33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
小惑星2012 DA14 地球大接近
2013-02-08 Fri 00:00
2月16日の未明、小惑星2012 DA14が静止衛星軌道(地心距離約42000km)より大幅に内側の約34,000kmを通過する。衝突の危険は無く、光度7等で双眼鏡ならば見えるらしい。ステラナビゲータで見てみると、我が家では2月16日04時頃から南西の高度10度に6.2等で見えてきそうだ。

小惑星 2012 DA14 の地球大接近
 詳しく説明されている。

1302071.jpgImpact Earth!
 今回の小惑星2012 DA14は衝突の危険は無いが、パラメータを変えると衝突した場合の影響をシミュレーションできる。例えば、直径 Diameter:45m、密度 Density:3633kg/m3、爆発地点 Your Distance:上空3km、その他はよく分からないのでデフォルト値。そうすると、Energy 2.51 MegaTonsTNT、AirBlast Arrival 21.7 secondsなどと出て来る。

星が好きな人のための新着情報のページには上記の他にもたくさんのサイトが紹介されている:
 →2月16日未明、小惑星が静止衛星軌道より近づく
 → 小惑星2012 DA14関係の報道
 →[追記]16日夜明け前に小惑星が地球に大接近 アマチュア機器でも観測可能
別窓 | 話題いろいろ | コメント:16
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この記事のコメント
自動ナビの架台を使っている人は問題ないでしょうが、私のような持っていない者が望遠鏡でこういう天体を現在位置を参考にして捕まえようとすると、探しているうちに移動して逃げられます。何カ所か待ち伏せポイントを用意しておいて捕らえる予定です。
 西の低空は私のところからはけっこう厳しいですので、多少の観測値の事前調査が必要です。
2013-02-08 Fri 07:15 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
動きはかなり速そうなので(1時間に満月の2倍でしたっけ)、天候さえ良ければ、かすてんまの恩恵を受けられそうです。

自動導入が無い場合には、事前にステナビで位置を予測して待ち伏せですかね。
2013-02-08 Fri 09:31 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>ステナビ
 ステナビは、バージョンや設定に依るのかもしれませんが、かなり誤差が出るようで要注意です。単なる軌道要素からの計算ですと、地球の重力が入りませんのでぜんぜんあきません。
 
 NASA-JPLのHORIZONSで場所をTokyoにして計算して比較してみて下さい。関東の別の場所で観測して、仮に観測場所が100km程度ずれていると、視差で最大10'少々ずれますが低倍率で見る限りこのくらいは問題ないでしょう。

>(1時間に満月の2倍でしたっけ)、
1分間に満月の2倍です。日周運動より速いです。
それでも、4時以降、夜明けまで見られます。
2013-02-08 Fri 22:47 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
自宅でカメラをセットしてから、猛ダッシュで50km移動して別カメラで撮って、立体写真を作りたいと誇大妄想してます(笑)
2013-02-08 Fri 23:03 | URL | みゃお #chDfx1pU[ 内容変更]
あ、そうそう。かすてんさん、茨城ならM65・66近くを通るから、M天体撮影リストに入れちゃったらどうですか?(500mm以下の撮影です。)
2013-02-08 Fri 23:09 | URL | みゃお #chDfx1pU[ 内容変更]
S.Uさん、みゃおさん

>1分間に満月の2倍

えらい違いでした。

>茨城ならM65・66近くを通る

みゃおさんの様にいろいろなことをやるのは大変なので、いくつかに的を絞っておこう。
2013-02-09 Sat 12:46 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>単なる軌道要素からの計算ですと、地球の重力が入りませんのでぜんぜんあきません。

NASA-JPLのHORIZONSとステナビに私の緯度経度を入れて2月16日分を世界時1分ステップで出してみました。その内のいくつかの赤経赤緯の値は以下の様になっています。

NASA-JPLのHORIZONS
2013-Feb-16 00:00 * 12 02 27.53 +75 35 17.0
2013-Feb-16 09:00 Nm 17 30 08.12 +85 16 38.8
2013-Feb-16 13:00 m 19 28 37.38 +85 00 58.8
2013-Feb-16 14:00 m 19 48 39.86 +84 56 53.4
ステナビ(赤経赤緯J2000)
AD 2013/02/16 0:00:00 12h02m20.5s +75゚32'00"
AD 2013/02/16 9:00:00 17h28m07.6s +85゚18'46"
AD 2013/02/16 13:00:00 19h27m49.9s +85゚03'59"
AD 2013/02/16 14:00:00 19h48m06.4s +84゚59'59"
2013-02-10 Sun 08:54 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>単なる軌道要素からの計算ですと、地球の重力が入りませんのでぜんぜんあきません。

ステナビもバージョンや設定の仕方では地球重力が入るのかもしれませんので、これは、ステナビ自体がだめだというわけではありません。でも、私の使っている設定ではまったくだめでした。

 比較をありがとうございます。それほどはズレていませんね。地球に最接近して、日本から見えるのは、2月15日20:00UTごろなので、そのころの位置の比較もお願いします。
2013-02-10 Sun 14:41 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>私の使っている設定ではまったくだめでした。

データ更新されていないとか、、、あり得ないか。

>2月15日20:00UTごろ

あ、アホですね。世界時に9時間足してもダメでした。後で、2月15日20:00UT前後で出します。
2013-02-10 Sun 14:57 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>私の使っている設定ではまったくだめでした。
>データ更新されていないとか、、、あり得ないか。

 ステナビで元期が1月の軌道になっていたのを、2月13日に更新したらHORIZONSとほぼ一致するようになりました。結局は、データ更新のせいでした。

 でも、惑星の摂動が計算に入っていたら、元期が1月であっても正しく計算しそうなものですから、ステナビの小惑星位置推算は、やはり惑星摂動が入っていないのではないかと思います。
2013-02-10 Sun 18:45 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>結局は、データ更新のせいでした。

冗談で書いたあり得なさそうなことが、あり得ましたか!

