33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
宇宙の年齢138億歳
2013-03-24 Sun 00:00
2009年5月14日にESA(ヨーロッパ宇宙機関)が打ち上げられた宇宙背景放射観測衛星「プランク」による全天マップが発表された。これまでのNASAの観測衛星「COBE」(1989年打ち上げ)と「WMAP」(2001年打ち上げ)による全天マップを遥かに凌ぐ精細さで、予測されなかったエネルギー分布の非対称性なども描き出した。宇宙の年齢は138億歳へ、ハッブル定数は67.15±1.2km/秒/Mpcへ修正されることになる。ダークエネルギー、ダークマター、普通の物質の割合も少し変更された。
[写真提供:ESA and the Planck Collaboration]
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AstroArts:「プランク」が宇宙誕生時の名残りを最高精度で観測
別窓 | 観測日記 | コメント:12
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この記事のコメント
137億年と138億年、満年齢と数え年の違いでしょうか?

 普通の物質の割合が5%という切りの良い数字になってよかったです。
2013-03-24 Sun 08:07 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>137億年と138億

宇宙の戸籍管理はまだまだいい加減ですから新資料が見つかるたびにちょっとずつ伸びて行きそうです。

>普通の物質の割合が5%という切りの良い数字になってよかったです。

S.Uさんはおもしろいことを言う物理学者ですが、切りの良い数字に意味は無いでしょうに。
2013-03-24 Sun 08:26 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>戸籍
 少し前までは、日本でも 故 泉重千代翁の場合のように、年齢が確定しない場合がありましたので、宇宙の年齢が確定しないのはやむを得ないことです。

>切りの良い数字に意味は無い
 物理的な意味はありませんが、素粒子物理の一般向け講演会などにおいて良く出てくるので、便宜になってよろしいです。
2013-03-24 Sun 09:48 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>切りの良い数字
>一般向け講演会

一般人に深遠さストレスを与えるには4.5%と言った方が効果的だと思いますが、S.Uさんのように心が素直な物理学者の方は理解してもらうことを優先するでしょうから5%派だという事ですな。
2013-03-24 Sun 11:52 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>深遠さストレス
 なるほど。そういう考えもありますか。でも、そこまでの精度があるかどうかが問題ですね。以下ちょっと分析してみました。

 「4.5%」と言った場合は、その誤差が0.1%なのか0.5%なのか1%くらいなのかわからないので気になります。
 またこの値を四捨五入すると、4%になるのか5%になるのかわからないのも不安をあおります(より正確には4.49%かもしれないから)。このへんがストレスなのでしょうね。

 「5%」と言った場合でもその誤差はわかりませんが、この場合は何となく気になりません。たぶん1%より誤差が大きいんだろうな、ヘタすると5%±3%くらいかもしれない、と思って安心するからだと思います。

 でも、私の今回の意見は、「誤差」とか「理解」とか「ストレス」とかそういう高尚な話ではなく、単に憶えやすいというそれだけのことからでした。
2013-03-25 Mon 07:52 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>高尚な話ではなく、単に憶えやすい

憶えやすいのは良い事ですし、我々が理解している普通の物質の割合が1%とは言え増えた事も良いのかも。今後高い精度のデータが集まるに連れて、普通の物質の割合がどんどん増えて行って、結局宇宙は95%以上は普通の物質で構成されている、なんてことにはならないか。
2013-03-25 Mon 10:48 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>我々が理解している普通の物質の割合が1%とは言え増えた事も良いのかも

 おぉ、かすてんさんも物質素粒子至上主義ですな...

>結局宇宙は95%以上は普通の物質で構成されている、なんてことにはならないか

 このダークマター、ダークエネルギーの問題は二段構えになっていますね。

第1段: 宇宙には目に見えない物質やエネルギーが満ちている

第2段: その見えない物質やエネルギーは、未発見の物質あるいは機構によって担われている


 第1段は観測事実から言われていることだから正しいとしても、第2段は、

「その見えない物質やエネルギーを、『普通の物質』の効果として説明することは(今のところ)できない」

と言っているに過ぎないと考えれば、まだひっくり返る余地はあるのかもしれません。
2013-03-25 Mon 18:16 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>かすてんさんも物質素粒子至上主義ですな...

「も」と言うことはS.Uさん「も」ですか?

>説明することは(今のところ)できない

歴史を振り返ったとき、量子の認識ができてくる少し前の時代、当時の物理学では説明不能と感じられる世界の割合はどのくらいだったのでしょうね。
2013-03-25 Mon 18:55 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>「も」ですか?
 商売柄そういうことですが、必ずしも他人様に押し売りするものではございません。

>量子の認識ができてくる少し前
 原子内の電子の存在形態とかマイケルソン・モーリーの実験とかですか。今から思えば、細かい問題のようで物質や宇宙に関わる大物がわかっていなかったことになりますか。
 
2013-03-25 Mon 21:07 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>商売柄

新粒子業界の方は「も」ではないのでしょうね。必ずしもそうとは言えないのかな。この辺りは哲学にも絡んできそうな領域です。

>物質や宇宙に関わる大物がわかっていなかった

当時は物理学の発展段階が現在とは全然違っていて同列で議論できないかもしれませんが、人類の認知能力の限界を突きつけられているという点で、精神的ストレスの質は似ているのかなと思ったりします。物理学業界の方にとっては解けない問題は飯の種ですからストレスにはならないでしょうが。
2013-03-25 Mon 21:51 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>新粒子業界
 このへんは微妙ですが、仮にダークマターが新粒子であって、その素性が解れば、たぶん、意識的には「普通の物質」のほうに仲間入り出来るのではないかと思います。これまでも、プラズマ、中性子星、ニュートリノ、クォークグルオンプラズマ と異様な物質が普通の物質になってきた歴史があります。

 ダークエネルギーはどうか、という問題ですが、こちらはさっぱり見当がつきません。相対性理論が受容できたので、これもいずれはOKになりますかね。
2013-03-26 Tue 06:14 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>「普通の物質」のほうに仲間入り

理解が進めば「普通の物質」の割合は徐々に増えて行くということえすね。
2013-03-26 Tue 07:07 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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