体制と国権はすべて現憲法の明文にその根拠を持っていますので、憲法の破棄は、国家体制の破棄と同じです。そんな「改憲」が行われたならば、論理的には別の国家が立てられたことになります。 これは私の意見ではなく大学で学んだことです。昭和21年に現憲法が公布された時に、「旧憲法の破棄」あるいは「革命」が起こったのかどうかという問題について議論をせよ、ということで学びました。これには、2つの考え方があって、旧帝国憲法の認める天皇大権によって天皇が発議した憲法改正なので革命にはあたらないという説と、改憲の結果、天皇大権が消滅したので、国家は転覆したことになるという説があるそうです。過程を見るか結果を見るかの違いで、これは言葉の定義だけの問題かもしれません。 旧憲法では、天皇は形式上はオールマイティだったので、どんな改憲でも天皇が主導する限りは「革命」ではなかったかもしれませんが、現憲法にはオールマイティはないので、その想定外の「改憲」をした場合は必ず「革命」になるのだと思います。
2013-05-12 Sun 22:27 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>日本国の国家体制と国権はすべて現憲法の明文にその根拠を持っていますので、憲法の破棄は、国家体制の破棄と同じです。そんな「改憲」が行われたならば、論理的には別の国家が立てられたことになります。
>旧憲法では、天皇は形式上はオールマイティだったので、どんな改憲でも天皇が主導する限りは「革命」ではなかったかもしれませんが、現憲法にはオールマイティはないので、その想定外の「改憲」をした場合は必ず「革命」になるのだと思います。 明快な説明をありがとうございます。それにしても憲法擁護派からこのような分かりやすい説明がちっとも聞こえて来ないのは何故なんでしょうね。
2013-05-14 Tue 08:31 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>このような分かりやすい説明がちっとも聞こえて来ないのは何故なんでしょうね
それは、おそらく、私の学生時代にはこの手の見方の違いは一種の「歴史認識問題」だと見なされていて、論争しても互いに得にならないので下火になったのではないでしょうか。 でも、実はそうではなく、憲法の本質そのものの問題であることが、今日わかってきたと思います。 低賃金や格差の問題もこれに似ていると思います。かつてはこれらは労働運動関連でしたが、それが下火になったのちに不逞の輩にずるずると勝手なことをされて、今日では、国家全体の基盤に関わる誰もが認める大ごとになってしまいました。 おそらく、もう一度、1950~70年代に論争したことを現代の視点で見直したほうがよいと思います。不毛だと思って議論を停止したことが、思考の停止になって、今、傷口を広げていることが多いようです。
2013-05-14 Tue 19:08 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>おそらく、もう一度、1950~70年代に論争したことを現代の視点で見直したほうがよいと思います。
時間が経ってますますこんぐらかってしまった問題が多いと思いますが、2011年度2012年度にNHKが放送した「さかのぼり日本史」の様に、少し時間を巻き戻して問題の起点へ立ち返って議論する必要がありそうですね。尤もそんな時間が私たちに残されていればの話ですが。
2013-05-14 Tue 20:50 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>「さかのぼり日本史」
あの番組は何回かは見ましたが、毎週毎週時代がどんどんさかのぼっていくのには気色が悪くなってついていけず、毎週は見られませんでした。 でも、自分が体験した時代と、親や祖父母から聞いた時代くらいまでは、気色悪くならないと思うので、さかのぼって考えてみるのがよいと思います。
2013-05-15 Wed 21:54 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>「さかのぼり日本史」 〜時代がどんどんさかのぼっていくのには気色が悪くなってついていけず〜
番組はずっと見ていましたが、実は私にとっては歴史の流れがまったく頭に入らず残らずという散々な結果でした。S.Uさんの感じた気色悪さとどこか繋がっているのでしょうか。
2013-05-16 Thu 06:58 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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