>惑星摂動

彗星や小惑星の様に特に小型天体の動きを見る時にはHORIZONSで確認しておいた方が良さそうということですね。

時刻を修正してもう一度位置推算しました。

NASA-JPLのHORIZONS
2013-Feb-15 18:40 11 02 37.54 -46 16 26.9
2013-Feb-15 19:00 11 07 00.67 -33 17 16.5
2013-Feb-15 20:00 A 11 16 50.94 +16 05 51.3
2013-Feb-15 20:40 N 11 22 09.18 +40 19 22.4
ステナビ(赤経赤緯J2000)
AD 2013/02/15 18:40:00 11h03m11.6s -46゚13'11"
AD 2013/02/15 19:00:00 11h07m38.1s -33゚15'16"
AD 2013/02/15 20:00:00 11h17m07.4s +16゚03'39"
AD 2013/02/15 20:40:00 11h22m26.1s +40゚15'16"
2013-02-10 Sun 20:30 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>もう一度位置推算
ありがとうございました。これだけの計算結果で、惑星摂動が入っているかどうかはわかりませんが、数 ' の違いなので、低倍率の眼視や直焦点の撮影くらいには支障ないことがわかりました。 

>HORIZONSで確認
 それに越したことはありませんが、だいたいは彗星でも小惑星でも、ステナビの予報を信用して大丈夫です。注意するとしたら、

・発見直後、数日以内に発表された軌道要素や位置推算表は、暫定的なものと考え、半月程度以上は使用しない。

・周期彗星は、今回の回帰の軌道を使う。(ステナビでは、観測期間ごとに違う元期が選ばれるように複数の軌道が登録されていますが、適切に設定されているかはチェックした方がいいです)

・一般に(おおざっぱに言って)、これらの小天体の位置精度は100km~1000kmのオーダーと考え、あとは天体までの距離を考慮して方向の角度の誤差を見積もる。

 くらいで良いと思います。
2013-02-11 Mon 07:16 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>発見直後、数日以内に発表された軌道要素や位置推算表は、暫定的なものと考え、半月程度以上は使用しない。

確かにこの小惑星が話題になった時にすぐにステナビを見たら、日本ではまったく見られない時刻にシミュレートされました。翌日の更新データで正しくなりました。

>惑星摂動が入っているかどうかはわかりませんが、〜

昨夜データ更新した時に、2012DA14のコメントに「摂動を考慮した位置推算」と書かれていました。いつの更新時からそのようなコメントになっていたかは記憶にありません。この場合の「摂動」は惑星摂動と解釈できますかね?
2013-02-11 Mon 09:21 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>「摂動」は惑星摂動と解釈できますかね?
 はい。太陽系天体の位置推算で「摂動」と言えば、「惑星摂動」のことです。普通は、8惑星と冥王星、あるいは、ケレス、パラス、ベスタくらいまでの重力を考慮します。

 ステナビの場合は、小惑星や彗星については、元期の異なる多数の軌道をセットで与えて、観測時刻毎にそれを渡り歩くようにしているのを「摂動を考慮」と呼んでいるようです。ステナビのアプリ本体で、摂動計算をしているわけではないようです。

 元来の「摂動計算」は、微少な力の影響を補正項として近似公式を使って位置補正を加減算の形で入れることを意味し、伝統的にそのように計算されていました。最近は近似式の代わりに、微分方程式をじかに解いていて、微分方程式のレベルでは、太陽の重力も惑星の重力も同等に正確に入っていますので、現在は本来の意味で「摂動計算」というのは正しくないと思います。が、現在でも「惑星からの微少な重力の影響」という意味で「摂動」という言葉を使っているのだと思います。
2013-02-11 Mon 10:11 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>最近は近似式の代わりに、微分方程式をじかに解いていて、〜

計算機の能力が高くなったので直接微分方程式を数値計算しても、時間もコストも掛からなくなっている訳ですね。その時代の変化の中で、「摂動」の本来の意味も変化して来たことも分かりました。
2013-02-11 Mon 22:12 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>摂動
 ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%91%82%E5%8B%95

によると、「摂動」は「惑星からの微少な重力の影響」がそもそも本来の意味だそうで、「摂動論」というのが伝統的な補正法を与える計算理論を指す、というのが正しい用語の解釈のようです。まあ言葉の意味というのは時代とともに変わるのが当然で、どれが正しいとかいう筋合いのものではないでしょうね。

>計算機の能力が高くなったので直接微分方程式を数値計算
 私は、天体軌道改良もスパコンもやらないのでよく知りませんが、高価なスパコンの用途の多くも微分方程式を解く計算なのでしょう。それに比べると太陽系天体の軌道計算は比較的低能力の計算機でも可能なものと言えるのではないでしょうか。低能力の計算機でできるから簡単な計算問題だというわけではなく、いろいろな工夫があるのでしょうが、資金がなくてもいろいろ試せるというのは計算好きのアマチュアにとっては嬉しいことだと思います。
2013-02-12 Tue 07:39 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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